はじめに
以前、Git Worktreeを快適にするCLIツール「vibe」を紹介しました。
その後もコマンドや連携機能が地味に育ち、「思考を途切らせずAIとペアプロする」体験がさらに磨かれてきました。本記事では、追加機能のうち日常使いで効くものだけを 3分で 振り返ります。
追加された便利コマンド
vibe scratch — 名前を考えずに即着手
「とりあえず試したい」用の使い捨てWorktree。scratch/<タイムスタンプ> で自動的にブランチを切ってくれます。
vibe scratch
良さげな結果が出たら、その場でリネームして本ブランチへ昇格させられます。
vibe rename feat/awesome-idea
「ブランチ名を考える」という小さな摩擦がなくなるだけで、着手のハードルがかなり下がります。
vibe jump — 既存Worktreeへ瞬時に移動
ブランチ名の部分一致・あいまい一致に対応しているので、長いブランチ名でもキー数本でジャンプできます。
vibe jump feli # feat/login にジャンプ
vibe home — いつでもメインに戻る
現在のWorktreeを残したまま、メインWorktreeへ戻ります。「ちょっとmainで確認だけ」が一瞬で叶います。
vibe home
vibe clean の高速化
削除はOSのゴミ箱(macOSはFinder、LinuxはXDG Trash)に移動させる方式に変わったので、node_modules 入りのWorktreeでも体感ほぼ一瞬で完了します。誤って消してもゴミ箱から戻せるので安心です。
Claude Codeとの合わせ技
vibeと相性が抜群なのが Claude Code です。
.vibe.toml の post_start に claude を仕込んでおけば、Worktree作成 → 環境構築 → Claude Code起動までが一発で完了します。
[hooks]
post_start = ["pnpm install", "claude"]
さらに最近の Claude Code は、サブエージェントを 隔離されたGit Worktree上で実行する モードを備えています。Agent呼び出し時に isolation: "worktree" を指定すると、実験的な変更を本流の作業ディレクトリに混ぜずに走らせ、変更がなければ自動で片付けてくれます。
つまり全体像はこうなります。
- 人は
vibe scratch/vibe startで並行作業用Worktreeを開く - そのWorktree上でClaude Codeが立ち上がり、ペアプロを開始
- Claude Code内のサブエージェントはさらに隔離Worktreeで実験
人にもエージェントにも「1ブランチ=1ディレクトリ」の世界観で揃えられるのは、認知負荷が下がってかなり快適です。
インストール経路も広がりました
Homebrewに加えて、npm / Bun / Deno (JSR) / mise / Nix / .deb / Windows PowerShell など、ほぼどの環境でも入れられるようになっています。
# npm
npm install -g @kexi/vibe
# Bun
bun add -g @kexi/vibe
# Nix
nix run github:kexi/vibe -- start feat/my-feature
CoW最適化のためのネイティブバインディング (@kexi/vibe-native) も自動で読み込まれるので、何も意識しなくても速いままです。
おわりに
vibeは「Worktreeを増やすコスト」を限りなくゼロにしたまま、scratch / jump / rename / home の追加で「日常的に使い倒すツール」へと進化しました。Claude Codeと組み合わせれば、人とエージェントが並行で作業する流れがそのまま手に馴染みます。
是非、最新版を試してみてください。