この記事は、はじめてのアドベントカレンダー Advent Calendar 2023 24日目の記事です。
はじめに
こんにちは!きいな(@keynyaan)です。
つい先日、初めての転職活動が終了したので、その中で学んだことや事前に知っておきたかったことなどを紹介します。
私自身は、SIer企業から自社開発企業への転職になりますが、未経験エンジニアの方であったり、受託開発企業への転職であったりしても、役立つような情報をまとめています。
基本的な考え方
転職活動は、Google検索のサジェストの上の方に「疲れた」が出るくらいには、肉体的にも精神的にも疲れるイベントです。
ほとんどの方が短期間での転職を目指していると思うので、ここでは短期間での転職を実現するための基本的な考え方について説明します。
一言で説明するなら、インバウンドセールスの基盤を固めてから、アウトバウンドセールスを行うことです。
具体的には、お客様(企業)に商品(自分)を購入(内定)してもらうために、何らかのアウトプット(ポートフォリオ、Qiitaなどの技術記事、Twitterでの発信など)を通じて、興味を持ってもらいやすい導線を作った後に、興味のある企業への応募を行う方法のことを指します。
こうすると、就寝中や別の作業をしている時にも、あなたの代わりにアウトプットしたもの達が営業活動をして、あなたを売り込んでくれるようなものなので、転職活動の効率がアップします。
また、インバウンドセールスでのお誘いには、公には出していない求人の話だったり、リファラル採用による内定の出やすさだったり、人材紹介会社を挟まないことによるインセンティブ(成功報酬の還元)があったりなど、求職者からするとメリットが大きいです。
なので、まずは良質なアウトプットを作ってから、企業への応募を行うことをおすすめします。
目次
0. Twitterでの発信
1. ポートフォリオの宣伝
2. 履歴書の作成
3. 職務経歴書の作成
4. 求人サービスの登録
5. 企業研究
6. 面接対策
7. 応募
0.Twitterでの発信
この章では、Twitterでの発信について説明します。
他の章とは少し毛色が異なる内容なので、0章として取り扱いますが、全ての章の中で一番大切な内容かもしれません。
イーロン・マスク氏が、以前「(日本の)1人当たりのTwitter利用量は米国の約3倍ですごい(意訳)」と発言したように、日本において最強のSNSはTwitterで間違いないと思います。
その上、IT業界に限って言えば、全員がアカウント持っているんじゃないかと錯覚するレベルには、多くのユーザーが利用しているので、このメリットを最大限活かすためにも、まだTwitterを使ってない方はアカウント作成しましょう。(この記事を読んでいるような方のほとんどは既にアカウントをお持ちだとは思いますが…)
その時に、特に理由がなければ、各種サービス(Google、Qiita、GitHubなど)のアカウントIDは統一しましょう。
空きアカウント名を一括チェックできる下記のようなサービスを利用すると便利です。
アカウント作成後にすること
プロフィールを充実させよう
アカウント名
基本的には何でも大丈夫ですが、転職活動中の時は「きいな@転職活動中」のようにステータスを明記しておいた方が、他の方の目に留まりやすくておすすめです。
アイコン
たまに未設定の方がいますが、あまり良い印象を与えないので、設定しておいた方が無難です。
あなたらしい画像であれば、基本的には何でも大丈夫だと思います。
自己紹介
あなたがどういったエンジニアであるか分かる職種と、興味のある技術と、好きなものなどを書いておけば大丈夫です。
この際、外部リンクにQiitaやNoteなどの別の発信媒体があれば、忘れずに設定しましょう。
近い関係の人をフォローしよう
具体的には、エンジニアとして既に働いている人や、これからエンジニアとして働くために勉強している人など、自分にとって近い関係の人をフォローしましょう。
私は転職活動を本格的に始めるまでの間、ほとんどTLを見ることがなかったため発信専門(と言ってもフォロワーがいないので、文字通り呟くだけ)だったのですが、これは転職活動においては大きな機会損失になってしまったので、最初からフォロー・リフォーローしてもらって、最低限の発信力は身につけておいた方が良いかと思います。
