AWS Community Builder になれた件、そして登壇とかめっちゃ怖いんだけどという人向けのポエム
みなさまこんにちは。@kazzpapa3 と申します。
AWS Community Builders Advent Calendar 2024 19日目の記事として投稿しますが、ポエム要素が強めです。
Who ?
AWS のパートナー企業のテクニカルサポートエンジニアとして働いています。
所属企業は AWS のリセラーという立場に位置していて、いわば AWS からアカウントを仕入れて再販する、という立場にあたるのですが、リセラーとしての責務の一つにエンドユーザー様のサポートをリセラー企業が担わなくてはならない点があります。(構造的には、エンタープライズサポート契約を結んでいるのは弊社である、という位置付けのため)
そのため、AWS のテクニカルサポート所属ではないものの、AWS をお使いのお客様のお困りごとや障害が疑われる事象のトラブルシュートの支援をしていて、一利用者でもなく、AWS の中の人でもない中間地点から見える風景などを、機会があれば登壇したりしています。
また、AWS の ユーザーコミュニティでもある JAWS にも関西周辺でよく参加しており、地方支部の一つである JAWS-UG 神戸支部 の運営メンバーの一人でもあります。
What's AWS Community Builders ?
AWS Community Builders は年に一度応募審査があり、審査に通過した合格者が年に一度招待されるプログラムになっています。
詳細な審査基準は公開されていないものの、公式ページには以下のように記載があります。
Q: What are the criteria for becoming a member of the AWS Community Builders program?
Applications will be reviewed once a year, and applicants who are accepted into the program will be invited on a yearly basis. While there is no single specific criterion for being accepted into the program, emphasis is placed on evidence and accuracy of technical content that helps other AWS-focused builders, such as blog posts, videos, open source contributions, and presentations. Online knowledge sharing, such as posts to AWS re:Post, Stack Overflow, Reddit, etc., is also considered. Links must be viewable to the general public to be valid.
(機械翻訳による和訳)
応募は年に一度審査され、合格した応募者は年単位で招待される。 プログラムに参加するための特別な基準はありませんが、ブログ投稿、ビデオ、オープンソースへの貢献、プレゼンテーションなど、AWSに特化した他のビルダーを支援する技術的なコンテンツの証拠と正確性が重視されます。 また、AWS re:Post、Stack Overflow、Reddit などへの投稿など、オンラインでの知識共有も考慮されます。 リンクは一般の人が閲覧できるものでなければなりません。
また、AWS Community Builder に期待されていることは以下のように書かれています。
Q: What are the expectations for members of the AWS Community Builders program?
Program members are encouraged to join virtual calls, participate in learning opportunities, continue to share or produce educational and technical content, actively engage with and help build the AWS community, and demonstrate continued interest in learning more about AWS.
(機械翻訳による和訳)
プログラムメンバーは、バーチャルコールへの参加、学習機会への参加、教育的・技術的コンテンツの共有や制作の継続、AWSコミュニティへの積極的な参加とコミュニティ構築の支援、AWSについての継続的な学習意欲の表明などを行うことが推奨されます。
ページ内に記載があるように招待制である AWS Heroes とも異なりますし、 Japan AWS All Certifications Engineers や Japan AWS Top Engineers、Japan AWS Ambassadors のような応募に一定要件(AWS Partner Network (APN) 参加企業の所属社員であること)があるものでもないため、広く一般に開かれたプログラムであると言えます。
カテゴリは募集開始のタイミングで整理されることもあるようですが、迷った挙句一番近そうな Cloud Operations を選択し応募をしてみることにしました。(本当は、Support という応募カテゴリがあれば、私個人的には一番いいのですが…)
応募の流れ
前述の通り、年に一度の審査になりますが、応募受付が開始されると通知が行われる waitlist に追加しておくことが可能です。
私の手元のメールなどを見返しているのですが、waitlist に追加した日付は明確に覚えていないものの、2024年1月15日 に応募受付が開始されたよ!のメールを受領していました。
そこから応募をし、3月4日に「Welcome to the AWS Community Builders Program」という件名で案内が来ました。
その後、NDA の締結をし、専用の Slack Workspace に招待された感じです。
なお、AWS Community Builders の応募に限る話ではないのですが、AWS さんの何らかの応募を行うフォーム(AWS All Certifications Engineers や、選出されなかったけど AWS Top Engineers など)では、よくある「受付ました」的な自動返信のメールが来ず、また、応募後に入力内容の確認もできないため、Submit する前にスクショを撮っておくか、別途メモ帳に入力する内容を控えておくかをしておくほうが良いと思われます。
私が記憶を頼りに画像もなくテキストだけでここまで書いてきていることからお分かりかもですが、私は AWS Community Builders の応募の際に記録を残しておらず、どのような入力をしたのかが振り返ることができない状態です。
今回、選出いただけたので良かったのですが、KPT ができないので、Submit する前にスクショを撮っておくか、別途メモ帳に入力する内容を控えておくことをオススメします(個人的に大事だと思ったので2回目)
メリット(公式では benefit と呼ばれる)
公式ページに以下のように記載があります。
英語が話せない私としては、これまで参加できておらず宝の持ち腐れのような機会の提供もあるのですが、学習を継続できる場や、何かの発表を行う場への挑戦などができます。
- Access to AWS product teams and information about new services and features via weekly webinars
- Learning from AWS subject matter experts on a variety of non-technical topics, including content creation and support for submitting CFPs and securing speaking engagements
- AWS Promotional Credits and other helpful resources to support content creation and community-based work
- Some surprises!
