この記事は E.G.G. Japan(Expert of GCP for Gaming Japan) というゲーム業界で働くエンジニア向けの学習プログラムに参加した話です。Egg(卵)という略称にはこれからGCPのスキルを伸ばしていきたい方(GCPの卵)が巣立っていけるようにという思いが込められていました。
この記事はDeNA Advent Calendar 2020の21日目の記事です。
ゲーム事業部の今江です。現在は開発中タイトルでGoやGCPを使ってサーバサイドのエンジニアをしています。主にゲームサーバのAPIや管理ツールの実装、開発環境の整備、インフラ構築などをやっています。
はじめに
最初に今回参加したプログラムの紹介と参加の経緯に関して説明します。
E.G.G とは?
E.G.G. Japan(Expert of GCP for Gaming Japan) は、
日本のゲーム業界のエンジニア向けの招待制の学習プログラムです。
プログラムは入門編から始まるので、業務でゴリゴリに使われている方というよりは、これからGCPを学んでいく方向けに体系的に学べるプログラム構成になっていました。また、本トレーニングを通じてゲーム業界のエンジニアコミュニティを醸成したい、コミュニティを通じてGCPの普及に繋げていきたいという目的があったとのことです。
招待制ということもあったのでこちらの記事の内容は事前にGoogle Cloudさんのチェックを通したものを掲載しています。
参加の経緯
一年ほど前に、LAMP環境からクラウドネイティブな世界にやってきました。クラウドサービスをガッツリ使い倒すプロダクトが初めてだったことと、システムのアーキテクチャも大きく変わっていたので、技術セットのアップデートが必要になるなというのを感じていました。
異動して3-4ヶ月ほど経ったタイミングで、今回のE.G.G. Japanへの推薦があり、今回のプログラムに参加しました。業務で触れていて、GCPにも慣れてきたタイミングだったので、体系的に学ぶ機会が得られるということで手を上げて参加に至りました。今ではGCPは実家のような安心感、そんな状態になるためにE.G.G.が一役買ってくれたように思います。
E.G.G.のプログラム構成
E.G.G.のプログラム構成は、セッション参加、期間中に対象のオンライン講座受講、GCP認定資格の合格(PCA試験)を全て満たすと修了できるというものでした。
期間は2020/04~2020/07の4ヶ月間で、修了式が8月頭にありました。セッションはGoogle Meetを使ってリモートで開催され、セッション中はMeetと並行してGoogle Chatを使ったテキストコミュ二ケーションも盛んに行われてました。
セッション参加
必須セッションともくもく会がある構成でした。もくもく会の時間はオンライン講座を受講する+GCP社員のミニセッションがありました。
セッションは、「Google App Engine と Firestore で作る Web アプリケーション」「GCP でデータ分析基盤を構築する」や「GCP で実現する大規模ゲームサーバ構築 & 運用ノウハウ」といったテーマで、幅広く GCP の製品やアーキテクチャの解説があり、毎回ハンズオンもありました。
オンライン講座を受講(Coursera)
オンライン講座の受講はCourseraというサービスを使用していました。このサービス上でGCPの学習コースが用意されているので、動画視聴(座学)、Qwiklabs(ハンズオン形式)、理解度チェック(クイズ形式)を進めていく形式になっています。
受講登録をすると〆切が設定されるので、1コースあたり1-2週間のペースで進めていきます。
Courseraを使ったオンライン講座の受講は、以下の点がよかったです。
体系的に学べる
GCPが整備してくれた知の高速道路に乗れるので、Courseraのコースを通して体系的に学ぶことができました。
- GCPの全体像が掴める
- どんなサービスがあるか、どのように使って欲しいかを知ることでGCPの全体像と思想を学ぶことができた
- Courseraの動画を見ながらオンライン授業で上記を座学として学ぶ、章末毎に確認のテスト(クイズ形式)がある
- 使い方の一例を知れる(=デザインパターン/ユースケース)、認定資格の試験問題でもよく出てくる
- 例えば、GCSで保存するデータのタイプに合わせてどのストレージタイプを選択するか
- 今回の用件なら、どのDBを選択すべきかのフローチャートとかが出てきます。
- 単純に資料のクオリティが高い
- GCPが提供している講座資料なので信頼性が高い。図も見やすく整理されている。
手習いで覚える
文章を読むだけだとなかなか長期記憶に定着しないので、実際に体験してみる効果(=手習い)を感じました。
- Courseraのコース内容としてQwiklabs(手習い)がある、手を動かして問題を解く
- ドキュメントを読むだけじゃなく、実際に触ってみることで記憶に残る
- 自分の場合は加えて、業務で経験する&習ったことを実践するの相乗効果があった
お得な特典が沢山
E.G.G.を通してGCPが学べるという話以外にも、お得な特典がたくさんありました。「資格取得サポート」、「リモートでの参加」、「グッズが貰える」、「業務として参加できた」 、「お楽しみ企画があった」などがありました。
ここまで至れり尽くせりだと何としても受からねばとなりました。
資格取得のサポート以外だと以下のようなイベントがありました。
E.G.G.なグッズ
最初のセッションまでにE.G.G.事務局の方からウェルカムキット(E.G.G.なグッズ)が自宅に送られてきました。開けてみると。
「これは E.G.G だ…」
開けてみるとE.G.G.のイラストがプリントされたグッズセットが入ってました。
これからE.G.Gで学ぶ自分達にぴったりのモノだなと思いつつ、Google Cloudさんのこだわりを感じました。
※諸事情によりE.G.G.のイラストは見えないようにしています。
お楽しみと修了式
他にもお楽しみ企画があり、プログラム期間終了後には修了式も実施されました。
・オンライン修了式
・7月末までに修了条件を満たした人は8/6の修了式で表彰(この時の修了率は50%くらい)
・ドット絵、スタッフロール形式と言うのがゲームっぽい
・加えて特製パーカーがもらえる
お楽しみ企画の中で、自分もおたすけマン賞(Google Chatの質問対応数が多い人)がもらえてモチベが上がりました。
後日、GCPのクッションとコーヒーセットが送られてきた、うれしい。
まとめ
最後にE.G.G. Japanプログラムに参加してのまとめです。
-
メリット
- GCPに関して体系的に学ぶ機会が得られた
- リモートでの開催だったので参加コストが低かった、実際出席率もかなり良かった(90%台)。
- 認定資格の受験支援、GCPのグッズが貰えた
-
デメリット(強いて言うなら)
- Courseraのコースを修了するために1-2ヶ月ほど学習が必要 ※20~30時間程度
- リモートなので他社の人と交流する機会が少なかった
- 修了率は50%程度だったのでそこそこの難易度になっていた
GCPを体系的に学べて、お得な特典が盛り沢山の参加し甲斐のあるプログラムでした。
個人的には、それなりに時間は必要だが好きで学んでることなのであまり苦ではなかったです。
GCPに興味がある人はCourseraでの学習が効率的でオススメです!
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