Architecture Excellence (ArchX)とは?
mucho243さんの紹介記事にもあるように「エキスパートプログラム認定」(通称、上位資格)に該当する認定資格の中で最も初歩的な位置づけの資格です。
現在は取得に際してはCertified System Administrator資格が必須になっています。
取得に際しては、4週間にわたる英語での全10テーマの学習と、そのテーマごとに1~2回の課題の提出が必要です。
テーマは1週間ごとに2~3テーマが出されることになり、課題は最大で約100人のコホートメンバーと掲示板や音声録音機能を使用して意見を交わしていきます。
また、最終週は最終試験があり、この試験に合格する必要があります。
リアルタイムでの講義はないので、自分のペースに合わせて受講ができます。
資格取得後は他の上位資格(Certified Technical Architect(CTA)、Certified Master Architect(CMA))と異なり、年1回の更新もなく、最終試験も監督されないため、どちらかと言えばMicro-Certificationに近い位置づけかもしれません。(と言うか、今見たら「Accreditation」資格の位置づけでした)
2026年からはCTA取得に必須となるいことが発表されたので、今後、日本でも取得者が増えていくものと思われます。
受講の仕方
こちらのリンク先にまとめられているプログラムの開始日を確認し、自分の都合がつく日程の開催期間のものを選びます。
そのプログラムの募集期間にNow Learningから申し込めば、受講が可能です。
当然ながら、受講料は必要ですが。
受講内容について
Now Createの使い方など、ServiceNow Japanが認定Partner向けに実施しているProject Readiness Program The Part Oneと一部重複する内容がありますので、そちらを受講可能な方でしたら、予習のためにあらかじめ受講されることをお勧めいたします。
対面、かつ日本語で行われる講義のため、理解度が違います。
また技術的な話や課題のみではないので、エンジニアやプリセールスの方だけでなく、純粋なセールスの方にも受講いただきたいです。
前提条件のCSAが難しいかもしれませんが、この学習内容を基にセールスして、デリバリを行えば、ServiceNowの失敗プロジェクトの大半はなくなると思えるくらい、非常に有益なものでした。
英語について
皆さんが気になる点だと思います。
私のTOEICスコアは約500点(それも10年以上前に受けたもの)なので、かなり低いですが、テクノロジーの進歩でどうにかなりました。
ブラウザ翻訳は、翻訳されないコンテンツや、最終試験を含めたテストが採点されない(バグ?)ため、お勧めできません。
面倒でもコンテンツ文章をコピー&ペーストでDeeplなどで翻訳し、日本語にしたものをノートにまとめていきました。
画像のコンテンツは生成AIに認識してもらい、文字起こしし、それを翻訳してもらいました。
ムービーについては、音声文字起こしAIを使用し、内容を文書化したものを同じく翻訳です。
これで、学習内容については、どうにかなりました。
課題については、日本語で文面を考え、Deeplなどで翻訳。
翻訳結果に難しい表現や単語がある場合は、生成AIに別の言い回しを聞いて、自分が理解可能な英語にしてもらい提出していました。
しかし、鬼門の課題で英語音声を録音し、提出するものです。
また他人の提出された英語音声を聞き取り、内容を理解し、それについてコメントを書かなければなりません。
これについても、自分が話す文書は生成AIに「この文面をネイティブに近い発音を行うためにカタカナで出力して」と頼んでクリア。
と言っても「お前の発音は『なまり』がひどくて聞き取れない」と酷いコメントされたりしましたが、ArchXは出せばOKなので、気にせず終わらせました。
他人の音声はムービーと同様に音声文字起こしAIを使用し、対応しました。
ファイル出力も可能なので、ファイルを生成AIに取り込んで、文字起こしと翻訳、要約を頼んでもいいかもしれません。
まとめ
と言うことで、英語が苦手なアラフィフのおじさんが4週間のプログラムを何とか完走し、ArchXの称号を得ました。
ここ数年の生成AIの進歩に感謝するとともに、最近公開されたCTA体験記にもあった 「迷うくらいなら、ぜひ挑戦してみてください!」 との言葉を添えて、CSA取得済みの皆さん(特に営業職の方)にはチャレンジして頂きたいと思います。