これはRStudio Advent Calendar 2017の...18日が空いたままだったので埋めることにした即席の記事(の後編)です。前編はこちらです。
RStudioのGlobal Options
RStudioで全体的な設定をする場合,メニューの[Tools] - [Global Option...]から行うこととなります。ここで設定した内容は(当たり前ですが)RStudioを扱う際の全体設定となります。
なお,RStudioにはさらにProject設定があり,Project設定とGlobal設定があった場合にはProject設定が優先されます。また,現在作業している環境やファイル個別で設定がある場合には,そちらが優先されます。
自分が使いやすい環境はGlobal Optionsで設定しておき,個別で必要に応じてProject設定や個別の設定を切り替えるのが上手な使い方だと思います。というわけで,今回はGlobal Opitonsをさらっと紹介してみます。ただ長いので記事を分割し,今回は後編とします。この記事はRStudio v1.1.383での内容となります。
前編の内容
前編で紹介したのは以下の内容です:
- General
- Code
- Editing
- Display
- Saving
- Completion
- Diagnostics
それではその続きを紹介していきます。
Appearance
ウィンドウなどの見た目設定です。長い時間見つめることになるので,自分にあったものを設定するのは大事でしょう。なおRStudio v1.1.xからダークテーマを設定することができたりします。これについてはこちらの記事を参照してください。
Pane Layout
RStudioは基本ウィンドウを4分割して使います。それらにどれを割り当てるかを設定します。ここは普段どのような使い方をしているかで変わってくるでしょうから,色々考えて自分に最適な割当を探してみてください。
Packages
CRANのミラー設定やパッケージ開発に関する設定です。多くの人が関わるのはCRANミラーですが,個人的にはRStudioのクラウド版(多分デフォルトでなってるはず)がいいと思います。
それ以外の項目については主にパッケージ開発(buildまわり)に関するところですので,パッケージ開発をする人は一度チェックしてみてください。
R Markdown
R Markdownに関する設定項目です。チャンク評価出力をチャンクの下に出すかどうか(Notebook的に使うか),markdownで読み込ませる画像や数式をインラインで表示するかどうか,などを設定できたりします。
これはそれぞれのRmdファイル編集画面でON/OFFを切り替えられるのですが,「毎回変えるのが面倒だ」という方はぜひこの辺りの設定を見直してください。
Sweeve
Rnwを起こしたりやPDFレンダリングを遂行するのに使用するエンジンの設定などを行います。この辺りを利用している(出力している)方でトラブルが頻発する場合は,この辺りをチェックする必要があるかもしれません。
Spelling
スペルチェックに関する内容です。省略します。
Git/SVN
バージョンコントロールに関する設定です。gitの場所やTerminalの場所,RSA鍵の場所などの設定です。gitなどがうまく動かない時は,これらの設定を確認してください。
Pubilshing
RPubsやRStudio Connect, ShinyApps.ioなどへ公開するときに使う設定の管理画面です。設定すれば,あとは簡単に公開できるようになります。
Terminal
v1.1.xから利用できるようになった,Terminalまわりの設定です。使用するShellを選択したり,その他細かい設定項目があります。Terminalを利用する方(特にWindows版ユーザー)は多分Shellでどれを使うかはチェックしたほうがいいでしょう。
さいごに
駆け足で紹介してきましたが,全部を確認する必要はないと思います。自分がよく使う機能や内容であれば,一度この機会に見直してみるのもいいと思います。自分色にカスタマイズして楽しいRStudioライフを。
Enjoy!