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IBM Plex Sans JP を Re:VIEW に導入してみた

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虎の穴ラボの古賀です。

IBM 社から、Plex フォントの日本語対応版の IBM Plex Sans JP が公開されました。

このフォントを試しに作成中の同人誌(Re:VIEW 環境)へ適用したところ、読みやすく、綺麗だったので、導入する方法をご紹介しようと思います。

Re:VIEW で、いい感じのカスタムフォントを使ってみたいと考えている方の参考になれば、、、と思います。

環境

  • macOS Big Sur (M1)

利用したライブラリの紹介

Re:VIEW とは

公式ページ( https://reviewml.org/ja/ )より引用

Re:VIEW は電子書籍と紙書籍のための、簡潔かつ強力なデジタル出版ツールです。コンピュータ書等の技術書籍(紙・電子)の商業出版や同人出版に利用されています。

前提条件

Re:VIEW がすでに導入されていることが前提です。
公式ページを参考に導入をお願いします。

手順

1. MacTeX.pkg のダウンロード&インストール

MacTex 公式ページ または、ミラーサイト からダウンロードします。

ファイルサイズは、4.7GB あり、ミラーサイトからのダウンロードが無難です。(本家は、ダウンロードにとても時間がかかります。)

ダウンロードできたら、インストールしておきます。(これも、かなり時間がかかります。)

2. フォントをダウンロードする

OpenType.zip を、下記の GitHub のリリースタグからダウンロードします。

ダウンロードした OpenType.zip はダウンロードフォルダ内で解凍しておきます。

3. TeX にフォントを認識させる

# フォントを格納するパスの一覧が表示される(下記で作成するディレクトリが含まれていることを確認する)
$ kpsewhich -show-path="opentype fonts"
.:/Users/${ユーザ名}/Library/texlive/2021/texmf-config/fonts/opentype//:/Users/${ユーザ名}/Library/texlive/2021/texmf-var/fonts/opentype//:/Users/${ユーザ名}/Library/texmf/fonts/opentype//:!!/usr/local/texlive/texmf-local/fonts/opentype//:!!/usr/local/texlive/2021/texmf-config/fonts/opentype//:!!/usr/local/texlive/2021/texmf-var/fonts/opentype//:!!/usr/local/texlive/2021/texmf-dist/fonts/opentype//:/Users/${ユーザ名}/Library/texlive/2021/texmf-config/fonts/truetype//:/Users/${ユーザ名}/Library/texlive/2021/texmf-var/fonts/truetype//:/Users/${ユーザ名}/Library/texmf/fonts/truetype//:!!/usr/local/texlive/texmf-local/fonts/truetype//:!!/usr/local/texlive/2021/texmf-config/fonts/truetype//:!!/usr/local/texlive/2021/texmf-var/fonts/truetype//:!!/usr/local/texlive/2021/texmf-dist/fonts/truetype//:/please/set/osfontdir/in/the/environment//
# ディレクトリを作成する
$ mkdir -p /Users/${ユーザ名}/Library/texmf/fonts/opentype/
# フォントをコピーする
$ cp /Users/kght6123/Downloads/OpenType/IBM-Plex-Sans-JP/hinted/IBM* /Users/${ユーザ名}/Library/texmf/fonts/opentype/
# ファイルデータベースを更新する
$ mktexlsr /Users/${ユーザ名}/Library/texmf/fonts/opentype/
# フォントが認識しているか、確認する
$ kpsewhich IBMPlexSansJP-Bold.otf
/Users/${ユーザ名}/Library/texmf/fonts/opentype/IBMPlexSansJP-Bold.otf

4. Re:VIEW で使えるようにする

Re:VIEW で IBM Plex Sans JP が使えるように設定をします。
今回は、細身のフォントを中心に使いたかったので、下記のような設定にしています。

sty/review-custom.sty
%% IBM Plex Sans JP を利用する設定をする
\usepackage[alphabet,unicode,usecmapforalphabet]{pxchfon}
\setminchofont{IBMPlexSansJP-ExtraLight.otf}%
\setlightminchofont{IBMPlexSansJP-Thin.otf}%
\setmediumminchofont{IBMPlexSansJP-Light.otf}%
\setboldminchofont{IBMPlexSansJP-SemiBold.otf}%
\setgothicfont{IBMPlexSansJP-ExtraLight.otf}%
\setmediumgothicfont{IBMPlexSansJP-Light.otf}%
\setboldgothicfont{IBMPlexSansJP-SemiBold.otf}%
\setxboldgothicfont{IBMPlexSansJP-Bold.otf}%
\setmarugothicfont{IBMPlexSansJP-Thin.otf}%

%% 等倍フォント(ソースコード等)のデフォルトを Plex Mono にする
\usepackage{plex-mono}

5. 著作権表示を追加し、PDF 出力する

PDF にフォントが埋め込まれるため、著作権の表示を分かりやすいところに入れましょう。

intro.re
== 本書のフォントについて
本書では表示フォントに「IBM Plex®typeface」(https://github.com/IBM/plex/) を使用しています。

Licensed under SIL Open Font License 1.1 (http://scripts.sil.org/OFL)

Copyright © 2017 IBM Corp. with Reserved Font Name "Plex"

これで、完了です。

下記のコマンドで、PDF を作成すると、IBM Plex Sans JP で作成されます。

$ rake pdf ## PDFを生成(LaTeX利用)

試しに表示してみた結果

今、プライベートで Pages から Re:VIEW に書き換え途中の同人誌に IBM Plex Sans JP を適用してみました。

無事、日本語の書体を IBM Plex Sans JP にすることができました。

等倍フォント(ソースコード)は IBM Plex Mono になっています。

はじめに

カスタム関数、命令について

カスタマイズについて

まとめ

IBM Plex Sans JP を利用して、Re:VIEW で、技術同人誌の執筆を行う設定を行なってみました。

ダウンロードするファイルサイズが大きくて時間が掛かりますが、

綺麗で読みやすいフォントなので、ぜひ、一度、お試しください 🙏

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

参考文献

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