1_Google Map API と Unityとの連携
米Googleは2018年3月14日(現地時間)、ゲーム開発者に向けた、「Google Maps API」での「Googleマップ」のリアルタイムデータの提供とUnityのゲームエンジンとの統合を発表しました。
このニュースを報道したした記事には以下のようなものがあります。
「Google Map APIとUnityで“リアルワールドゲーム”開発が容易に」
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1803/15/news061.html
グーグルマップの地図データでゲーム開発 開発者が利用可能に
https://www.moguravr.com/google-map-apis/
記事の中身を読んでいただけるとわかるように、Unity側でGoogle Map APIをどう紐付けるのかは具体的に書かれていない。今すぐにでも使ってみたいのですが...
調べてみたところ、Googleが公式に公開しているものは以下の3つの動画しかなかった。(2019年2月21日時点)
Unityとの連携に関するGoogleの公式動画
Google Maps APIs Gaming https://t.co/dF2jAtYDUu
— KG🌓WebXRに取り組む年にします。 (@Keijipoon) 2019年2月10日
Build real-world games with Google Maps APIs https://t.co/WFMs48LaMx
— KG🌓WebXRに取り組む年にします。 (@Keijipoon) 2019年2月10日
Build real world games with Google Maps (Google I/O '18) https://t.co/auvPDTtDCb
— KG🌓WebXRに取り組む年にします。 (@Keijipoon) 2019年2月10日
2_Google Map のデータでゲーム開発をしたい場合は。。。
GoogleのSales部門に問い合わせをしないと使用できない。セールスチーム???
どんな会社でどんなプロジェクトで使用するのかを記入して申請する形になっています。
Googleにとってもメリットがあると考えられる大きなプロジェクトから、使用させてもらえそう.
以前,私が登壇しGoogle Map APIについて話した際にはこのような声が寄せられました.
GoogleMapUnityApiはGoogleの人にアポとって「使わせてくれ!!」ってミーティングしにいったけど、予算と企画内容と開発規模をローンチ時期(要するに企画書)持ってきてと言われて断念しましたorz #roppongiunity
— 小林 拓 (@taptappun) February 21, 2019
Google Map API のアレは少なくとも現時点ではガチofガチのところしか受け付けていないと聞いているので、個人~中小は無理筋で、大きい企業でもちょっと触ってみたいくらいだと厳しそうです #roppongiunity
— いっこう / ikkou (@ikkou) February 21, 2019
ちょっと個人では無理そうですね。
というのが、2019/02/21(木)に書いた私の記事です。
そしてついに!この時が来ました。
3_Google Maps Platform gaming services ついに公式リリース、誰でも利用可能に!
Google Maps Platform gaming services is officially released and available to all game developers. https://t.co/iaeOgZk00I
— KG🌒DataとXR🌒 (@Keijipoon) June 21, 2020
動画の概要欄には、
Google Maps Platform gaming services is officially released and available to all game developers.
(Google Maps Platform gaming servicesが公式リリースされ、すべてのゲーム開発者が利用できます。)
なんと!!!
この動画が公開されたのが、2020年6月17日ですのでGoogle Map SDK for Unityもおそらく同じ日に公開されたようです。
4_Google Maps Platform gaming services を利用したゲームのデモ動画
こんな感じで3Dマップを使ったゲームがつくれちゃいます。
A Gaming Demo with Google Maps Platform: Space Janitor https://t.co/KMKos781lu
— KG☁DataとXR☁ (@Keijipoon) June 23, 2020
A Gaming Demo with Google Maps Platform: Ghouls Night Out https://t.co/gd2oMmeBWe
— KG☁DataとXR☁ (@Keijipoon) June 23, 2020
5_さっそくインストールしてみた
インストールの方法の動画もアップされていました。
Get started with gaming serviceshttps://t.co/8I6kGLSc9C
— KG🌒DataとXR🌒 (@Keijipoon) June 21, 2020
以下のインストールページの「You can find the Maps SDK for Unity 2019 here」の部分を
クリックすると、ZIPファイルをダウンロードできました。
(Unity 2018の場合は、隣の「here」からZIPファイルをダウンロードしてください。)
SDKインストールサイト
https://developers.google.com/maps/documentation/gaming/install_sdk
【注意】Google Map API をまだ登録していない場合には、クレジットカードなどの登録画面に遷移します。
https://goo.gle/3cTLpQh から事前に登録しておきましょう。
ZIPファイルをダウンロードできたとして、話を進めます。
ZIPファイルを展開しておきます。
次にUnityを立ち上げ、「GoogleMaps.unitypackage」を読み込みます。
今回は Unity(バージョン 2019.4.1f1)を使いました。
[Asset] → [Import Package] → [Custom Package]
当該ファイル「GoogleMaps.unitypackage」を選択
LatLngに緯度,経度の順で表示したい地点の緯度経度を入力
API Key に 発行したGoogle Map API Keyを入力
6_Hello World できた
二ューヨークの自由の女神
ここまで設定できたら、画面上部の再生ボタンを押しましょう。
デフォルトの緯度経度:40.6892199, -74.044601
渋谷駅
今度は緯度経度に渋谷駅の緯度経度を入力して再生してみます。
渋谷駅の緯度経度:35.6580339,139.7016358
7_まとめ
これでひとまず、使えるようになりました。
本番はこれからですね。
なにかおもしろいゲーム作りたい!!!
備考:エラーの対処
実は最初に、Unityのバージョン 2019.1.0f2 と、2018.4.23f1 で SDKをインストールをしたところ、
以下のようなエラーが出ました。
そこで
2019.4.1f1 をインストールしたところ、うまくいきました。
あとエラーに関わっていそうなAndroid Build Supportをインストールしなかったので、
もしかしたらそれがよかったのかもしれないのですが。
もし同じようなエラーが出てみたら同様の手順でやってみてください。