HashMapとは?
HashMap
は、キーと値のペアを保存するためのデータ構造です。特にRustのHashMap<K, V>
は、K
型のキーとV
型の値を保存します。キーは一意であり、それに関連づけられた値を迅速に取得することができます。例えば、人の名前をキーとして、その電話番号を値として保存することが考えられます。
主な特徴
- キーの一意性: 同じキーに対して複数の値を持つことはできません。新しい値でキーを更新すると、古い値は上書きされます。
-
型安全: Rustの
HashMap
はジェネリック型を使用しており、キーと値の型がコンパイル時に確定します。これにより、不正な型のデータの挿入や取得を防ぎます。
使用例
たとえば、人々の名前とその電話番号を保存したい場合、HashMap
を次のように使用できます
use std::collections::HashMap;
let mut phone_book: HashMap<String, String> = HashMap::new();
phone_book.insert(String::from("Alice"), String::from("090-1111-2222"));
phone_book.insert(String::from("Bob"), String::from("090-2222-3333"));
let number = phone_book.get("Alice");
このコードは、2人の連絡先をphone_book
という名前のHashMapに追加しています。そして、get
メソッドを使用してAliceの番号を取得します。
まとめ
HashMap
は、キーと値のペアを保存する便利なデータ構造です。RustのHashMap<K, V>
は型安全性や所有権のモデルなど、Rust独特の特性も持っています。これにより、データの迅速かつ安全なアクセスが可能となります。