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Google Map APIとUnityでの“リアルワールドゲーム”開発用ツールがついに公式リリース

Last updated at Posted at 2020-06-23

1_Google Map API と Unityとの連携

米Googleは2018年3月14日(現地時間)、ゲーム開発者に向けた、「Google Maps API」での「Googleマップ」のリアルタイムデータの提供とUnityのゲームエンジンとの統合を発表しました。

このニュースを報道したした記事には以下のようなものがあります。

「Google Map APIとUnityで“リアルワールドゲーム”開発が容易に」
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1803/15/news061.html

グーグルマップの地図データでゲーム開発 開発者が利用可能に
https://www.moguravr.com/google-map-apis/

記事の中身を読んでいただけるとわかるように、Unity側でGoogle Map APIをどう紐付けるのかは具体的に書かれていない。今すぐにでも使ってみたいのですが...

調べてみたところ、Googleが公式に公開しているものは以下の3つの動画しかなかった。(2019年2月21日時点)

Unityとの連携に関するGoogleの公式動画

2_Google Map のデータでゲーム開発をしたい場合は。。。

GoogleのSales部門に問い合わせをしないと使用できない。セールスチーム???

GoogleUnityContactSales.PNG

どんな会社でどんなプロジェクトで使用するのかを記入して申請する形になっています。
Googleにとってもメリットがあると考えられる大きなプロジェクトから、使用させてもらえそう.

以前,私が登壇しGoogle Map APIについて話した際にはこのような声が寄せられました.

ちょっと個人では無理そうですね。

というのが、2019/02/21(木)に書いた私の記事です。

そしてついに!この時が来ました。

3_Google Maps Platform gaming services ついに公式リリース、誰でも利用可能に!

動画の概要欄には、
Google Maps Platform gaming services is officially released and available to all game developers.
(Google Maps Platform gaming servicesが公式リリースされ、すべてのゲーム開発者が利用できます。)

なんと!!!

この動画が公開されたのが、2020年6月17日ですのでGoogle Map SDK for Unityもおそらく同じ日に公開されたようです。

4_Google Maps Platform gaming services を利用したゲームのデモ動画

こんな感じで3Dマップを使ったゲームがつくれちゃいます。

5_さっそくインストールしてみた

インストールの方法の動画もアップされていました。

以下のインストールページの「You can find the Maps SDK for Unity 2019 here」の部分を
クリックすると、ZIPファイルをダウンロードできました。
(Unity 2018の場合は、隣の「here」からZIPファイルをダウンロードしてください。)

SDKインストールサイト
https://developers.google.com/maps/documentation/gaming/install_sdk

MapSDKforUnity.PNG

【注意】Google Map API をまだ登録していない場合には、クレジットカードなどの登録画面に遷移します。
https://goo.gle/3cTLpQh  から事前に登録しておきましょう。
API登録.PNG

ZIPファイルをダウンロードできたとして、話を進めます。

ダウンロードしたZIPファイル
zipfile.PNG

ZIPファイルを展開しておきます。

ZIPファイルの中身
sdkfile.PNG

次にUnityを立ち上げ、「GoogleMaps.unitypackage」を読み込みます。
今回は Unity(バージョン 2019.4.1f1)を使いました。

 [Asset] → [Import Package] → [Custom Package]
install_custom_package.png

当該ファイル「GoogleMaps.unitypackage」を選択
googlemap_package.png

HelloWorldのシーンを選択
 
フォルダ構成.PNG

BasicExampleScript を選択
BasicExampleScript.PNG

LatLngに緯度,経度の順で表示したい地点の緯度経度を入力
API Key に 発行したGoogle Map API Keyを入力
LonLatiとAPI_black.png

6_Hello World できた

二ューヨークの自由の女神

ここまで設定できたら、画面上部の再生ボタンを押しましょう。

デフォルトの緯度経度:40.6892199, -74.044601
自由の女神.png

渋谷駅

今度は緯度経度に渋谷駅の緯度経度を入力して再生してみます。

渋谷駅の緯度経度:35.6580339,139.7016358
渋谷.png

7_まとめ

これでひとまず、使えるようになりました。
本番はこれからですね。
なにかおもしろいゲーム作りたい!!!

備考:エラーの対処

実は最初に、Unityのバージョン 2019.1.0f2 と、2018.4.23f1 で SDKをインストールをしたところ、
以下のようなエラーが出ました。

error.PNG

そこで
2019.4.1f1 をインストールしたところ、うまくいきました。
あとエラーに関わっていそうなAndroid Build Supportをインストールしなかったので、
もしかしたらそれがよかったのかもしれないのですが。

もし同じようなエラーが出てみたら同様の手順でやってみてください。

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