毎日発信しよう
毎日発信して、自身の存在を認知してもらいましょう。
発信内容は、採用担当者に見られて困る内容でなければ何でも良いかと思います。
とは言え、ある程度有益なことを発信していないと注目してもらえないので、基本的には技術ネタだったり、学習している内容だったりを発信することおすすめします。
特に、画像や動画などを添付した有益なツイートは、視覚的に分かりやすいからか良い反応をもらえることが多い気がします。
発信頻度は、毎日最低1ツイートを目安にしたら良いかと思いますが、忙しかったりする時はお休みしても問題ありません。
逆に、ツイートが多すぎると、ミュートされて発信が届かなくなってしまう恐れがあるので、ほどほどにしておいた方が良いでしょう。
その他
Twitterの「おすすめ」タイムラインの投稿選択アルゴリズムが公開されているので、一度は目を通しておくと良いかもしれません。
一行でまとめるなら、「良質なツイートを行い、リプライにはいいねなどのリアクションを行うことでおすすめに表示される確率が上がる」ようです。
下記のGIGAZINEの記事は、1分で読めて非常に分かりやすかったので、よかったらご覧ください。
1.ポートフォリオの宣伝
この章では、ポートフォリオの宣伝について説明します。
なお、ポートフォリオの作成は任意で、未作成でも問題なく転職活動を行えるので、作成予定がない方はこの章をスキップしてください。
ただし、下記の条件に当てはまる方は、ポートフォリオを作った方が転職活動を有利に進められる可能性が高いと思います。
・プログラミング未経験の方
・プログラミング経験者だが、現在のスキルと転職予定先の技術スタックに大きな乖離がある場合
特に、プログラミング未経験の方は、色んなプログラミングスクールでポートフォリオ作成を最終課題に設定している現状がある以上、ポートフォリオを作っておいた方が無難だと思います。
ただし、この章ではポートフォリオ作成の説明そのものは割愛しますので、予めご了承ください。
(後述の紹介記事では、ポートフォリオ作成の進め方や学習教材などを扱っていますので、興味がある方はそちらをご参照ください)
紹介記事を書こう
ポートフォリオ作成後は紹介記事を書きましょう。
Twitterは発信力(フォロワー)がないと、どんなに良質な発信をしても拡散されにくいですが、Qiitaは違います。
巨大プラットフォームゆえのアクセス数と週間トレンドなどの仕組みがあるので、発信力がなくても記事の内容だけで多くのアクセスを得ることができます。
具体的には、Twitterのフォロワーがほとんどいなかった時に書いた紹介記事が、公開後3週間ちょっとで100いいねをいただけました。
また、紹介記事経由でのお仕事のお誘いが複数あったことからも、紹介記事を書くメリットは大きいのでぜひ書きましょう!
紹介記事をバズらせよう
これだけで1記事書けてしまうような内容なので、手短に説明すると、色んな紹介記事を見た経験から下記のような条件を満たした記事がバズりやすい印象です。
・適切なタイトルとタグ付けがされている
・読者の役に立つ情報が多い(再現性が高い)
・開発者の思考が見える
・文章が分かりやすい
・画像が適度にある
いきなり自力で上記の条件を満たした記事を書くのは、なかなかハードルが高いと思うので、まずは先人の良記事を参考にして書いてみるのをおすすめします。
私は個人的に良いと思った紹介記事をトップ10くらいに絞って、各記事の良いポイントを詰め合わせる形で記事を書き始めました。
書き始めている内にこだわりが出てきたところは、適当にカスタムすればオリジナル記事の完成です。
そうして、出来上がった記事は下記になりますので、よかったらご参考までに!
Twitterで告知しよう
頑張って作ったポートフォリオと紹介記事はTwitterで告知しましょう。
きっと、心優しい人がリツイートやいいねしてくれるはずです。
そして、ポートフォリオの告知ツイートには、作ったサービスの使用感が伝わるGIF画像(もしくは動画)も添付すると分かりやすくて良いかと思います。
また、埋もれにくくするために、転職活動期間中は固定ツイートにするのもおすすめです。
具体例として、私はこんな感じにツイートしました。
使用した学習教材や開発の流れなどをまとめた紹介記事をQiitaに書きました!
