はじめに
この記事はCisco Systems Japanの有志によるAdvent Calendar 2025のシリーズ1・2日目として投稿しています。
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この記事で分かること
Difyを使うとAIを活用したワークフローアプリケーションを作成することができます。アイデアさえあればDifyで様々なアプリケーションを作成することができます。Difyのバージョン1.10.0からは「Event-Driven Workflows」という機能がサポートされ、ユーザとの対話的チャットだけでなく、「メールを受信した場合」「指定時間になったら」などのイベントを起点にアプリケーションを開始することができるようになりました。
この記事では「Difyで作成したアプリケーションからCisco Webexへ通知する」設定例をご紹介します。
検証環境
今回の検証ではDifyのオンプレミス版(コンテナ版)を利用しています。LLMにはAWS Bedrock経由でAnthropicのClaude Haiku 4.5を利用していますが、今回の記事の本質には関係ありません。他のLLMでも問題ありません。
| 対象 | バージョン |
|---|---|
| Dify | 1.10.1 |
| AWS Bedrockプラグイン | 0.0.53 |
また、Cisco Webex側には予め、メッセージ通知用のIncoming Webhookが作成されており、そのURLは把握しているものとします。
DifyでCisco Webexへ通知するアプリケーションを作成する
Dify上でチャットフローアプリケーションを作成していきます。
Step.1
開発者以上の権限でDifyへログインした画面上部の「スタジオ」(スクリーンショット中、1のロボットアイコン)をクリックし、画面左側の「最初から作成」をクリックします。
Step.2
アプリタイプはデフォルトで「チャットフロー」が選択されているはずです。今回はこのまま、チャットフローアプリケーションを作成します。任意のアプリケーション名を設定したら「作成する」をクリックします。
Step.3
フローの内容を確認/編集できるオーケストレーション画面が表示されます。初期状態では以下のように「ユーザー入力 → LLM → 回答」という構成になっているはずです。
Step.4
今回は「AI(LLM)の回答結果をCisco Webexチャットへ通知する」というアプリケーションを作成します。その為、LLMより後ろ、LLMと回答を結ぶライン上にマウスカーソルをあわせ、表示される「プラスマーク」をクリックします。
Step.5
アプリケーションに追加できる部品(「ブロック」と「ツール」)の一覧が表示されます。Cisco WebexのIncoming Webhookへアクセスする必要がある為、ブロックから「HTTPリクエスト」をクリックします。
Step.6
指定した通り、LLMと回答の間にHTTPリクエストが追加されました。HTTPリクエストは初期状態で以下のようなプロパティを持ちます。これは選択した設定によって多少、変動します(「ボディにJSONを指定するとJSONの入力画面が表示される」など)。
Step.7
Cisco Webex側のIncoming WebhookへJSONデータをPOSTする為、APIは「POST」を選択します。隣にあるURL欄には事前に確認した「Cisco Webex Incoming WebhookのURL」を入力します。ボディには「JSON」を選択します。JSONの実態にはとして以下を設定します。
{ "markdown": "{{#llm.text#}}" }
フォーマットには「Markdown形式」を、実際のメッセージとしては「(ひとつ前の)LLMの回答」を設定しています。「LLMの回答」のように、変数を入力する方法は幾つかありますが、例えば「{x}」ボタンを押すことで変数を入力することができます。
Step.8
Cisco Webexチャットへ通知する設定はこれで完了です。ユーザがアプリケーションへアクセスできるよう、画面右上の「公開する」から「更新を公開する」をクリックします。
Step.9
これでアプリケーションがユーザへ公開されました。
アプリケーションの動作をプレビューで確認する
オーケストレーション画面にあるプレビュー機能を使ってアプリケーションの動作を確認します。
Step.10
画面上部にある「プレビュー」をクリックすると、このアプリケーションの開始処理である「ユーザー入力」に従い、画面右側にチャット欄が表示されます。ユーザプロンプト(チャット欄)へ以下を入力し、送信ボタンをクリックします。
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Step.11
すると回答が得られました。ここまでの設定に問題がなければ同時にCisco Webexチャットへメッセージが通知されているはずです。
Step.12
Cisco WebexでIncoming Webhook URLを指定したスペースを確認すると、確かにDifyのプレビュー画面に表示されていたLLMの回答と同じメッセージが表示されていました。
終わりに
今回はDify上で生成されたAIからの回答をCisco Webexチャットへ送信する方法をご説明しました。「Cisco Webexチャット通知機能」と冒頭にも記載した「Difyのバージョン1.10.0からサポートされたトリガー機能」を組み合わせることで「完全に自動化されたワークフロー」を作成しやすくなりました。Difyのマーケットプレイスではトリガーとして使えるプラグインも増えつつあるようですので是非、今回ご紹介した「Cisco Webexチャット通知機能」とも組み合わせ、実際の業務に役立てて頂ければと思います。
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