はじめに
要件定義をやっていると、どうしても出てきます。
「これは、まだ決めきれないですね」
全部がきれいに決まることなんて、ほぼありません。
今回は決めきれないものをどう扱うかについて書きます。
「決めきれない」は悪いことじゃない
まず前提として。
決めきれない状態は、失敗でも能力不足でもありません。
・情報が足りない
・影響範囲が広い
・優先度がまだ定まっていない
こういう状況では、無理に決めない方が健全なこともあります。
問題なのは保留が見えなくなることです。
危ない保留の特徴
後から炎上しがちな保留には、だいたい共通点があります。
・ドキュメントに書かれていない
・誰がボールを持っているか不明
・期限がない
「なんとなく後で」が一番危ない。
私がやっていること
決めきれないものは、こう整理しています。
・保留理由を書く
・誰が判断するか明記する
・次に触れるタイミングを決める
完璧な答えがなくても、扱い方が決まっていれば安心感が出ます。
無理に決める方が怖い
経験上、一番危ないのは、
「とりあえずこうしておきましょう」
と、曖昧なまま確定扱いにすること。
その場は静かになりますが、後工程でだいたい跳ね返ってきます。
まとめ
要件定義では、すべてを決めることよりも、
決まっていないものを把握していることの方が大事だと感じています。
・決めきれない理由を残す
・ボールの所在を明確にする
・次に向き合うタイミングを決める
これだけで保留はリスクではなく、管理できる状態になります。
要件定義は、「全部決める工程」ではなく、「曖昧さをコントロールする工程」と考えて取り組んでいます。
次回はこのシリーズのまとめとして、要件定義に向き合うスタンスを整理します。