目的
VMware & NVIDIA GRID Test Driveのインフラの実態を調べる。
VMware & NVIDIA GRID Test Driveとは
VMware & NVIDIA GRID テストドライブで、VMware vSphere 6 および Horizon View 上の NVIDIA GRID vGPU 高速化を体験できるデモサイト。著名な2D および 3D エンタープライズアプリケーション(Autodesk AutoCAD、Dassault Systèmes SOLIDWORKS、Esri ArcGIS Pro、Siemens NX)などを搭載した Windows デスクトップを含め、NVIDIA GRID が実際のワークステーションの使用感を仮想デスクトップで試すことができる。
http://www.nvidia.co.jp/object/vmware-trygrid-jp.html
登録の仕方
日本語のサイトからはなぜか登録できないので、下記サイトから登録しましょう。
電話番号(SMS認証)とメールアドレスが必要です。
登録すると合計接続時間が2時間まで有効なアカウントが発行されます。
後日、簡単なアンケートに答えると追加で48時間の体験延長が可能です。
つないでみた
いろいろとアプリが入っていて、確かにスムーズに動くという感想です。
アプリ一覧
SOLIDWORKS 2015 (CAD)
Siemens NX 10.0, JT2Go (CAD)
Autodesk AutoCAD 2014, 123D Design (CAD)
ArcGIS Pro (地理情報システム)
Unigine Heaven Benchmark 4.0 (ゲーム)
NVIDIA Demo : Faceworks ,A New Dawn
Microsoft Office 2013
Google Chrome (HTML5), Google Earth
Adobe Reader (3D PDF)
それもインフラのスペックに依存するので、インフラの情報無しで評価するのは、単なる感想になってしまうということで、少し調べてみました。
ホスト名から調べたインフラ情報
まずはネットワークの情報から、どこでどのインフラが動いているか。
登録後に送られてくるメールにサンフランシスコ、アムステルダム、シンガポールの3つのサーバーホスト名が記述されていました。
それをhttp://www.iplocationfinder.com/ で調べたところ、なんとSoftLayerのクラウド上で動いていますね。
VM上で調べたインフラ情報
管理者権限ではないので、実行できる調査内容には限界がありましたが、現在わかっているインフラの情報はこちらです。
vGPUのスペックから、おそらく1台のベアメタルを8VMが使っているでしょう。
インフラ情報
サーバー : Xeon E5-2690 v3 2.90GHz 12コア Dual
物理NIC : 10 Gbps
NW帯域:15 Mbps / VM (※こちらは問い合わせました)
画面転送レート制限:60 fps (※こちらは問い合わせました)
ハイパーバイザー : VMware vSphere 6
vGPU : GRID K260Q (GRID K2を4分割-->2枚挿しなら8VM/台)
vCPU : 4コア
RAM : 8GB
OS : Win7 Pro, 64bit SP1
最高解像度 : 2560 x 1600
追記
VDI : Horizon View 7
SoftLayerではGPUありの同一サーバーが見つからないので、おそらく2.6GHzのこちらを使っていると推測します。(VM上の表示が間違っている?)
いまどきの使い方
こんなことも簡単にできますね。
アプリをダウンロードして使ってみたのですが、スマホやタブレットからこれだけのデスクトップを操作できることは感動がありました。
VMware Horizon ClientがiPhone・iPadにダウンロードできます
https://itunes.apple.com/jp/app/vmware-horizon-client/id417993697?mt=8
まとめ
ただデモサイトを使うのと、インフラの情報を把握した上での評価とでは、かなり印象が変わってきますよね。
今回はSoftLayerというベアメタルクラウドの上で構築された仮想デスクトップに、日本から遠くシンガポールのデータセンターへアクセスしても、3Dのアプリがこれだけ動くんだという印象に変わりました。
追記
デモサイトがHorizon View 7なので、Horizon Clientもバージョン4以上にすることで、新プロトコルの「Blast Extreme」を体感することもできます。