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アドベントカレンダーの終わりに………………………………………………………………………………社内イベントのライブ配信環境を語る

Last updated at Posted at 2023-12-24

はじめに

オークファン Advent Calendar 2023 25日目担当 @kei75 です。

4つの領域(インフラMGR/インフラ担当/情シス担当/開発MGR)を渡り歩くインフラエンジニア兼チームマネージャーです。
健康診断で初めて要精密検査が出たけどたぶん大丈夫だろうとタカをくくっている健康的なマネージャーです。

自己紹介

2007年に旧ネットプライスに入社して以来、情報システム部門、インフラ、開発と色々と渡り歩いてきました。
2018年10月よりオークファンに転籍になりました。
2019年4月にインフラチームのマネージャーを仰せつかり、素晴らしいメンバーに囲まれながら日々運用に励んでいます。
2021年10月には当社サービスの一つであるタテンポガイドの開発マネージャーを仰せつかり、頼もしいメンバーと共に日々マネジメントに励んでいます。
2022年11月で入社から15年が過ぎ、16年目に突入しました。
2023年11月で入社から16年が過ぎ、17年目に突入しました。

おわりに

オークファングループでは、一緒に働くエンジニアを大募集中です!
ぜひ愉快な仲間たちと一緒に働きませんか!
特にインフラエンジニアを大募集しています!マジでおねがいします!

以上です。







































「アドベントカレンダーの終わりに」というタイトルなので、これで終わってもいいかなと思いました。てへぺろ。

と去年書いていたら、「@kei_75 さんの最終日の記事、中身が全くなくてウケるw」と社内で言われました。
ここまでキレイに引っかかってくれると嬉しくなりますね。

以上です。
 































































































あれ、今回はほんとに終わり?

と思った方は、まだまだ浅はかとしか言いようがありません。

ここで本当に終わってしまっては、部長に怒られるし エンジニアとしてやっぱダメかなと。




とはいえ、去年と同じように感想文 を書いていては芸がありません。

エンジニアには一芸が必要です。

というわけで、今年は私の一芸として担当している 社内イベントのライブ配信環境 について紹介をして、2023年のアドベントカレンダーを締めくくりたいと思います。

2024年から社内でライブ配信をやってみたい!という方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。(予算の都合などで参考にならないかもしれません)

ちなみに本記事では、設定内容などの解説は記載しません。

そういうのは他に書いている人がたくさんいますので、そちらに譲りたいと思います。(決して書くのが面倒なわけではありません)

構成概要図

構成図

細かい部分は省いていますが、主要なコンポーネントは上記の通りです。

それでは各コンポーネントの役割をご紹介していきます。

配信プラットフォーム

Zoom Webinarsを使用しています。

社内限定の配信なので、Youtube Liveやその他のプラットフォームでもよいのですが、ちょうど Zoom Webinars が使える環境なのでそのまま利用しています。
ただ、Zoomであるがゆえに、Zoomへの映像・音声の入力が少々厄介で安定しないところがあります。(詳細は後述)

映像周り

映像周りの機材としては、下記のものを使用しています。

プレゼン用PC

メインとサブの2台で同じスライドを全画面表示でHDMI出力しスイッチャーへ送り込みます。
1台がトラブルを起こしたときや、スライドを書き換えないといけないタイミングがあるため2台を準備しています。

会場外からの中継受信用

メインの会場は東京なのですが愛媛県松山市や大阪にも子会社があり、そちらからリモート出演する際に使用します。

ブラウザだけで使用できる Whereby を使用して、会場の外から映像と音声をHDMIでスイッチャーへ送り込みます。

HDMIスイッチャー

界隈ではお馴染みの Blackmagic Design社製のビデオスイッチャーである ATEM Mini です。

当社では一番安いATEM Mini (無印) を使用しています。
HDMI 4入力1出力 で、PC2台、中継受信PC、PTZカメラを切り替えて出力します。

少し高度なコトをしようとすると本体だけでは機能が足りず、PC上から専用ソフトを使うことになります。
あとHDMIの入力1とそれ以外(HDMI2~4)で映像フォーマットの仕様が違うなど、意外とハマる要素満載なので、これから使い始め方は事前の準備や検証はしっかりと…。

HDMI出力は後述のHDMIワイヤレス送信機へ送り、会場スクリーンへと表示されます。
また同時にUSB(UVC)で配信用PCヘ取り込み、OBSを使用して配信用の画面を作り出します。

