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【2020年版】AWSのEC2にPython3をインストールする方法

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先日、AWSのEC2にPython3をインストールする機会がありました。

その時に「AWS EC2 Python3」でGoogle検索したのですが、検索結果の上位に表示されたページの情報がいまいちでした。
具体的には、

  • pyenv
  • virtualenv

を使ってPython3の仮想環境を用意する方法が紹介されていましたが、 Python3の仮想環境を用意する方法は特別な事情がない限りはvenvを使うべきです。
また、Python3をアプリ開発やデータ分析でガッツリ使う場合を除いては、そもそも仮想環境を用意する必要はないと思います。

Python3の仮想環境を用意する方法としてvenvを使う理由は、Pythonの公式ドキュメントで推奨されている唯一の方法だからです。
pyenvを避けるべき理由はこの記事に詳しく書かれているので、興味のある方はこちらをご覧下さい。

また、AWSの公式ドキュメントではvirtualenvを使った方法が紹介されていますが、virtualenvvenvとしてPythonの中に正式に取り込まれたPython3.3以降においては積極的に使う理由はないと思います。

ということで、改めてAWSのEC2にPython3をインストール方法を紹介したいと思います。と言っても、Pythonの公式ドキュメントで紹介されている方法に従うだけですが…。

前提

  • OS
    • Amazon Linux 2 AMI
    • デフォルトではPython2系のみインストールされている
  • インスタンスタイプ
    • t2.micro

手順

  1. OSのシステムにPython3をインストール

    $ sudo yum update
    $ sudo yum install python3 -y
    

    Pythonを使う機会は限られており、Python本体やパッケージのバージョン管理が必要ない場合はこれで十分だと思います。
    一方、アプリ開発でそれ専用のバージョン管理をしたい場合や、データ分析で専用の環境を用意したい場合などは仮想環境の出番です。

  2. venvを使って仮想環境のPython3をインストール

    $ python3 -m venv myenv
    

    上記のコマンドをホームディレクトリで実行すると、ホームディレクトリ配下にmyenvというディレクトリが作成されます。myenvという名前は好きなように変更して構いません。

  3. Python3の仮想環境を有効化

    $ source myenv/bin/activate
    

    上記のコマンドを実行すると、Python3の仮想環境が有効化されます。

  4. Python3の仮想環境を無効化

    $ deactivate
    

    Python3の仮想環境を抜けたい場合は上記のコマンドを実行するだけです。また、環境をまるっと削除したい場合はmyenvディレクトリを削除すればOKです。

最後に

AWSのEC2にPython3をインストールする方法を紹介しましたが、少なくともLinux系のOSではそのまま当てはまる話しだと思います。
Pythonをほとんど使わない人はOSのシステムにインストールしたPython3を、Pythonをガッツリ使う人はvenvを使って作成したPython3の仮想環境を使うと覚えておいて下さい。

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