人数半減の中で総開発量UPを実現させた秘訣 by エイチームコマーステック Advent Calendar 2023
2記事目は、エイチームコマーステック フロントエンドエンジニアの 大沢(@kazzzzzz) が担当します!
今回は、とあるきっかけでエンジニアチームのコミュニケーションを見直したことでいくつかの成果を残すことができたので、事例共有という形で記事にいたします!最後まで読んでいただけたら幸いです!
改善のきっかけは組織再編
cyma事業の譲渡やエイチームグループ内での組織の再編が重なり、2023年3月にエイチームコマーステックのエンジニアの人数が半減以下になりました。
エンジニアチームとして、以前となるべく同水準の開発スピードを維持しようという目標に向けて効率化を進める中で、まずは普段のコミュニケーションに目を向けました。
これまでのコミュニケーションの課題点
まず、他のエンジニアが今何をしているのかほとんどわからなため、相談や共有に背景の共有からしなければならず、ハードルが高いという課題がありました。
実装等で詰まった際、専門性は違えどせっかく他のエンジニアがいるのに自身で抱え込んでしまい、時間を浪費することもしばしばありました。また、他の人が何をしているか分からないため、手助けすべきかの判断も付きづらい状態でした。
また、エンジニア内の議論などは週一のMTGでまとめて取り扱っていたため、待ち時間が入ることもしばしばありました。
改革策1: 週次ミーティングの廃止
少人数化に伴い、エンジニアチームの週次ミーティングの廃止しました。
週次ミーティングでやっていたことは、
- 共有
- 議論
- 振り返り
です。
この週次ミーティングは、会議を一か所に集中させることで開発業務などにまとまった時間が充てられるようにするために始まったものでしたが、少人数だと相談の待ち時間となってしまうデメリットの方が上回ると考えたためです。
代わりに、毎日の朝会で共有や議論を積極的に行うことで、週次ミーティングを行わなくても議論が行われるような設計に変更しました。これにより話し合いがよりタイムリーに行われるようになり、改善活動のサイクルがかなり早まりました。
振り返りついては施策完了後に他の職種も交えて実施するし、より効果的なものとなりました。
改革策2: 朝会を活用した新しいコミュニケーション
次に取り組んだのは、毎日のエンジニア朝会の活用です。
エンジニア朝会では、
- エラー確認
- メトリクス確認
- 共有
が行われていました。
ここに追加で、議論と雑談タイムを導入しました。
議論ではこれまでの週次ミーティングで扱っていた議論を行い、雑談タイムではカジュアルな時間を通じてメンバー間の関係が強化され、業務に関する相談やアイディアの共有も自然と行われるようになりました。
雑談タイムの「そういえば...」みたいな話し始めから、有意義な議論が始まることもよくありました。
また、エラー確認についてはより効果的に行えるようにアップデートしました。具体的なアップデート内容は他記事で紹介しておりますのでよければこちらもご覧ください! -> 12/15公開
改革策3: タスクの可視化
最後に目をつけたのは、タスク管理の可視化です。
GitLabのissues boardを活用して、誰がどのタスクを担当しているか、その進捗状況をラベルを用いて一目で確認できるようにしました。
ラベルは、
- 未着手(優先度低)
- 未着手(優先度高)
- 開発中
- レビュー中
の4段階に留め、お互いの状況が最低限わかる状態を作りました。
そして、毎日のエンジニア朝会でこの board を眺めるコンテンツを組み込みました。お互い進捗を確認しあったり、board を眺めることで軽めの相談を思い出して即時解決することも多々あります。特に補足事項がなければ1分以内で終わります。
まとめ
まず最初の改善として、適切なタイミングで相談や議論行えるように会議体や見える情報を見直しました。
それによって、個々の能力にプラスして、チームとして協力し成果を最大化するための環境を作ることができました。改めて思うのは、組織の大きさや形によって最適なコミュニケーション設計は異なると思います。組織に何か変化が起こる場合は、その都度見直すことが重要だと感じました。
また、コミュニケーション改善をしたことで、前段階での相談がしやすくなり、実装等の出戻りが少なくなるなどの副次的な効果も現れ、いい事づくめでした!
次回カレンダーは、
副業エンジニアの力を引き出す:効果的な付き合い方で大きな成果を!
です!
もしご興味がありましたら次回記事もご購読いただければと思います!よろしくお願い致します!