はじめに
2025年、「AI駆動開発」という言葉が一気に広まりました。
「ClaudeCode最高!」「Cursor使えば爆速!」という声を横目に、私はずっと思っていました。
「でも、固定費増やしたくないんだよな……」
この記事は、そんな思想のもとで1年間AI駆動開発をやり続けた人間の、正直な振り返りです。
固定費なんてナンボでも下げてええですからねぇ。
作ったもの
PomodoroFlow — YouTube音楽と連動するポモドーロタイマー
YouTubeのURLを貼るだけで、好きな音楽をBGMにしながらポモドーロテクニックを実践できるWebアプリです。「既存のポモドーロアプリって、自分の好きな音楽流せないよね」という個人的な不満から作りました。
技術スタック
| 項目 | 技術 | コスト |
|---|---|---|
| フロントエンド | React + TypeScript + Vite | 0円 |
| ホスティング | Cloudflare Pages + Functions | 0円(無料枠) |
| DB / Auth | Supabase | 0円(無料枠) |
| ドメイン | 独自ドメイン | 有料(唯一の固定費) |
インフラはドメイン代以外無料。一応黒字運用中です。
ここら辺の詳しい技術的な内容は割愛します。インフラコスト0にしたよ系の記事書いてる人結構多いし。
気概向いたら記事書きます。
2025年のAI活用、フェーズ別全記録
Phase 1:設計の壁打ち相手は ChatGPT O3
アプリ開発の最初のフェーズ、「何をどう作るか」の設計をChatGPT O3との壁打ちで固めました。
個人開発の辛いところって、「これでいいのか?」と確認できる人間がいないことだと思っています。AIはその壁打ち相手として本当に優秀で、「この設計どう思う?」「この方針の問題点は?」という問いに対して、それなりの精度で返してくれます。
壁打ちで出てきた構成をもとに、実装フェーズへ。
Phase 2:bolt.newで爆速MVP生成を試みた → 失敗した
設計ができたので、当時話題だった bolt.new でMVPをサクッと作ろうとしました。
結果:ローカルに持ってきたら動きませんでした。
「自分の使い方が悪かった」と思っています(いまも思っている)。ただ、どう使えばよかったのかが2026年になった今もわかっていません。(今後使う機会もなさそうではありますが、、、)
bolt.newを使いこなしている方、使い方を教えていただきたいです。本当に。
Phase 3:Cline + Gemini API無料枠 でペアプロ開発
bolt.newを諦めて、Cline(VSCode拡張のAIコーディングエージェント)での開発に切り替えました。
コスト構成はこちら:
Cline(VSCode拡張) → 無料
Gemini API → 無料枠内で運用
開発ツールの固定費:0円。
Clineとのペアプロは非常に快適で、「このコンポーネント作って」「このバグ直して」レベルの指示からでも、それなりに動くコードを出してくれます。
ただし、セキュリティ周りは自分の目で必ず確認していました。 AIが出したコードをレビューなしに本番に上げるのはさすがに怖かったので。
Phase 4:2025年10月〜 Codex CLI に乗り換えた
2025年10月ごろ、主力ツールを Codex CLI に切り替えました。
世間がClaudeCodeに熱狂するなか、私がCodexを選び続けた理由はシンプルです。
ChatGPT Plusの会員だから。
お金なんか使わなければ使わないほど、ええですからねぇ。
ClaudeCodeはMaxプランでもレートリミットに引っかかりやすいという話をよく聞きます。一方Codex CLIは、Plusプランで使っていてもレートリミットに全然引っかかりません(少なくとも私の使い方では)。
コスト構成の変化:
| ツール | 変更前(〜10月) | 変更後(10月〜) |
|---|---|---|
| AIエージェント | Cline | Codex CLI |
| 月額コスト | 0円 | 変わらず(元々課金してたPlus代のみ) |
現在使っているCodexの機能・コマンド:
- 基本コマンド:
/model,/review,/new,/compact,/approvals - Skills機能(最近使い始めた)
- MCP連携:
chrome-devtools,context7,serena
正直、まだ全然使いこなせていない感覚があります。おすすめの使い方や、参考になる記事・参加した方が良いLTやセミナー等々あればマージで教えてください。
2025年を通して気づいたこと
✅ AIは「壁打ち相手」として最強だった
設計フェーズで一番役に立ったのは、コードを書いてもらうことではなく、「この判断どう思う?」に答えてもらうことでした。
一人で個人開発していると、意思決定をすべて自分でしなければなりません。そこにAIという壁打ち相手がいるだけで、判断の質が上がった体感があります。
✅ 工夫すれば開発コストはほぼ0にできる
今年の構成:
| フェーズ | ツール | コスト |
|---|---|---|
| 設計・壁打ち | ChatGPT O3 | $20(Plus代) |
| MVP生成(失敗) | bolt.new | 0円(無料枠) |
| ペアプロ開発 | Cline + Gemini API | 0円(無料枠) |
| 後半の開発 | Codex CLI | $20(Plus代) |
| インフラ全般 | Cloudflare + Supabase | 0円(無料枠) |
唯一の固定費は ChatGPT Plus($20/月)のみ。
⚠️ 「コードを確認する時間」はゼロにならなかった
AIがコードをほとんど書いてくれるようになった結果、「コードを書く時間」は激減しました。
ただ、「AIが書いたコードを読む・確認する時間」は減りませんでした。 特にセキュリティ周りや、複数コンポーネントにまたがる変更は、自分で理解してからマージするようにしていました。
「AIを使えばコードを読まなくていい」は2025年時点ではまだ幻想だと思っています。
おわりに
2025年だけでAI駆動開発の進化のスピードが凄まじかったので、2026年はどうなるのか正直見当もつきません。ただ、「コストを下げながらどこまでできるか」を探るのは引き続き楽しんでいこうと思っています。
PomodoroFlowも引き続き育てています。よければ使ってみてください。
個人開発者の方、ぜひ繋がりましょう。
https://x.com/keni_1997
Xは、かなり低浮上ですが、、、(なんか個人開発とかAI系結構TLあれるんだよなぁ、、、)