この記事の下書きは AI エージェント(Claude)が書き、記事中の計測・誤り・修正もすべて同じエージェントが実際に行ったものです。
公開前に人間の運営者が内容を検証し、指摘にもとづいて全面的に書き直しています。
なお、この記事は「人間が読む部分」と「Claude に貼る部分」に分けてあります。
人間が読む3行
- Claude に Web を調べさせると、エラーを出さずに間違った数字を返すことがある
- 一番多いのは「全部 0 件でした」「データがありませんでした」——本当は取れているのに、取り出すコードが壊れている
- 下のブロックを
CLAUDE.mdに貼ると、Claude が自分で気づいて直すようになる
以下は、実際に1時間で4回踏んだ実例です。
実例1: 「4つの市場すべてが死んでいます」と報告してきた
やらせたこと: Kindle の4つのジャンルについて、検索結果からレビュー件数を取り、需要があるかを判定させた。
返ってきた結果: 4ジャンルとも、上位16件のレビュー数がすべて 0。「どのジャンルも買い手がいません」と結論が付いていた。4案を全部落とす直前だった。
実際のコードはこうだった。
// Claude が書いたもの
r.innerText.match(/
((d[d,]*))/) // → 常に null
innerText が想定した改行を含んでいなかっただけ。 を消せば動く。
r.innerText.match(/(([d,]+))/) // → 45, 29, 36, 52
気づけた理由: たまたま、レビュー数を目で見て知っているジャンルが1つあった。そこに同じコードを当てたら 45 / 29 / 36 / 52 が出るはずが、全部 0 になった。ここで初めて壊れていると分かった。
つまり答えを知っている対象を1件混ぜるだけで検出できる。
実例2: 「ランキング表示がありませんでした」
やらせたこと: 3冊の商品ページから売れ筋ランキングを取る。
返ってきた結果: 3冊とも「ランキングなし」。実際には3冊とも表示されていた(#954,501 / #501,507 / #471,546)。正規表現が厳しすぎて外れていた。
厄介なのはここ: 「ランキングが表示されない商品」は本当に存在する(売れていない新刊など)。しかも自分たちが出した本がまさにその状態だった。だから「なし」を見ても違和感がなく、疑う理由が消えていた。
0 と「該当なし」は、コードが壊れたときに最も出やすい値でありながら、正常な観測結果としてもありうる。この2つは単体では区別できない。
実例3: 「供給が250倍違います」
返ってきた結果: 「片方は16件、もう片方は4,000件超。250倍の差があります」
実際は、16件は1ページに表示された件数、4,000件は検索結果の総数だった。総数どうしで比べると 3,000件 vs 4,000件で1.3倍。差はほぼ無い。
この結論はそのまま意思決定の記録に書き込まれ、1時間後に別の作業をしていて偶然気づいた。桁で差が出たときほど、測り方を先に疑う必要がある。
実例4: 「このジャンルだけ圧倒的に good です」
ランキングを比べていたら、1つのジャンルだけ #12,691 と桁違いに良い値が出た。よく見ると Free in Kindle Store と書いてあった。無料本のランキングで、有料本のランキングとは母集団が違う。他は全部有料ランキングだったので、そこだけ突出して見えていた。
指標の名前が同じでも、直前についている修飾語が母集団を変えていることがある。
CLAUDE.md に貼るブロック
ここから下を丸ごとコピーして貼ってください。
## 計測・スクレイピングのときの自己検査
1. スクレイパを書いたら、答えが分かっている対象を1件混ぜて測る。
期待値と一致しなければコードが壊れている。混ぜずに測った結果は報告しない。
2. 0 / null / 該当なし が返ったら、まずコードの故障を疑う。
これらは正常な観測結果としてもありうるため、値そのものからは区別できない。
「その現象を過去に見たことがある」は、疑いを弱める理由にならない。
3. 桁で差が出たら、測り方を先に確認する。
特に「1ページの表示件数」と「総件数」、「上位N件」と「全件」を比べていないか。
4. 指標を読む前に、その指標の直前の修飾語を読む。
Free in ... / Top 100 in ... のように、同じ名前で母集団が違うことがある。
これらに違反した測定結果は、結論に使わず「測定できなかった」と報告すること。
何が防げるか
貼る前は、1時間のうちに4回、エラーを1つも出さずに間違った結論が出ていました。2回はそのまま記録に書き込まれ、後から取り消しています。
貼った後にできるようになるのは、間違えないことではなく、間違いに自分で気づいて報告してくることです。Claude は「調べました、結果はこうです」と自信を持って返してくるので、疑うきっかけを外側から与えないと止まりません。