(機械翻訳による和訳)
- 毎週開催されるウェビナーを通じて、AWSプロダクトチームや新サービス・新機能に関する情報にアクセスすることができます。
- コンテンツの作成やCFPの提出、講演の確保などのサポートを含む、技術的なトピック以外のさまざまなトピックについて、AWSのサブジェクトマターエキスパートから学ぶことができます。
- コンテンツの作成やコミュニティベースの作業をサポートするためのAWSプロモーションクレジットやその他の役立つリソースがあります!
- サプライズもある!
さらに、AWS Community Builder の年次ごと(何年目か?)によって SWAG もいただけたりします。
AWS Community Builder 1年生としていただいた SWAG
AWS community builder 1年生セットが届いたー。#awscommunitybuilder pic.twitter.com/htT3doGUB4
— kazzpapa3 (@kazzpapa3) May 7, 2024
また、「サプライズ」と書かれている部分に含まれるのかもしれませんが、AWS Community Builder としての活動を報告するための CRT と呼ばれるデータベースサイトが別途用意されます。
活動を AWS Community Builders プログラム担当者や他の AWS Community Builder に共有するために適宜活動内容を入力してね、というウェブシステムなのですが、これが少々重い&使いづらい。
任期の最後にまとめて入力するのがきっとだるくなるな、と感じた私はちまちまと毎月一回くらいの割合で入力していたのですが、いいね!ということで、AWS Community Builders 専用の SWAG 販売サイトで使えるポイントをいただいたりもしました。(おそらくアウトプット活動が半端ない他のつよつよ AWS Community Builder が入力を頻繁にしていなかったと思われる)
CRT での活動状況(というか入力状況)で褒められたポイントでいただいた SWAG
帰宅!
— kazzpapa3 (@kazzpapa3) October 13, 2024
FESTA で不在の間に「荷物受け取っといたでー」と娘から連絡あったので、アレかな?と思ったらアレだった。
CBs のアウトプット入力するやつでゲットしたポイントで交換してたSWAG!#AWSCommunityBuilders pic.twitter.com/U8ReGMQW2r
コミュニティ活動比率を上げてみた、そして AWS Community Builders プログラムに応募してみた背景
個人的な事情でもあるのですが、二人いる我が子がともに成人し、この春から社会人になりました。
大学生・専門学校生でもすでに大人ではあるものの、社会人になったというのはやはり大きく精神的にも物理的にも放っておけるようになったのもあり、私個人として使える時間が多く取れるようになった背景があります。
また、現職での私の職務的に自らの意思やお客様の要件に応じた提案をするなどの自発的な AWS サービスの利活用が若干減り、いただくお問い合わせに応じたサービスの対応するような側面が多くなったのもあり、より多くの事例や生の声を聞きたい、見ておきたいというモチベーションが高くなったこともあり、コミュニティ活動の比率を高めた理由でもあります。
ちょうどそのようなコミュニティ活動の比率を高めようかなという個人的な機運が高まっていた頃に、AWS Community Builders というプログラムがあることを知り、なれたらラッキーくらいのノリで応募したところもあります。
コミュニティ活動について
これまで、会社のブログや個人で細々やっているブログでしかアウトプットはしていなかったのですが、JAWS DAYS 2024 で弊社のブースにいらっしゃった、JAWS-UG 金沢支部の松田さんと会話する中で、(私が金沢出身なのもあり)行けたら行きますねーと社交辞令的にお話ししたりしていました。
その後、北陸新幹線の敦賀までの延伸があった4月に JAWS-UG 金沢支部主催の JAWS-UG 北陸新幹線というイベントが開催されることを知り、DAYS であんなふうに言ったしなぁ、というのもあり、登壇枠で応募してみました。(後でふぁらおさんに聞いたら、誰これ?なんか聞いてる?ってなったそうです。確かに対外的にはゆかりがなく見える無名人が来たから仕方ないですよね…)