HDMIキャプチャー

PTZカメラのHDMI信号を配信PCへ取り込むために使用します。
ATEM Miniで作った会場向けの画面と、配信用の画面を別々に構成するために敢えてATEM Miniとは別で配信用PCへ取り込みます。
(会場向け画面と同じ映像を配信するのであれば不要)

モノは前任者がAmazonで適当に買ったものなので型番等が不明…。
まあちゃんと動いているからヨシ。

HDMIワイヤレス送受信機

PTZカメラや後述する映像確認用モニターのHDMI信号を、ワイヤレスで伝送するための装置です。
HDMIケーブルは距離制約があり、会場が広かったりすると20~30mのHDMIケーブルを一人で配線しなければいけず多大な労力が掛かります。
また、長尺のHDMIケーブルは太く取り回しも面倒なため、HDMIワイヤレス送受信機が大活躍します。

当社では違う機種を2種類採用しており、CineViewがPTZカメラ用、CS400が映像確認用モニター用となります。

なぜ違う機種を採用しているかというと、一つは価格の差。
CineView HEは6~7万円します…。CS400は2.5万円くらい。
もう一つの違いは、伝送時の遅延や伝送距離です。

HDMI信号を内部で変換して電波で飛ばすため、どうしても遅延が発生します。
この遅延で値段に差が出るのです。

  • Cine View HE 0.08秒程度
  • CS400 0.1秒程度

公称値ではこのようになっていますが、実際には電波状況や距離によるため一律で信じてはいけません。
必ずフィールドテストをしましょう。

PTZカメラは会場スクリーンでも表示するため、できる限り遅延は抑えたいのでCineViewHEを採用し、映像確認用モニター用は多少遅れても差し支えはないのでCS400を採用しています。

PTZカメラ

PTZカメラとは、パン(P)/チルト(T)/ズーム(Z)の機能を備えたリモコン操作のできるカメラです。
以前は家庭用のビデオカメラを使っていましたが、カメラを操作する人員が足りなくなってしまい、あるタイミングからPTZカメラを導入しました。

ネットワーク越しに操作ができたり、事前にカメラ位置を記憶できるので、自分一人でもそれっぽい映像が撮れるのが強みです。

正直、買うとなると10万20万の世界ですが、中華製の安いモノであれば7~8万程度で入手可能です。

また、いきなりPTZカメラを買うのはちょっと…という方は、レンタルという手もあります。

いつもお世話になっているレンタル会社さんはこちら↓

3日程度であれば、1万円くらいでレンタル可能です。

音声周り

USBオーディオインターフェース

会場PA(音声の設備)から、マイクの音声だけをもらって配信用PCに取り込むために使用します。

事前に会場の設備担当の方と話をして、「音声送り」を依頼しましょう。
会場によっては対応できないケースもあるようです。

送ってもらう音声には、会場のマイクのみを送ってもらいます。
PCの音声や会場で使う音楽などを一緒に取り込むと、色々と面倒なことが起こります。

また、USBオーディオインターフェースの機種によっては端子種類が限られている場合があるため、事前に会場側からどの端子で送ってもらうのかを打ち合わせしておきましょう。

その他

ここには書いてありませんが、会場に有線LAN設備がある場合は使用させてもらいます。
Zoomへの配信はWi-Fi環境等も十分ですが、有線LANのほうが圧倒的に安定します。
配信前に速度計測もしておくよいでしょう。







おわりに

ということで、ざっくりと配信環境を解説しました。
もっと細かい設計や設定もあるのですが、要望があれば別の記事にしたいと思います。

社内で配信をしたい!

という方はぜひ参考にしてみてください!
中古品やレンタルを活用すると意外と低コストで実現可能です。

また「こんなことできない?」や「配信手伝ってほしい…なぁ…」などあれば、コメントに書いてもらえれば何お手伝いができるかもしれないしできないかもしれません。














ということで、今年はちゃんと記事を書きました。(去年はお茶濁しコンテンツだったけど)

こんな記事で締めくくっていいのかと思うこともないこともないのですが、
1日も欠けることなくアドベントカレンダーを埋め切ったオークファンエンジニアたちと一緒に働くエンジニアを大募集中です!

ぜひ愉快な仲間たちと一緒に働きませんか!

 

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