— きいな (@keynyaan) September 3, 2023
これからReactやAWSなどモダンな技術を使ってポートフォリオを作りたい方には、おすすめの内容になっています😆
よかったら、ご覧ください〜https://t.co/68FOxNd0ap#個人開発 #駆け出しエンジニアと繋がりたい
また、ヘッダーにこだわりがなければ、ポートフォリオを表すヘッダー画像をCanvaなどで作って設定しておくと、認知が上がって良いかと思います。
2.履歴書の作成
この章では、履歴書の作成について説明します。
書き方に関しては、調べればいくらでも情報が見つかるので省略しますが、ポートフォリオを作っていたり、プログラミングスクールに通っていたりした場合、職歴に空白期間があると疑問を抱かれやすいので、何をしていたか分かるように書いた方が良いかと思います。
具体例として、私は下記のように履歴書に記載しました。
・2023年1月 開発スキル(インフラ含む)向上のための学習とポートフォリオ作成
・現在に至る
注意点としては、現時点では志望動機は空欄で良いのと、提出する時は採用担当者のことを考えてPDF形式にしておくのが無難です。
履歴書の作成にあたって、お世話になった便利なテンプレートと入学・卒業年度計算ツールのサイトを下記に記載します。
3.職務経歴書の作成
この章では、職務経歴書の作成について説明します。
まず最初に、Web系の企業では職務経歴書はフォーマットがなく自由です。
逆にSIer企業でよく使われているようなフォーマットの職務経歴書では、技術レベルやソフトスキルが分かりにくいのでおすすめしません。
詳細は下記の記事が参考になると思います。
私のフォーマット例
フォーマットがなくて自由すぎるがゆえ、最初の職務経歴書作成は相当苦労すると思います。
なので、おすすめは「GitHub 職務経歴書」で検索して、公開されている他の方の職務経歴書を参考に、オリジナリティを加えて作っていくやり方です。
具体例として、最終的に完成した私の職務経歴書の目次を下記に記載します。
なお、「〇〇駅(応募企業の最寄り駅)まで約〇〇分」と、「テストユーザーのメールアドレスとパスワード」は応募企業毎に変更するようにしました。
## 基本情報
|key|value|
|----|----|
|名前|きいな(Keynyaan)|
|住所|〇〇〇〇<br>(〇〇駅まで約〇〇分)|
|メールアドレス|〇〇〇〇|
|Twitter|[@keynyaan](https://twitter.com/keynyaan)|
|Qiita|[@keynyaan](https://qiita.com/keynyaan)|
|GitHub|[keynyaan](https://github.com/keynyaan)|
|ポートフォリオ(サービスURL)|[HayabusaTrip](https://www.hayabusatrip.com)
|テストユーザーのメールアドレス|〇〇〇〇|
|テストユーザーのパスワード|〇〇〇〇|
## 職務経歴
### 株式会社〇〇〇〇(YYYY/MM〜YYYY/MM)
#### プロジェクト規模
#### プロジェクトで発揮したスキル
#### 印象深いエピソード
#### 業務外活動
### ポートフォリオ作成(YYYY/MM〜YYYY/MM)
#### 学習内容
## スキル
### 言語 / フレームワーク
### インフラ
### DB
### CI / CD
### 環境構築
### その他
## 強み
## 価値観
## 興味・関心
## 資格
マークダウンを利用した作成方法
職務経歴書を作成するにあたって、NotionやExcelなど各々が好きなツールを利用すればよいかと思いますが、特に好きなツールがなければ、エンジニアに親しみ深いマークダウンで書く方法をおすすめします。
マークダウンを利用することで、Gitでバージョン管理を行えますし、最低限のスタイリングが当たるので、細かいデザインに悩まなくなり、書くこと自体に集中することができます。
マークダウンをPDFにするには、VSCodeの拡張機能である「MarkdownPDF」を使うのが手っ取り早いと思うので、参考記事を下記に記載します。
4.求人サービスの登録
この章では、求人サービスの登録について説明します。
まず、ほとんどの成功報酬型の人材紹介会社では、年収の約30%ほどの成功報酬を設定しているので、エンジニア一人を採用するのに、100万円以上かかるという現状があります。
