人数半減の中で総開発量UPを実現させた秘訣 by エイチームコマーステック Advent Calendar 2023
3記事目は、エイチームコマーステック フロントエンドエンジニアの 大沢(@kazzzzzz) が担当します!
副業エンジニアを採用している企業は多くあるかと思いますが、最大限活かせられているかと言われると、Yesと答えられる人は中々いらっしゃらないかと思います。
今回は、副業エンジニアとの付き合い方を見直すことでより大きな成果を生み出せるようになったため、こちらの記事にまとめました!ぜひ最後まで見ていただければと思います!
副業エンジニア
前提として、現在エイチームコマーステックでは、副業エンジニア2名が在籍しています。週20時間ほど稼働しており、副業エンジニアの稼働時間のほとんどは社員の勤務時間とずれています。うち1名はフロントエンド領域の技術力が大変高いです。
普段お願いしている業務は、
- 実装タスク
- コードレビュー
- 実装に関する相談
です。
抱えていた課題
- 技術力の高い副業エンジニアの技術力を上手く活かせていなかった
- 副業エンジニアの稼働時間が社員の業務時間外なので、タスク関連の仕様の伝達やそれに対する質問などのコミュニケーションがうまく取れないことが多々あった
といった課題感を持っていました。
技術力の高い副業エンジニアとの定例MTGを実施
これまで、コードレビューのタイミングやチャットで実装に関して都度相談することで実装レベルの知見を得ることはできていましたが、この体制を続けているうちに徐々に新たな知見を得ることが少なくなっていきました。
組織の改変の際により高度な技術力をつけて効率的な組織運営をしようと思い、やり方を改めることにしました。
そこで、今後の施策の相談事項や中長期的なシステム課題について話す機会として、月一で技術やシステムについてざっくばらんに話す会を設置し、こちらからあらかじめ用意したトピックについてゆるく議論するようにしました。
例えば、Next.js(Webフロントエンドのフレームワーク)の今後の変化について議論したり、ソースコードのディレクトリ構造について課題感の洗い出しから改善例まで一緒に考えていただいたりといったことを行なっています。
定例MTGを実施すようになって、エンジニア内の知見がさらに広がりましたし、議論の質も高まりMTGにかける時間や実装の手戻り等も減らせたように感じます。
以前までは、新しい技術に関する話やシステムの将来を見据えた話などが出来ておりませんでした。せっかく技術力の高い副業エンジニアが在籍していてもコードレビュー経由で実装レベルの相談くらいしか出来ておらず、今思うと勿体無かったなと思います。
タスクの依頼
見直しポイントその2は、お渡しするタスクの選び方とタスクの内容を見直しました。
これまでのタスク依頼の流れとしては、
- 依頼中タスクが少なくなる
- 依頼するタスクを全タスクの中から選ぶ
- タスクが書かれたissueを業務委託の方が見てもわかるように記載内容を充実化する
- 依頼する
でした。
まず、タスクを選ぶのに毎回苦労していました。稼働時間が社内エンジニアと比べると少ないので納期設定を先にせざるを得なくなりますし、エンジニアと他職種が頻繁にコミュニケーションをとる必要があるタスクも社員と働いている時間が異なるので実施が難しく依頼できません。
こういった条件を加味した上で優先度が高い順にタスクを選んでお渡しするというのは負担でした。
この課題に対し、リファクタリングなどの負債解消タスクを優先的に割り当てることにしました。
負債解消は緊急性の低い対応が多いため納期の心配もなくなりますし、仕様が明確なのでタスクに関するコミュニケーションの量も最小化することができました。
保守業務を副業エンジニアになるべくお願いすることで、社内エンジニアは新規機能の開発に集中する環境を作ることができ、生産性の向上に寄与することができました。
最後に
社内エンジニアと副業エンジニアはそもそも特性が違うものなので上手く役割分担することでお互いの負担を最小限にすることと、副業エンジニアの能力をより活かせるようなお仕事の依頼をすることでより効果的な付き合い方ができるのではと感じました。
次回カレンダーは、
です!
もしご興味がありましたら次回記事もご購読いただければと思います!
よろしくお願い致します!