ネタは、ちょうど昨年のアドベントカレンダーで書いた「AWS パートナー企業でテクニカルサポートに従事して2年経ったので思うところをまとめてみた」を20分枠にまとめてみた感じです。
そこでは Qiita の記事に準じて AWS のパートナー企業のテクニカルサポートエンジニアとして、一利用者でもなく、AWS テクニカルサポートでもない中間地点から見える景色から感じていた「もっとこうしたら解決が早まるのにな」という観点で、日頃仕事をしていて思うところをお話しました。
この時の反響が自分史上でかなり大きく、自分としては(業務を通じて)当たり前と思っていることが、別の角度から見ている方にとっては有益だったり、気づきがあるんだという感想を得ました。
その経験をもとに、自分の経験、考えが必ずしも万人にとって無益なものではないのかもしれないとの考えにいたり、思うことを喋ってみようというマインドになって、今年いろいろな場で登壇をしてみました。
積極参加するようになった後の JAWS-UGとの関わり
JAWS については、別のアドベントカレンダーの投稿で書いたのですが、AWS のユーザーによる基本ボランティアで運営されているユーザーグループです。
ボランティアで運営されているので、ただ、参加者としてその場にいるだけでなく、なんらかの Give があるとより良いように思います。
それは、オフラインイベントでちょっと片付けの手伝いをする、でもいいし、アウトプットをして会を盛り上げるでもいいと思います。
私が共同運営メンバーになっている JAWS-UG 神戸でも何かしらパブリックな場のデビューをしたいんやけど、と思っておられる方の背中をそっと押せるような場を提供できるコミュニティにできたらいいな思います。
登壇、アウトプットはそんなに怖くない
ここまで書いてきましたが、やはりパブリックな場で何かを発表するのは怖いと思います。私も今でも怖いです。
パブリックな場で発表するのはやはり心理的なハードルが高く、「マサカリが怖い」とか、「自分程度の知識を出しても…」などの理由で臆することが多いんじゃないかと思います。
ただ、設立から10年を迎える JAWS の地方支部もあるなど、先人たちが安定的な場を作り続けてきてくれたおかげで、一参加者として行ってみた勉強会でも、そこまで嫌な思いをしたり見かけたことはなかったです。
また、ブログのアウトプットにしてもインターネットの世界には多くの類似情報があり、みんながそのアウトプットを見るとは限らないと思います。
検索で得られる情報が多いからこそ、パッと見て、自分が求める情報ではなさそうだと感じた大多数の人は静かに離れて次の情報へアクセスすると思うので、結果、自身が拙いと思ったアウトプットは、同じ段階で足踏みしている人など、レベル感が合う人が見てくれる形になるのではないかと思っています。
嘘偽りや憶測に基づく不正確な情報でない限り、挑戦をナイス TRY と言ってくれる人も多く、また、建設的な意見をくれる人も多い印象です。
積極的に関わると面白い
超主観なので万人がそのように感じるかは別ですが、少し遠い地域の支部のオフラインイベントに参加したり、全国規模のイベントへの参加、何かしらのお手伝い要員として参加していくうちに、全国に知り合いが増えました。
私含め、ある一定のスキル以上の人以外は、たいてい AWS を難しいものだと感じていると思うのですが、そんな難解な AWS を使っていて、コミュニティの場で積極的に知見を披露してくれる仲間がいるのは心強い気がしています。
終わりに
次回の AWS Community Builders の募集開始がもう一月もなく、やはり審査に向けて自身の活動をまとめるなどの準備も必要だと思います。
なので、次回応募や審査通過は難しそうでも、次々回に向けてまずは応募フォームを見てどのような入力項目があるのか?そのためにどのようなアウトプットをしていこうか?など、ぜひ挑戦(やその準備)をしていただければいいなと思い、このポエムがどなたかの背中を押すものになっていたら幸いです。
では、どこかの何かのイベントでお会いしましょう。