ハイスキルな人材であれば、投資分をすぐに回収できると考えた企業が採用するので問題ないですが、実務未経験者の場合は、入社後にどれほどのパフォーマンスを発揮してくれるか未知数なので、採用されにくい傾向があります。
そのため、未経験者向けのサブスク型(企業があなたを採用するのに追加で報酬がかからない)と経験者向けの成功報酬型でおすすめのサービスを3つ紹介します。
なお、経験者だからサブスク型のサービスを使わない方がいい(逆もまた然り)という意見ではなく、何から登録しようか悩んでいる方向けへの紹介になります。
現時点では、登録後に3章で作成した職務経歴書を元にしたプロフィール作成だけ行っておいて、インバウンドセールスの基盤だけ整えておけば大丈夫です。(応募は後述の7章で取り扱います)
未経験者向け
Wantedly
ベンチャー・スタートアップの企業が多いイメージですが、実は大企業やメガベンチャーも多く登録されているサービスです。
未経験者(及び経験浅めの方)が圧倒的に多く利用している印象のサービスです。
気軽にカジュアル面談ができるようになっているところが良いなと思います。
LAPRAS
アウトプットを元にAIが技術力などをスコアリングしてくれるサービスです。
アウトプットを頑張ってたり、よくイベントに出席してたりする意識の高い方が多く利用している印象のサービスです。
アウトプットをまとめてくれるだけでなく数値化もされるので、モチベーション対策にも良いサービスだと思います。
経験者向け
転職ドラフト
前職の年収関係なしに、純粋なスキルだけで企業が年収付きのスカウトをしてくれるサービスです。
未経験者として最初に入社した企業では、(優秀なエンジニアからすると)多くの場合安く買い叩かれているので、年収を適正な市場価値まで一気に引き上げたい若手の方には非常におすすめのサービスです。
実務経験2年程度でも、年収700万円ほどの内定を得た話はよくあるので、良質な実務経験を積んでいる方は利用してみるといいかもしれません。
注意点としては、基本的には実務経験者でないと利用できないのと、ドラフト期間までに審査を通過している必要があるので、タイミングによっては1ヶ月程度次のドラフト開催まで待たなければならない点です。
転職ドラフトでは、友達紹介制度があります。
紹介コードを入力して登録し、審査を通過するとお互いに選べるプレゼントがもらえます。
以下が審査通過で選べるプレゼントの一覧です。(2023年12月現在)
お好きなO’REILLY JAPANの本1冊(税込5500円以内)
転職ドラフトオリジナル ドラフトビール 6本入り
ACTUSギフトカタログ Straw(ストロー)
Amazonギフト券 3000円分
職務経歴書を何度でも無料でフィードバックしてくれる審査ですが、キャリアの棚卸しや第三者のレビューとしても有効に活用できますので、よかったら一緒にプレゼントをゲットしましょう!(私の紹介コードはGWJM
です)
ちなみに、転職ドラフト経由で転職成功した場合、追加でAmazonギフト券5万円分などの豪華プレゼントももらえるので、申請をお忘れなく!
その他
Twitter転職
求人サービスではないですが、下記のようなハッシュタグを利用したツイートも有効です。
私自身は使いませんでしたが、Twitterだけで転職活動を終わらせられた事例も度々耳にするので、もしかしたら使ってみると面白い出会いがあるかもしれません。
・#Twitter転職
・#X転職
・#エンジニア転職
5.企業研究
この章では、企業研究について説明します。
まず、あなたにとって絶対に譲れない転職の条件を洗い出してください。
具体例としては、年収、開発言語、リモートワーク環境などがあると思います。
そうした条件を会社ごとに一覧できるように、Excelやスプレッドシートなどで管理するのをおすすめします。
私は下記のような項目で管理していました。(画像内の企業は架空です)
個人的な注意ポイントは、コーディングテストとリファレンスチェックの有無です。
コーディングテストは、事前に対策しないと落ちる可能性が高いので、対策のために時間が必要になるケースが多いのと、リファレンスチェックは、前職の社員に連絡がいっても問題ないかは予め確認しておいた方が良いかと思います。
お役立ちリンク集
実際に企業研究する際にお世話になったサイトを紹介します。
エンジニアが選ぶ「開発者体験が良い」イメージのある企業(記事)
