Lyria 3 は、Google DeepMind が開発した最新の AI 音楽生成モデルです。Gemini アプリ上で動作し、テキストや画像、動画のコンテキストから、ボーカルや歌詞を含む 30 秒間の高品質な楽曲を生成することができます。
- 概要
- Lyria 3 とは
- 主な機能と生成仕様
- 利用方法
- Gemini アプリでの生成
- 効果的なプロンプトの作成
- 歌詞とボーカルの制御
- やってみた:Lofi BGMを作成
- 具体的な手順
- 生成結果
- 安全性と権利
- SynthID による透かし
- アーティスト権利の保護
- まとめ
1. 概要
Lyria 3 とは
Lyria 3 は、2026年2月18日にベータ版としてローンチされた、Google DeepMind の最新音楽生成モデルです。
これまでのモデルと比較して、楽曲構成(イントロ、サビ、アウトロなど)の一貫性が大幅に向上しており、ユーザーは簡単な指示を与えるだけで、音楽的な連続性のあるトラックを作成できます。
主な機能と生成仕様
Lyria 3 では、以下の入力ソースから音楽を生成可能です。
- テキスト: ジャンル、ムード、楽器などを指定
- 画像・動画: 写真やビデオをアップロードし、その視覚的情報や感情を解析して楽曲化(例:「森をハイキングしている犬」の写真から曲を作成)
生成される楽曲の仕様は以下の通りです。
- 長さ: 30秒間
- 構成: インストゥルメンタル、ボーカル、歌詞
- 付加要素: 「Nano Banana」モデルによるカスタムカバーアートの自動生成
2. 利用方法
Gemini アプリでの生成
Lyria 3 は Gemini アプリ(Web 版および順次展開されるモバイル版)で利用可能です。18歳以上のユーザーであればアクセスでき、Google AI Plus / Pro / Ultra などのサブスクリプションユーザーは生成上限が高く設定されています。
効果的なプロンプトの作成
Lyria 3 を制御するためには、以下のような要素をプロンプトに含めることが推奨されています。
- Genre (ジャンル): 「90年代ヒップホップ」「クラシックと EDM の融合」など具体的に記述。
- Tempo (テンポ): 「速い」「遅い」「ドラムンベースのような」など。
- Instruments (楽器): 「1950年代ジャズのサックス」など。指定がない場合はジャンルに合わせて自動選択されます。
- Dynamics (展開): 「静かなピアノから始まり、爆発的なサビへ向かう」といった構成の指示。
歌詞とボーカルの制御
歌詞や歌声についても詳細な指示が可能です。特筆すべきは、歌詞をユーザーが用意しなくても、プロンプトの意図から AI が自動生成してくれる点です。
- ボーカル: 性別(男性/女性)、声質(ハスキー、ソウルフルなど)を指定可能。
- 歌詞指定: Lyrics: Let's go (go) のように記述することで、特定の歌詞やバックコーラスを指定できます。
参考 : How to create effective prompts with Lyria
3. やってみた:Lofi BGMを作成
実際にLyria 3を使って、作業用 BGM として人気の「Lofi Hip Hop」を作ってみました。手順と生成結果をご紹介します。
具体的な手順
1. Gemini にアクセスする
2. プロンプトを入力する
今回は「雨の日に家でリラックスしている雰囲気」を出したかったため、以下のプロンプトを入力しました。
プロンプト:
落ち着いた Lofi Hip-hop。雨の日の午後のようなノスタルジックな雰囲気。メロウなピアノのメロディと、ゆったりとしたテンポのドラム、温かみのあるベースライン。インストゥルメンタルで作成して。
3. 生成完了
数秒待つと、楽曲が生成されます。「Nano Banana」によって生成された、雰囲気に合ったカバーアートも自動で付与されました。

生成結果
実際に生成されたトラックがこちらです。30秒間ですが、雨音の環境音から始まり、ゆったりとしたビートが入ってくる構成がしっかりと作られています。
https://gemini.google.com/share/6b3f11acde6b
4. 安全性と権利
SynthID による透かし
生成されたすべての Lyria 3 トラックには、Google DeepMind の電子透かし技術 SynthID が埋め込まれています。これは人間の耳には聞こえませんが、AI によって生成されたコンテンツであることを識別するために使用されます。
アーティスト権利の保護
Lyria 3 はオリジナルの表現を作成するためのツールであり、特定のアーティストの歌声をクローンするものではありません。
プロンプトに特定のアーティスト名が含まれている場合、それはインスピレーションとして扱われます。また、既存のコンテンツと照合するフィルタリング機能により、権利侵害を防ぐ仕組みが導入されています。
5. まとめ
普段はYouTubeなどで作業用BGMを検索して使っていますが、Lyria 3があれば、その日の気分やタスクに合わせた「自分専用のBGM」を生成して楽しむことができそうです。
今回はインストゥルメンタルでの作成でしたが、Lyria 3の大きな特徴である「歌詞生成」機能を活用して、友人の記念日などにサプライズソングを贈ってみるのも素敵な使い方だと感じました。
Gemini アプリから手軽に利用できますので、みなさんも是非試してみてください!


