概要
OpenCVでの図形描画を備忘録として纏めました。
今回は下記を紹介。
- 四角形：cv2.rectangle()
- 線分：cv2.line()
- 矢印：cv2.arrowedLine()
- 円：cv2.circle()
- 楕円：cv2.ellipse()
- マーク：cv2.drawMarker()
- 多角形：cv2.polyLines(), cv2.fillPoly, cv2.fillConvexPoly
- 文字列：cv2.putText
四角形：cv2.rectangle()
python
img = cv2.rectangle(img, coor1, coor2, color)
- img : 画像
- coor1 : 左上の座標（x, y）
- coor2 : 右下の座標（x, y）
- color : 色（グレーならint, カラーなら（B, G, R）など）
第一引数と戻り値のimgは共に描画後の画像。
色は**cv2.imread()**で読み込んだ画像ならBGRの順番で。
座標はタプル（x, y）で指定。
※画像と色については以後共通なので説明を省略します。
※今回は表記していませんが、多角形の一部を除きthicknessで太さも指定可能。-1で塗りつぶし。
線分：cv2.line()
python
img = cv2.line(img, coor1, coor2, color)
- coor1 : 開始地点の座標（x, y）
- coor2 : 終了地点の座標（x, y）
矢印：cv2.arrowedLine()
python
img = cv2.arrowedLine(img, coor1, coor2, color)
- coor1 : 開始地点の座標（x, y）
- coor2 : 終了地点の座標（x, y）
円：cv2.circle()
python
img = cv2.circle(img, coor, radius, color)
- coor : 中心の座標（x, y）
- radius : 大きさ（半径）
楕円：cv2.ellipse()
python
img = cv2.ellipse(img, (coor, diameter, degree), color)
- coor : 中心の座標（x, y）
- diameter : 各軸の長さ（x, y）
- degree : 角度（時計回り）
マーク：cv2.drawMarker()
python
img = cv2.drawMarker(img, coor, color, markerType, markerSize)
- coor : 中心の座標（x, y）
- markerType : マークのタイプ（下記参照）
- markerSize : マークの大きさ
マークタイプは下記があります。
どのように描画されるかはこちらに、詳しい説明は公式に書いてあります。
| マーク | 表記 |
|---|---|
| + | cv2.MARKER_CROSS(or None) |
| * | cv2.MARKER_TILTED_CROSS |
| ☆ | cv2.MARKER_STAR |
| ◇ | cv2.MARKER_DIAMOND |
| □ | cv2.MARKER_SQUARE |
| △ | cv2.MARKER_TRIANGLE_UP |
| ▽ | cv2.MARKER_TRIANGLE_DOWN |
多角形：cv2.polyLines(), cv2.fillPoly, cv2.fillConvexPoly
多角形は３種類ありますが、以下の用途で使い分けするのが良いと思います。
| 種類 | 場合 |
|---|---|
| cv2.polyLines | 塗りつぶしをしない時 |
| cv2.fillPoly | 塗りつぶしをする＋複数図形を描画する時 |
| cv2.fillConvexPoly | 塗りつぶしをする＋１つの図形を描画する時 |
多角形を塗り潰さずに描画：cv2.polyLines()
python
img = cv2.polyLines(img, [pts], isClosed, color)
- pts : 多角形（リスト）
- isClosed : 多角形を閉じる（True）か閉じない（False）か
thickness=-1（塗りつぶし）をしてもエラーが発生。
１つ以上の多角形を塗り潰して描画：cv2.fillPoly()
python
img = cv2.fillPoly(img, [pts], color)
- pts : 多角形（リスト）
ptsがリストで表現されるため、複数個を一気に描画可能。
１つの多角形を塗りつぶす：cv2.fillConvexPoly()
python
img = cv2.fillConvexPoly(img, pts, color)
- pts : 多角形（numpy.ndarray）
ptsがndarrayなので１つしか描画できないが、描画速度が速い。
文字列：cv2.putText
python
img = cv2.putText(img, text, coor, fontType, color)
- text : 描画する文字列（日本語不可）
- coor : 左下の座標
- fontType : フォントのタイプ
fontTypeには下記の種類があります。
フォントの見た目についてはこちら、説明は公式を参照してください。
| フォント | 表記 |
|---|---|
| サンセリフ | cv2.FONT_HERSHEY_SIMPLEX |
| サンセリフ（サイズ小） | cv2.FONT_HERSHEY_PLAIN |
| サンセリフ（複雑） | cv2.FONT_HERSHEY_DUPLEX |
| セリフ | cv2.FONT_HERSHEY_COMPLEX |
| セリフ（複雑） | cv2.FONT_HERSHEY_TRIPLEX |
| セリフ（サイズ小） | cv2.FONT_HERSHEY_COMPLEX_SMALL |
| 手書きスタイル | cv2.FONT_HERSHEY_SCRIPT_SIMPLEX |
| 手書きスタイル（複雑） | cv2.FONT_HERSHEY_SCRIPT_COMPLEX |
| イタリック | cv2.FONT_ITALIC |
その他
紹介した実例のソースコードをGitHubにも置いています。