はじめに
追記2020/09/25:
Kaoriya版Vimは現在32bit/64bitともにpython2サポートがないためslimvが動作しません、
そのうちきちんと検証をするつもりですが、
Windows環境下でvimでlispやる環境が欲しいだけなら下記のneovim+vlimeのほうがpythonに依存しないので良いと思います
この記事はVimmerな人たちでかつCommonLisp始めてみたいという方向けです。
Lisp開発用のVimプラグインであるslimvを使った環境構築をしていきます。
Emacsな人たちはLispBoxで調べると幸せになれるかもしれません。
以前書いたslimv導入という記事の内容の焼き直し版です。
Linuxな人たちだけでなくWindowsな人たちの環境構築についても書いていこうかとおもいます。
※Windows版書きました : Windowsの環境構築は以前やったもの記憶を頼りに書いてるのでバージョンが古かったり、細かいとこが間違ってる可能性がありますので注意してください。
※Neovim + vlimeでやりたい人はこちら
VimmerのためのCommon Lisp環境構築(Neovim + vlime編)
前提とする環境
Linuxの場合
- OS : Ubuntu 16.04 64bit
追記:Ubuntu 18.04 64bitでもいけました
Windowsの場合
- OS : Windows 10 64bit
インストール手順
Gitのインストール
Linux
普通にGitをインストールします。
バージョンは2017/06/11現在(以降現在と言う)のデフォルトで 2.7.4 を使っています。
sudo apt-get install git
Windows
ここからインストーラをダウンロードしてインストールします。
バージョンは2.10.1を使っています。
パスはたしか勝手に通るはず(記憶でかいてるので通ってなかったら通してね)
Lisp処理系のインストール
今回は処理系にSteel Bank Common Lispを使います。
Linux
これもGit同様普通にインストールします。
バージョンは現在のデフォルトで 1.3.1.debian を使っています。
sudo apt-get install sbcl
Windows
ここからインストーラをダウンロードしてインストールします。
64bitのOSならAMD64、32bitならx86を選びます。
バージョンはAMD64 1.3.10を使っています。
これもパスはたしか勝手に通るはず(通ってなかったら通してね)
Pythonのインストール
Linux
Ubuntuの場合は不要です。
ほかのLinux系OSはわかりません。
Windows
ここから**32bit版(大事!!!)のバージョン2.7.12rc1(大事!!!)**をインストールします。
※slimvは32bit版のpythonでないと動きません、バージョンは2.7.x系じゃないと確か動かなかったような。。。
これもパスはたしか勝手に通るはず(通ってなかったら通してね)
Vimのインストール
Linux
今回使用するプラグインのslimvですが、python2サポートのあるVimでないと使えません。
sudo apt-get install vimでインストールできるVimは現在python2をサポートしていませんので、vim-nox-py2というパッケージをつかいます。
sudo apt-get install vim-nox-py2
追記:python3で使えるようになってました、sudo apt install vim-nox
でpython3をサポートしているvimをインストールすればOKです
Windows
KaoriYa版のVimを使います(KaoriYa版はpython2サポートが有効)
ここから**32bit版(大事!!!!)**をダウンロードして解凍します。
※slimvは32bit版のVimでないとつかえません。
追記 2020/9/25:
Kaoriyaの32bit版Vimでもpython2サポートは無効になりました。Windows版でpython2サポートの有効なVimを入手する方法は今現在存在するかわかりません(ソースからビルド?)、NeoVimへの移行を考えましょう
以降の手順について
以降の手順はWindowsもLinuxも共通です。
deinのインストール
今まではVimのプラグイン管理にNeoBundleを使っていた方が多いのではないかと思います。
今回はNeoBundleの後継であるdeinを使用します。
まず、deinの導入についてはこの記事がとても参考になります。
ディレクトリを作成してdeinをクローンして、設定ファイルは以下のようにします。
if &compatible
set nocompatible
endif
set runtimepath+=~/.vim/dein/repos/github.com/Shougo/dein.vim
call dein#begin(expand('~/.vim/dein'))
call dein#add('Shougo/dein.vim')
call dein#add('kovisoft/slimv')
call dein#end()
設定ファイルを書いたらVimを立ち上げて以下のコマンドを実行します。
追記
Windows環境の場合はgit config --global core.autocrlf
の設定に注意しましょう。
私の場合はgit config --global core.autocrlf input
にすると正常に動作しました。
true
の場合はCan't create directory
が出て正常に動作しませんでした。
:call dein#install()
を実行する前にチェックしておきましょう。
:call dein#install()
これでslimvがインストールされます。
Vimを再起動して、以下のファイルを作成してみます。
(defun greeting ()
(print "Welcome to the world of CommonLisp!"))
保存してから,c
を押すとREPLが立ち上がります。
test.lispを開いているバッファに戻って,b
を押すとバッファ全体が評価されます。