Firebase Cloud Messaging を使って、iOS の Silent Notification（サイレント通知）を実装してみました。
今回は、Firebase の機能のひとつである、Firebase Cloud Messagingを使って実装してみました。
Firebase Cloud Messaging の設定
基本的には、Firebaseの公式ドキュメントの通りやるのが、なんだかんだで一番てっとり早いです。
iOS に Firebase Cloud Messaging クライアント アプリを設定する
こちらの記事も参考になります。
【iOS10】Firebaseでサイレント通知を行う
プロジェクトの設定
上記のFirebase公式ドキュメントに付随して、さらに設定を行います。
まず、Topicへ登録を行います。
Topic機能を使うことで、通知を受ける端末をグループ管理することができます。
今回は全て同じトピックに登録するので、決め打ちとします。
以下の内容を、AppDelegateに追加します。
func application(_ application: UIApplication, didRegisterForRemoteNotificationsWithDeviceToken deviceToken: Data) {
Messaging.messaging().subscribe(toTopic: "ios")
}
続いて、アプリプロジェクトのCapability設定を行います。
アプリのCapability設定で「Background Modes」をONに。
さらに、「Background fetch」と「Remote notifications」にチェックをいれます。
続いて、「Push Notifications」をONにするのも忘れずに。
Curl から Silent Notification リクエストを送る
Curl を使ってHTTP POSTをFirebaseに送信することで、指定したTopicにSilent Notificationを送ることができます。
$ curl --header "Authorization: key=API_KEY" --header Content-Type:"application/json" https://fcm.googleapis.com/fcm/send -d "{\"to\": \"/topics/ios\",\"content_available\":true}"
API_KEY の部分は、Firebaseの設定画面からAPI KEYを調べてそれを入れてやります。
Firebaseのコンソール画面の「設定」→「クラウドメッセージング」から「サーバーキー」とあるものが、API_KEYとなります。
これでうまく Silent Notification が送信できていれば、アプリがバックグラウンドにいたとしても、AppDelegateにある以下の関数が呼ばれます。
func application(_ application: UIApplication, didReceiveRemoteNotification userInfo: [AnyHashable : Any], fetchCompletionHandler completionHandler: @escaping (UIBackgroundFetchResult) -> Void) {
print(#function)
}
Silent Notification ですので、当然通知バーにはなんの通知もきません。