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AppRun共用型 アプリ簡易トラブルシューティング

Last updated at Posted at 2025-12-22

AppRun共用型を利用する際に、実行時やデプロイ時に遭遇しやすいエラーと、その原因・対処方法をコンパクトにまとめました。
「アプリがエラーで止まってしまったけど、どこから確認すればいいの?」というときの参考になれば幸いです。

注意事項

本記事の内容は、執筆時点(2025年12月現在)の情報に基づいています。
今後の仕様変更やサービス構成の変更などにより、最新の挙動・画面・パラメータ等とは異なる可能性があります。
実際のご利用にあたっては、必ず最新の公式ドキュメントやお知らせをご確認ください。
参考: AppRun マニュアル(さくらのクラウド公式)

この記事の対象と前提

  • AppRun共用型でコンテナアプリをデプロイしている方
  • コントロールパネルからの状態確認や、APIのステータス参照ができる方
  • まずは原因の当たりをつけたい・よくある設定ミスを潰したいという方

確認するポイント(クイックチェック)

アプリの状態メッセージ

コントロールパネルのアプリケーション、もしくはバージョン詳細ページにて状態表示部分(画像だと❌ 失敗)にマウスオーバーすることで参照可能です。

APIからも

  • GET /applications/{id}/status
  • GET /applications/{id}/versions/{version_id}/status

で確認できます。
AppRun共用型 APIドキュメント

モニタリングスイート連携のログ・メトリクス

コントロールパネルから連携設定を行うことで利用が可能です。
実行時ログ(標準出力/標準エラー)と併せて、CPU/メモリ、リクエストの疎通などを確認します。
→ 単なる実行エラーだけではなく、権限やリソース不足などの兆候を拾いやすくなります。

よくあるアプリの状態メッセージと原因・対処

アプリケーションの状態に出てくるメッセージについてよくあるものをまとめました。

Deployment Failed

デプロイ失敗としてマークされて停止している状態です。
アプリケーション側で待受ポートがないなどの指定ミスのほか、一定期間アプリの起動試行が行われタイムアウトした場合に表示されます。

  • 対処
    • エラーを追う際は、再度バージョンを作成しデプロイし直して状態を確認します
    • ポート設定(アプリの待受ポート)を再確認します

Exec format error

イメージのアーキテクチャ不一致です。
AppRun の実行時アーキテクチャは x86_64 です。
マニュアルQ&Aページ: https://manual.sakura.ad.jp/cloud/apprun/faq.html#id22

そのため Mac などの ARM 環境でプラットフォームを指定せずビルドしたイメージを使うと、このエラーになりがちです。

  • 対処
    • x86_64 向けにビルドし直す必要があります
    • ARM環境ではビルド時にプラットフォーム指定することで x86_64 向けに作成できます
docker build --platform linux/amd64 -t my-app .

Failed to authenticate with the registry

コンテナレジストリの認証エラーです。

  • 対処
    • レジストリの ユーザー名 / パスワード を確認してください
    • 併せて、イメージ名・タグ・レジストリURLの指定ミスもないか見直すと安心です

Component is exited: ExitCode xx

アプリケーションが終了しています(xx は終了コード)。
状態が「失敗」にもかかわらず ExitCode の数字が 0 の場合、アプリ実行以外の要因で“正常ではない”と判断されている可能性があります。一方ExitCode が非0の場合はアプリ側エラーの可能性があります。

特に、ヘルスチェックの設定により 疎通が取れない と「動いていない」と見なされることがあります。

  • 対処
    • ヘルスチェック の設定(パス、ポート等)が 疎通可能な内容になっているか確認してください
    • 必要に応じて モニタリングスイートのログで直前の出力を追ってください

Image is not found

指定したイメージが見つからないときのエラーです。

  • 対処
    • イメージ名(レジストリ/リポジトリ/タグ)の 確認・修正が必要です
    • 「タグの打ち間違い」「push し忘れ」「参照先レジストリの取り違え」がよくあります

まとめ

  • 状態メッセージをまずしましょう
  • その後アプリケーション原因である場合はログやメトリクスを追うと良いです
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