はじめに
HERE Raster Tile API は、日本を含む世界中のマップ タイル イメージをリクエストできる REST API です。
QGIS上で背景図として利用する手順をまとめてみました。
HEREのAPIキーをお持ちであれば、事前準備と確認をスキップし、コピペとクリック操作のみ3分で設定できちゃうと思います。
事前準備と確認
- APIキーの入手
HEREのAPIキーをお持ちでない場合は、下記リンクの手順を参照ください。
- API接続確認
https://maps.hereapi.com/v3/base/mc/11/1819/806/png8?apiKey={API_KEY}
の{API_KEY}
をお持ちのAPI Keyに置換いただき、Webブラウザでアクセスいただくと、
東京城東エリアのタイルが表示できれば、ご自身のデスクトップ環境からインターネット経由でHEREのAPIにリクエストし、画像タイルが正常に取得できたことを確認できます。
このリンクは、特定のタイル(zoom/column/row=11/1819/806)を指定していますので、QGISのXYZ Tilesに追加する際は、下記のように座標を{z}/{x}/{y}で置き換える必要があります。
https://maps.hereapi.com/v3/base/mc/{z}/{x}/{y}/png8?apiKey={API_KEY}
注)上記リンクは、{z}、{x}、{y}は,QGISが値を代入する必要があるため、このリンクをそのままWebブラウザで見ると、"check parameter schema in '/openapi'
的なエラーが表示されます。
QGIS上での設定
今回、QGIS versionは、3.22.7-Białowieżaを利用しています。
QGISを立ち上げていただき、ブラウザパネルの中のXYZ Tiles
を右クリックしNew Connection(新しい接続)
を選択します。
Name(名前)
は、任意の名前を入力いただき、URLに
https://maps.hereapi.com/v3/base/mc/{z}/{x}/{y}/png8?apiKey={API_KEY}
を入力し、OK
をクリックします。
ブラウザーパネルに、タイルが追加されており、ダブルクリックするとレイヤーが追加され、世界地図が表示され、自由にズームやスクロールが可能となります。
参考情報
URLに style=satellite.day
を追加すると、衛星画像を表示できます。
https://maps.hereapi.com/v3/base/mc/{z}/{x}/{y}/png8?style=satellite.day&apiKey={API_KEY}
その他、APIの引数については、
- HERE Raster Tile API v3 API リファレンス
https://developer.here.com/documentation/raster-tile-api/api-reference.html
また、Map Tile API v2をご利用いただいていた方は、下記のマイグレーションガイドも参考にいただければ幸いです。
- Migrate from HERE Map Tile API v2 to HERE Raster Tile API v3
https://jp.developer.here.com/documentation/raster-tile-api/migration_guide/index.html