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デモ機製作の舞台裏を覗く - ラズパイとNode-REDでポータブルなデモ機を作る(第2回) "バッチ検査ってそういうこと!?"

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デモ機製作の舞台裏を覗く - ラズパイとNode-REDでポータブルなデモ機を作る(第2回)

バッチ検査ってそういうこと!?

こんにちは!京セラコミュニケーションシステムの大山です。
前回に引き続きデモ機製作の連載2回目となります。
バッチ検査で調べてもロット生産の説明しか出てこないモヤモヤ感。筐体のポンチ絵を見せて説明をした時のコレジャナイ感。
そして理想に近づこうとすると見えてくるオカモチ感。
2023年7月から製作をした外観検査AIパッケージのデモ機の製作風景をいろいろな感情を抱えつつおとどけします。
ということで理解と失敗の第2回スタートです。

連載記事一覧

デモ機製作の舞台裏を覗く - ラズパイとNode-REDでポータブルなデモ機を作る(第1回)

デモ機製作の舞台裏を覗く - ラズパイとNode-REDでポータブルなデモ機を作る(第2回)
"バッチ検査ってそういうこと!?" ★本記事★

この記事の対象者

Node-REDでRaspberryPiのGPIOを制御したい方
Node-REDのダッシュボードを使ってみたい方
RaspberryPiでリレー制御してみたい方
フィッシャーテクニックを動かしてみたい方

前回作成した筐体のイメージを見せて・・

前回作成したポンチ絵をAIチームに見せてご意見いただいたところ、
対象ワーク1個に対していろいろな角度から見る装置ではなく、複数個のワークを一度に見て画像を推論したいとのことでした。
そもそもバッチ検査の事を製造業系の用語と思っていたのが間違いの始まりで、生産ライン外での撮像機による検査ということで、品質検査の時などに抜き取り検査をするオフライン検査のようなものと思っておりました。
ですが、改めて話を伺うと複数の検査対象を一度に撮像し、同時に推論して複数の画像データをまとめて処理する検査で、AIや機械学習に関連する用語のバッチ推論のことでした。
最初の打合せの時に話が何かかみ合ってないような感じがしていたのですがやっと理解できました。

ということで改めて今回バッチ検査で求められる要素は以下の通りです。
 ・撮像の際、周囲の環境の影響を受けないこと
 ・持ち運べる大きさ・重さ
 ・ペットボトルキャップ20~25個位を一度に撮像できる

カメラの画角が・・・

一度の撮像で20~25個位見れればとのことだったので購入したカメラ「ELP―USB500W05G-SFV(5-50)」の画角がどれくらいか調べてみました。

Q-0101_カメラ画像.jpg

仕様が見つからなかったためカメラの表示範囲で確認したところ、
カメラから200㎜くらいの距離で縦85㎜横155㎜くらいの範囲が撮影できたため大体横42度、縦23度位の画角がある事が分かりました。
そこで30mmのキャップ25個以上を撮影するにはどれくらいの高さが必要か検討したところ

Q-0101_カメラ撮影範囲.png

大体305㎜の高さが必要そうということが分かりました。
そしてワークからの高さ+カメラ長さ+フレーム厚みを足してできた筐体がこちら!

Q-0101_オカモチ筐体.png

でかい!・・・元々の検討していた筐体も小さいとは言い難いですが、
今回430㎜とラーメン4杯位収納できるオカモチサイズまで大きくなってしまいました・・・
さすがにここまで背が高いと持ち運びには不向きなのでなんとかせねば・・・
ということで今回はここまで、大きくなった筐体サイズをどこまでコンパクトにできるのか!
次回「救世主あらわる・・だが?」お楽しみに。

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