4
5

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 3 years have passed since last update.

ActiveDirectoryのOUとセキュリティグループについて画像多めで解説してみる

Posted at

Active Directoryを運用する中で、OUやセキュリティグループという単語はよく見聞きしても、実際に操作する画面と紐づかないという状態が過去の私の経験としてありました。そこで、Active Directoryユーザーとコンピューターを扱う上の頻出の、OUとセキュリティグループについて、画像多めでまとめてみました。

OU(Organizational Unit、組織単位)

下記画像の赤枠で囲まれているものがOUです。
image.png

実は、赤枠で囲んでいないもの(デフォルトで作成されているUsersなど)はOUではありません。見分け方としては、下記画像のようにフォルダマークの中に模様が描かれているか否かで判別できます。(Usersの中のオブジェクトに対してdsqueryすると、CN=Usersと表示され、OUではないことが分かります。)
image.png

OUを利用する場面としては、グループポリシーの配信管理が挙げられます。以下の画像では、ドメイン全体にDefault Domain Policyが適用されていて、Domain ControllersのOUにDefault Domnain Controllers Policyが適用されています。
image.png

OUの新規作成

右クリック→新規作成→組織単位(OU)より、名前を入れてOKボタンを押してあげるだけです。カンタン。
image.png

OUの削除

OUの削除は面倒です。というのも、右クリックして削除しようとすると、以下のようなメッセージが表示されることがあります。これは、OUの削除を防止するための保護機能が働いているからです。OUの作成時に「間違って削除されないようコンテナーを保護する」にデフォルトでチェックが入る仕様となっており、この保護を解除しないことには、OUは削除できません。
image.png
この保護を解除するためには、以下の手順を踏む必要があります。

  1. 表示メニューより、拡張機能にチェックを入れる
    image.png
  2. 削除したいOUのプロパティを開き、オブジェクトタブの「誤って削除されないようにオブジェクトを保護する」のチェックを外す
    image.png
  3. OUを右クリックして削除をクリック(保護かかかっていない場合はこの手順のみでOK)
    image.png
  4. 表示メニューより、拡張機能のチェックを外す
    image.png

セキュリティグループ

下記画像の赤枠で囲まれているものがセキュリティグループです。種類の欄にセキュリティグループと記載があるのでOUよりは分かりやすいと思います。
image.png

セキュリティグループを利用する場面として、ファイルサーバーの権限管理が挙げられます。ユーザー単位でも権限を振ることはできますが、グループ単位で振ったほうが管理しやすいです。
image.png

セキュリティグループの新規作成

右クリック→新規作成→グループより、グループ名の入力とグループの種類で「セキュリティ」を選択してOKをクリックします。グループのスコープは3種類あり、単一フォレスト・単一ドメインのActive Directory なら使い分けるメリットはないです(詳しくはググってください)。他のセキュリティグループと合わせておくのが無難でしょう。
image.png

セキュリティグループの削除

削除手順はOUと同じです。OUと異なりデフォルトでは保護は働いていないため、簡単に削除できます。

4
5
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
4
5

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?