要件
以下の記事にある設定が完了していることが前提です。
Retraction 設定
以下のドキュメントに従い、構成できます。
例えば、Auto Retraction (自動撤回)設定を以下のように構成し、Disposition(検知内容)によって、どのようなフォルダに移動されるのかを確認します。
確認方法
Cloudflare Area 1 Email Security では、 X-Area1Security-Request-Disposition
ヘッダを付与することで、指定の Dispositions(メール脅威検知判定)とすることができます。
以下の Cloudflare Pages でメールフォームを作成できる仕組みを応用します。
Cloudflare Pages の MailChannels プラグインを使った際もヘッダを付与するオプション(headers
もしくは personalizations > headers
)があり、 formData
から動的に付与することも可能です。
- Transactional API
- Please help a beginner understand how to use dynamic values with the Mailchannels plugin : r/CloudFlare
今回は以下のツールを作成しましたので、Cloudflare Pages にデプロイして使います。
NO ACTION (Spoof)
以下のように SPOOF
指定して送信します。
NO ACTION
のため、通常通りユーザの受信箱に入ります。
TRASH (Suspicious)
以下のように SUSPICIOUS
指定して送信します。
TRASH
のため、ユーザのごみ箱フォルダに入ります。
JUNK EMAIL (Bulk)
以下のように BULK
指定して送信します。
JUNK EMAIL
のため、ユーザの迷惑メールフォルダに入ります。
SOFT DELETE (Spam)
以下のように SPAM
指定して送信します。
SOFT DELETE
のため、ユーザのごみ箱フォルダに入ります。
Microsoft only
とドキュメントにはありますが、Gmail の場合 TRASH
と同じ挙動になります。
https://developers.cloudflare.com/email-security/email-configuration/retract-settings/gmail-retraction/#3-configure-auto-retraction-actions-in-area-1
Soft Delete — user recoverable (Microsoft only): Sends the message to the user’s Deleted Items folder. Messages can be recovered by the user.
HARD DELETE (Malicious)
以下のように MALICIOUS
指定して送信します。
HARD DELETE
のため、ユーザのフォルダにも無く Gmail の場合、管理者でも復旧不可の完全削除となります。
https://developers.cloudflare.com/email-security/email-configuration/retract-settings/gmail-retraction/#3-configure-auto-retraction-actions-in-area-1
Hard Delete — admin recoverable (Microsoft and Google): Completely deletes messages from a user’s inbox. For Office 365, the message will be deleted and cannot be recovered without using the admin eDiscovery feature. For Google Gmail messages cannot be recovered, even by the admin.
Cloudflare Area 1 Email Security 検知ログ
以下のように X-Area1Security-Request-Disposition
ヘッダ指定により検知がリクエストされたことがログとして確認できます。
Sender requested disposition MALICIOUS