一般社団法人 日本CTO協会が公開しているランキング記事です。
確かに、開発体験が良さそうと思えるようなイケてる企業だらけだったので、気になる企業があれば調べてみると転職先候補が見つかるかもしれません。
what we use
テック企業の技術スタックデータベースです。
自分が使いたい技術が明確に定まっている人にはかなり有用なサービスです。
使いたい技術を選択するだけで、その技術を採用している会社一覧が見れるだけではなく、その会社で利用しているデザインツールやビジネスツールなども合わせて確認することができます。
OpenSalary
テック企業の年収データベースです。
年収だけではなく、職種や経験年数も記載されているので、自分と近いエンジニアの情報からかなり正確な想定年収を事前に確認できます。
有名企業であれば、ほとんどの会社の年収情報が登録されているようです。
OpenWork
社員クチコミ情報サービスです。
類似のサービスは多くありますが、クチコミ数や使いやすさで考えると最強のサービスだと思います。
月額1000円ほどで全ての社員クチコミを見れるようになりますが、実際に使ってみて十分金額に見合うほどの価値を感じたので、よかったら使ってみてください。
注意点としては、回答者が現職のレビューよりも退社済のレビューの方が参考になる場合が多いです。
特に、会社評価スコアを良く見せようと情報工作(現職者による複数の異常な高評価レビュー投稿)している会社を何社か見かけたので、鵜呑みにしないように注意してください。
6.面接対策
この章では、面接対策について説明します。
一問一答で練習しよう
「エンジニア 面接 質問」で検索すると、よくある質問例と回答例がまとめられたサイトが複数あるので、まずはそこから練習してみることをおすすめします。
練習方法としては、回答例を見ずに質問文だけを見て、適切な回答を淀みなく声に出してで話すことができるかどうかを確認します。
自分がうまく話せなかったと思った質問に関しては、Excelやスプレッドシートなどで管理しておき、うまく話せるようになるまで反復練習します。
実際に面接でよく聞かれた質問だけを下記に記載するので、最低限この質問はしっかりとした回答ができるようにしましょう。
・なぜエンジニアになったのですか?
・前職を退職した理由は何ですか?
・弊社に応募した理由は何ですか?
・転職先の企業を選ぶあなたの軸は何ですか?
・数年後のキャリアプランを教えていただけますか?
また、未経験者(及び経験浅めの方)の場合は、知らないと答えられないような技術的な質問もされる可能性が高いので、こちらも対策しましょう。
志望動機を理論武装しよう
面接官がひろゆきだったとしても、「それって、ウチじゃなくてもよくないですか?」と論破されないようにしましょう。
特に、同時並行的に多くの選考を受けている場合、志望動機が弱くなりがちなので注意しましょう。
どうしても御社でなければならない理由と、御社のビション・ミッション達成のために何を提供できるのか、ファクトベースで話せると良いかと思います。
そのためには、応募する企業について深く理解しておく必要があるので、外部発信している媒体(コーポレートサイト、note、技術ブログ、Twitter、決算説明資料など)を隈なくチェックするようにしましょう。
オンライン面接対策をしよう
多くの企業がオンライン面接を導入しているので、オンラインならではの対策をしましょう。
事前の対策として、知り合いにお願いして、マイク・カメラ・イヤホン(ヘッドホン)テストを行うことをおすすめします。
問題なく意思疎通できることの確認だけではなく、マイクの音量は適切か(小さすぎないか)、カメラの映りは悪くないか(暗すぎないか)、相手の声はストレスなく聞こえるか(調節できるか)などを観点に、設定を調整しましょう。
そして、家族など同居人がいる場合、事前に面接日時を伝えて、当日は外出してもらうか画面に映り込まないようにお願いしましょう。
当日の対策としては、画面越しだとリアクションが伝わりにくいので、相手が話している時は、少しオーバー気味に頷いたり、「はい」と声に出して相槌を取ると、一方的なコミュニケーションにならず良いかと思います。
また、これはオフラインの面接にも言えることですが、面接中は緊張していつもより早口になってしまう人が多いので、予め自分が緊張した時にどういった振る舞いををする傾向があるか把握して、緊張時にも平常時と同じように振る舞えるように対策しましょう。
