PONOS Advent Calendar 2020 1日目の記事です。
##はじめに
Googleの認定資格 Professional Cloud Architect を取得しました。
学習方法、スケジュール、試験会場、本番試験の感想などを紹介します。
##この記事の対象者
・Professional Cloud Architectを取得したい方
・GCPの学習をしたい方
・Google資格に興味がある方
##Professional Cloud Architectとは
Professional Cloud Architect は、Google Cloud の技術を組織が活用するために必要なクラウド アーキテクチャと Google Cloud Platform に関する専門的な知識を活かして、ビジネス目標を推進するスケーラブルで高可用性を備えた堅牢かつ安全な動的ソリューションを設計、開発、管理するスキルを持ったアーキテクトです。
Google Cloud Certified - Professional Cloud Architect 認定試験では、以下に関する能力が評価されます。
クラウド ソリューション アーキテクチャの設計と計画
クラウド ソリューション インフラストラクチャの管理とプロビジョニング
セキュリティとコンプライアンスに対応した設計
技術プロセスやビジネス プロセスの分析と最適化
クラウド アーキテクチャの実装の管理
ソリューションとオペレーションの信頼性の確保
シンプルにいうと
GCP(Google Cloud Platform)の知識を用いて
ビジネス課題を解決するスキル
を証明する資格です
##GCPとは
Google Cloud Platform(GCP) とは、Google がクラウド上で提供するサービス群の総称です。
Google 社内で使われているものと同じテクノロジーやインフラを使用して、お客様のインフラ環境をクラウド化できます。
基本的な構成要素が初めから各種サービスとして用意されているため、それらを使用してすばやく開発を行うことができます
絵で見ると分かりやすいです
##学習方法
私の場合は以下の順番で学習していきました
####1.書籍での学習「GCPの教科書」
広く浅く、全体的な理解に役立ちました
移動時間など隙間時間によく読んでいました
####2.Courseraにて動画学習、小テスト、実践形式の課題をクリアーしていく
具体的には以下のCourseraコースを受講しました
・Architecting with Google Compute Engine 日本語版
・Preparing for the Google Cloud Professional Cloud Architect Exam 日本語版
実践形式の課題は問題を解く上で納得感に繋がるのでオススメです
またコース完了などのタイミングで褒めてくれます
ゲームのトロフィー集め、実績解放みたいな感覚で打ち込むことができました
褒め大事です!頑張ってる自分を褒めていきましょう!
注意点としてはCourseraの動画は数が多く、時間が掛かります。
忙しい方は、すでに理解してる内容だと感じたら、どんどん次の動画に進めて良いと思います。
また、動画の内容はテキストベースで確認することもできます。
####3.模擬試験の問題を解く、ひたすら解く!
GCPの知識があっても適したソリューションを選ぶ問題は難しいです
模擬試験で慣れておくことが大事です
Professional Cloud Architect 模擬試験
無料で何度も受験できます
最終的には50問中49問解けるくらいやり込みました
Professional Cloud Architect 模擬問題集
私がこの問題集を見つけたときは全100問で無料でしたがいつの間にか有料になっていました。
お試し版があったので以下の問題を先に解いてからみてから購入判断してもいいかもしれません。
[お試し版] Professional Cloud Architect 模擬問題集(2018-08-09)日本語翻訳版)
模擬問題集は100問中80問正解くらいの状態で試験に臨みました。
##合格のポイント
####ケーススタディの内容を理解し、覚えておくこと!
試験中はケーススタディをじっくり読んでいる時間はありません
また、ケーススタディの問題は顧客が何を求めているのか
読解力が要求されます。事前に慣れておくことが重要です。
ケーススタディは公式サイトで公開されおります。
・Mountkirk Games
・Dress4Win
・TerramEarth
Courseraでもケーススタディの解説動画があります。
読解の助けになるのでお勧めです。
####模擬試験、過去問は8割以上正解できるようになっておくこと!
本番試験の半分は模擬試験、過去問題集で見た覚えがある問題が出題されていました。
(多少文言は変わっています)
こういう問題はサービス問題なので確実に正解しておきたいです
##スケジュールと試験会場
私の場合は、仕事などでGCPを触っていたのである程度、知識がある状態から学習スタートしました。
学習期間は3ヶ月
3ヶ月目の試験予約できる日に本番試験受けてきました
家から最寄りの試験センターは2週間に一度しか受験可能日がなかったので
遠くの試験センターで予約して受験
どこで受験するか、いつ受験するか早めに決めておいた方が予定を組みやすくなるのでお勧めです
受験チケット購入と試験センター予約はこちら
実は心配症なので1回目落ちても2回目受験できるスケジュールを組んでました
以下のように落ちても日数経過で再受験が可能です
2回目の受験:前回不合格から14日後
3回目の受験:前回不合格から60日後
4回目の受験:前回不合格から1年後
##本番試験の感想
####1.受験会場のPCとネットが遅い
試験センターによるとは思いますが、
1問解いて「次へ」ボタンを押すたびに5、6秒ほどの
ローディングがありました。
焦りながら
「時間制限のある中で、遅延要素があると緊張が増して焦るな・・・」
とユーザーの心理分析などを考えていた記憶があります
開始直後から集中力を切らされて
「やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばい」
「失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した」
とバッドステータス状態で必死で全問解きました
難問は飛ばして、スピード重視で解いたおかげで2周見直す時間はありました。
こういう本番アクシデントもあるということを
これから受験する方に広くお伝えしたいです
####2.自分の点数が知りたい
規約上仕方ないのですが、点数や合格率、答え合わせなどは非公開です
10問くらいAかBの二択で悩んだ問題があったので気になってしかなかったです
試験終了ボタンを押した後、合否のみ表示されます。
最終的な試験結果は、Google による審査の後、メールが届きます。
####3.とにかく合格して良かった!!
公式の模擬試験よりも2倍くらい難しく感じました(緊張のせいもありますが)
勉強の大変さも相まって、合格したときの嬉しさはひとしおです!
合格するとメリットがたくさんあります
・オリジナルパーカーかリュックが貰える
・合格証
自身の紹介に合格証URLを表示などしてGCP理解力を対外的に証明できます
・Google社員の方や、GCPUGなどコミュニティーメンバーとの繋がりが増す
もともとGCP、Firebaseなどのユーザーコミュニティーに所属していたこともあり
新しい繋がりが増え、得られる情報も増えました。
・知識が増して、仕事に役立つ
やはり自身の成長と自信に繋がるのが最大のメリットです
実際にCloud Storage、BigQuery、Cloud AIの活用で学習した知識が役立っています。
GCPに関わらず、AWSなど他のクラウドやサーバー構成、システムの全体構成
を考えるうえで有効な知識だと思います。
##おまけ
印象に残っている問題紹介
※本番に出題されたわけではありません
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ベスト プラクティスとして、個人や組織の責任を問わないことが推奨されているのはなぜでしょうか。
- 1.恥をかかせるから。間違ったことだから。
- 2.あなたが間違っていて、その責任を他に転嫁するかもしれないから。
- 3.不十分な分析で終わってしまい、技術的あるいは手続き上の根本原因を見つけられないから。
- 4.誰が間違ったかを見つけるのが非常に困難な場合があるから。
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一見してGCPとは関係ない問題ですが
エンジニアの基礎的な思想も大事ですよ、という意図が感じられました。
こういうGoogleイズムは好きです。
もちろん正解は「3」です
明日は@e73ryoさんの記事です!
お楽しみに!!