ゴール
Ubuntu ServerをインストールしたRaspberry PiのIPアドレスを、NetPlanを使用して確実に固定する手順を解説します。この記事では、ChatGPTなどのLLMを活用して効率的に設定ファイルを生成し、ネットワーク設定を簡単に行う方法も紹介します。
実行環境
- Raspberry Pi5
- Ubuntu 24.04 LTS
Netplanについて
Netplan は、UbuntuなどのLinuxディストリビューションで使用されるネットワーク設定ツールです。これは、シンプルなYAMLファイルでネットワーク構成を記述し、その設定をNetworkManagerやsystemd-networkdといったバックエンドに適用するフロントエンドツールです。WindowsOSでは「ネットワークと共有センター」が近い役割を果たしています。主に以下を設定できます。
- ネットワークインターフェースの設定
- IPアドレスの管理
- ゲートウェイとルーティングの設定
- DNSサーバーの設定
- VLAN(仮想LAN)の設定
- ブリッジインターフェースの設定
- Bonding(リンクアグリゲーション)の設定
- プロキシ設定
- インターフェースのメトリックの設定
- IPトンネルの設定
- MTUの設定
- Wake-on-LANの設定
- IPアドレスの動的変更
- ポリシールーティング
Netplanは、/etc/netplanディレクトリのNN-cloud-init.yaml(Nは整数)の内容を読み込み、システムの起動時に指定されたネットワークインターフェースに適用します。50-cloud-init.yamlが初期に作成されます。NNを変更したファイルを作成することで、異なる設定ファイルの適用順序を制御できるため、特定の設定が他の設定よりも後に適用されるようにしたい場合に有効です。
Netplanがこれを処理することで、指定されたIPアドレス、ゲートウェイ、DNSサーバーなどの設定が有効になります。
目標
NetPlanの活用により 60-cloud-init.yaml を作成することでIPアドレスを固定することができます。
ここでは、ChatGPTなどのLLM(例ではChatGPT4oを使用)を活用して60-cloud-init.yamlを作成するコマンドを生成することを目指します。
- 50-cloud-init.yamlの内容を確認する
cd /etc/netplan sudo cat 50-cloud-init.yaml <50-cloud-init.yamlの内容>
- ChatGPT 4oなどで下記プロンプトを実行
NetPlanを活用してUbuntuServerのIPアドレスを"<IPアドレス>"に固定したいです。 50-cloud-init.yamlの内容は下記でした。 IPアドレスを"<IPアドレス>"に固定し、60-cloud-init.yamlというファイル名で作成するためのコマンドを生成してください。 ~~~ <1で取得した50-cloud-init.yamlの内容> ~~~
- 下記のような内容が出力されます
sudo tee /etc/netplan/60-cloud-init.yaml > /dev/null <<EOF <指定のIPアドレスに固定する60-cloud-init.yamlの内容> EOF sudo netplan apply
- 上記コマンドを実行後「sudo reboot」を実行し、IPアドレスを確認します。
おわりに
今回の記事では、Raspberry PiにインストールしたUbuntu ServerのIPアドレスをNetPlanを使って固定する手順を解説しました。ネットワーク設定はシステムの安定稼働において重要な要素であり、特にRaspberry Piのような小型デバイスをサーバーとして運用する場合、固定IPアドレスの設定は必須とも言えます。
さらに、ChatGPTなどのLLMを活用することで、ネットワーク設定の作業が効率化され、ミスを減らしながら素早く設定できることをお伝えしました。NetPlanの設定に限らず、様々な技術的課題に対して、LLMを活用することで解決策を迅速に得られる可能性が広がります。
この手順を参考に、ぜひご自身の環境でもIPアドレスの固定化に挑戦してみてください。もし何か問題が発生した場合やさらなる知識を深めたい場合は、引き続きLLMや関連ドキュメントを活用してみるのも良いでしょう。安定したネットワーク環境で、快適なサーバー運用を実現してください。