7.応募
この章では、応募について説明します。
直接行きたい企業に応募しよう
先述したサブスク型のサービスを使っている場合は、そちらから応募しても良いと思いますが、直接(コーポレートサイトやTwitterでのDMなど)の方が、面倒ですが熱意は伝わりやすいかと思います。
また、知り合い経由で行きたい会社の社員さんと繋がれる場合は、リファラル採用で応募した方が有利なので、お願いするようにしましょう。
選考前にカジュアル面談をしよう
志望度の高い企業なら、カジュアル面談を飛ばして、いきなり選考を受けた方が効率的と考える方もいるかもしれませんが、経験上カジュアル面談から始めた方が良いかと思います。
なぜなら、聞きにくいような質問などを聞ける機会は、選考中にはほぼないからです。
厳密には、選考中に逆質問のような形で質問することも可能ですが、どちらかと言うと逆質問は自己アピールの場であるのと、選考中は面接対策だけに集中した方が精神的にも楽になります。
注意点としては、カジュアル面談と言いつつ選考も兼ねている企業もあるので、事前に最低限の企業研究は必要であるのと、カジュアル面談の応募フォームがない企業もあるので、そういった場合は、選考フォームから「可能であればカジュアル面談からお願いしたい」旨の連絡をする必要がある点です。
リモートワークに関して質問しよう
フル出社でも問題ない場合は不要ですが、多くの方がリモートワークを取り入れている企業に魅力を感じると思うので、カジュアル面談などの場で質問しましょう。
コーポレートサイトなどに記載があれば、質問する必要がないと考える方もいるかもしれませんが、リモートワークが企業選びの軸になっている人は、認識齟齬がないか確認しておいた方が良いです。
なぜなら、コーポレートサイトに記載があるリモートワーク制度は、現状の制度と一致していない場合が多々あり、サイトにはフルリモートと書いてあるのに、実際はコロナ禍後は週3出社やフル出社になっている企業を何度か見たからです。
中には、サイト内の他の情報は最新化されているのに、リモートワーク制度だけ分かりにくい書き方をしているところもあり、出社があると明記するのはリクルーティング上不利なので、意図的に隠しているように見える企業もありました。
事前に確認しておかないと、不満が募って早期退職に繋がりやすく、求職者も企業も不幸になるだけなので、予め最新の情報と今後のリモートワーク制度予定を確認しておいた方が良いでしょう。
スケジュール調整をしよう
一般的な選考スケジュールの場合、選考回数が企業によって多少増減するとしても、大体下記のようなステップで進むことになるかと思います。
書類選考→1次面接→2次面接→最終面接→オファー面談
ここで大切になる考え方は、志望度が高い企業のオファー面談時には、他社の内定を持っている方が良いということです。
なぜ、他社の内定を持っている方が良いかと言うと、他に内定があることやオファー条件を引き合いに年収交渉を有利に進めることができるからです。
そのためには、面接対策が疎かにならないレベルで、ある程度同時並行的に選考を受ける必要があると思います。
内定承諾期間は、企業によってかなりブレがあり、早い企業だとオファー面談後3日以内のところもあったので、スケジュール管理には注意しましょう。
おわりに
初めての転職活動を経験してみて、こうして文字に起こしてみると色んなことをやってきたんだなーという実感があります。
最初は、私もどのように進めたらよいか分からず、色々と試行錯誤しながら手探りで進めてきましたが、ふと考えてみると、転職活動の情報は断片的なものが多いために、このような苦労が必要になっているのだと思いました。
それなら、エンジニアに特化した体系的な転職活動の情報をまとめよう!と思い、今回記事を書くことにしました。
転職活動は唯一の正解がなく、人の数だけやり方があると思いますが、当時の私のように、初めて転職活動を行う初心者にとってこの記事が1つの道標になることを祈ります。
色々とやることがたくさんあって大変だと思いますが、ここでしっかりと頑張ることが、理想の転職先から内定をいただくことに繋がると思いますので頑張ってください!
なかなかの長文記事になってしまいましたが、最後までご覧いただきありがとうございました。
みなさんにとって、参考になった情報が何か一つでもあれば幸いです。
最後に、Twitterをやっているので、よかったらフォローしてもらえると嬉しいです!