Sendai Micro Maker Faire 2022に出展できることになった
たいへんありがたいことにtoio友の会の枠で仙台のMicro Maker Faireに出られることになりました。
というわけでネタを考えます。(基本的に出るからには毎回新ネタにしたいと思ってますので。)
ご当地ゆるキャラはどうだろう
とりあえず宮城県のアンテナショップにいって仙台のゆるキャラを調達
むすび丸という名前らしい。なかなかかわいい。小さめの缶バッジもありますが、これは新作ができなかった場合の保険としてMaker Faire Tokyo 2020のときの展示を流用してtoio core cubeの蓋に貼った部分をむすび丸の缶バッジに差し替えて出そうと考えて確保しました。
こいつらをtoio core cubeの上にのせて動かすとご当地感もでていいのでは?と、このぬいぐるみを載せる台(背中に挿す棒つき)をデザイン。
立っている板の上のほうにある穴は安全ピンを通す穴です。ここに安全ピンの針を通してぬいぐるみの服と留めて外れないようにします。
さて動かすものはなんとなくできましたが、どう動かすか。いままでのMaker Faireの出展ではコロナ感染対策として、手でさわらずに動かすという展示ばっかりやってきましたが、まあ今回もその路線でいこうと。(手でさわる場合、毎回アルコール消毒とか大変なので、ということもありますが。)
ちょうど、クラウドファンディングで、ステレオカメラ方式のdepthカメラOAK-D liteを手に入れていたので使ってみようかなと。
すでに手認識についてはHand tracking with DepthAIがあって、簡単に使えそうです。
右手、左手で一体づつうごかしてみます。
うーん、微妙。たぶんもっと速く手を動かしてしまうだろうから全く追従できないのと、奥行方向の手の移動とむすび丸の移動のラグが気になってしまう。
MG 1/100ドムを動かすというネタを思いついてしまった
Advent Calenderの1日前の記事にしましたが(toio core cubeで1/100 MGドムを動かす(準備))、こいつを動かすほうがおもしろそうだ、ということで路線変更。
とはいえ、今度は右足、左足と2つのtoio core cubeを同調させてうごかさないといけません。単体でtoio core cubeを動かすのと違って位置指定移動が使えません。それでも位置情報を読み取りながら指定角度への旋回と指定距離の移動の機能までは作りましたが、マット上の指定位置への移動ができてないので、OAK-Dの手認識に合わせた位置への移動ができず、いまいちな感じ。
ひらきなおってできることだけでまとめる
展示までの残り時間もすくなくなってきたので、手認識はつかわずにシンプルに前進、後退、旋回のみの操作に絞ることにしました。
確かM5のUNITにジェスチャーセンサがあったよなーとこれをRaspberry Pi Zero Wに接続、試してみたところ、動きませんでした。orz
I2Cバスのプルアップ抵抗値の問題? とか思って抵抗値の変更とかやってみても動かず
そもそもRaspberry Piで動くとは保証してない製品だからしかたないですが。
どうやら、SEEEDから出ているやつならRaspberry Piで動くようなのでそちらを調達し、動かすことができました。
今回はRasPi Zero用のユニバーサル基板にGROVEコネクタをはんだ付けしてつなぎましたが、はんだ付けしなくても以下の製品を使えばコネクタを指すだけで使えます。
ジェスチャーセンサは手の横切る方向と手を右回り、左回りで回すジェスチャーを認識できますが、どう認識されたかを表示しないとわかりづらいので表示器をつけました。たまたま手元にM5のHEX LEDを持っていた、というのもあります。
矢印のパターンを作るのが地味にめんどくさかったですが。操作方法と表示の対応は以下のようにしました。
これらのGROVE機器とtoio core cubeはRaspberry Pi Wでpythonを使って制御しています。
手のジェスチャで動かすとざっくりとしかうごかせないのである程度広くないといけないので開発者マット2枚分のA2サイズのエリアでうごかすようにしました。また、落下防止のため、移動エリアのリミットは入れました。
いざ展示本番
設置
左からジェスチャーセンサで動かすガンプラ、真ん中がtoio友の会の皆様の作品ビデオ、右が豊田さんの音楽にあわせたプロジェクションとtoio core cubeの動きの同調作品。
ドム単体だけじゃなくて、むすび丸も仙台に連れて行って、ドムの前で一緒に動くようにしています。
途中から年少メイカーの作品を追加展示
スーパーにお買い物にいったときにどこに商品があるかを探すゲーム
おわりに
Sendai Micro Maker Faireはこじんまりとしていましたが、そのぶんじっくり展示を見ることができました。また、お客さんや展示者の方と長く話をすることもできたのがよかったなあと。
なお、一番多かった質問は「なぜ、ドムは3機ないんですか?」です。それは転売ヤーのせいなんだよぉお。orz