AIを使い始めてしばらくは、とにかく何でも聞いていた。
コードを書くのも、バグを直すのも、設計を考えるのも。
「AIに聞けば解決する」という感覚が気持ちよくて、
自分で考える前にまず投げる、という癖がついていた。
しばらくしてから、それが原因でいくつか失敗した。
やらかした話①:動いているけど理解していないコード
あるとき、画像処理の複雑な部分をまるごとAIに書かせた。
動いた。テストも通った。
そのままマージして、しばらく放置していた。
数週間後、その部分に手を加える必要が出てきたとき、
コードを読んでも何をやっているのか全然わからなかった。
自分で書いていないから当然といえば当然なんだけど、
そのとき初めて「理解していないコードを本番に入れた」という
事実に気づいた。
動いているうちはいいけど、何か起きたときに詰む。
やらかした話②:AIの自信満々な嘘を信じた
ライブラリのAPIの使い方をAIに聞いて、
そのまま実装した。
動かなかった。
エラーメッセージを貼って「なぜ動かないか」を聞いたら、
「そのメソッドは引数の順番が違います」と教えてくれた。
修正した。まだ動かなかった。
もう一度聞いたら、今度は「そのメソッドは存在しません」と言われた。
最初から存在しないメソッドを、存在するかのように教えていた。
しかも毎回自信満々に。
公式ドキュメントを最初から読めば5分で終わっていた話だった。
やらかした話③:設計をAIに丸投げした
機能の設計をAIと話しながら決めて、そのまま実装した。
出来上がったものは動いたけど、
使ってみると操作の流れが不自然で、
結局ほぼ作り直しになった。
AIは「論理的に正しい設計」は出してくれるけど、
「使っていて気持ちいい設計」は出してこない。
ユーザーがどう動くかは、自分で考えないといけなかった。
そこから変えたこと
今はAIに投げる前に、自分でまず5分考えるようにした。
「何が問題か」「どう解決したいか」を自分の言葉で整理してから聞く。
そうすると、返ってきた答えを評価できるようになる。
コードは必ず一度読んでから使う。
読んで理解できないコードは、わかるまで説明させるか、
自分で書き直す。
ライブラリ系の情報は公式ドキュメントで確認する。
AIの回答はあくまで「たたき台」として使う。
AIは道具だという当たり前の話
当たり前のことなんだけど、便利すぎると忘れる。
AIは間違える。古い情報を出す。存在しないものを自信満々に教える。
それを前提に使わないと、ある日突然しっぺ返しが来る。
頼りすぎず、でも使わないのももったいない。
そのバランスを探しているのが、今の自分の状態だと思っている。
