これはRStudio Advent Calendar 2017の...17日が空いたままだったので埋めることにした即席の記事です。
RStudioのGlobal Options
RStudioで全体的な設定をする場合,メニューの[Tools] - [Global Option...]から行うこととなります。ここで設定した内容は(当たり前ですが)RStudioを扱う際の全体設定となります。
なお,RStudioにはさらにProject設定があり,Project設定とGlobal設定があった場合にはProject設定が優先されます。また,現在作業している環境やファイル個別で設定がある場合には,そちらが優先されます。
自分が使いやすい環境はGlobal Optionsで設定しておき,個別で必要に応じてProject設定や個別の設定を切り替えるのが上手な使い方だと思います。というわけで,今回はGlobal Opitonsをさらっと紹介してみます。ただ長いので記事を分割し,今回は前編とします。今回はRStudio v1.1.383での内容となります。
General
全体的な設定となります。
どちらかというとRの挙動に関する設定が中心です。デフォルトの作業ディレクトリや,履歴(.Rhistory)を常に保存するかどうか,環境に入れているオブジェクトをリストアしたり保存したりするかどうか,エラーが出たら常にデバックするかどうかなどを設定します。
この辺りは自分なりのRスタイルがあるでしょうから,お好みで設定してみてください。なお私は.RDataは保存しないようにし,履歴は(一応)残すように設定しています。Projectによっては履歴も残したくない場合があるので,この時はProject設定で切るようにしています。
Code
コード編集に関する設定です。
ここはさらに5つのタブに分かれていて,Global Optionsで一番設定項目が多い場所となっています。Rはコードを入力してなんぼですから,ここは重要ですよね。
Code - Editing
Editingではコード入力/編集における設定となります。最重要はInsert spaces for tabで,ここは必ずチェックしてください。個人的にはTabを2スペースにしていますが,おそらく多くの方もこの設定が望ましいと思います。
他にもKeybindingでemacsやvimのようにすることも出来ますし,キーボード・ショートカットを変更することも可能です。あとSnippetsも確認/編集できます。
Code - Display
コード編集における表示に関する設定です。この辺りは完全に好みでしょう。ただこれまでデフォルトでやってきた方はちょっと確認してみるといいかもしれません。
Code - Saving
コードの保存に関する設定です。項目数は少ないですが,Default text encodingだけは気をつけてください。特にWindowsユーザーおよびコードを共有する場合には...。
Code - Completion
コード補完に関する設定です。例えば「コード補完を自動的に出すか,あるいはOFFにするか」とか,「ツールチップを表示するかどうか」とか,あるいは「多言語でコード補完を出すかどうか」とかも設定できます。それ以外にも「何文字入力したらコード補完を呼び出すか」なども設定できたりします。このあたりで不満があった方は見直しましょう。
Code - Diagnostices
コードの診断に関する設定です。Rスクリプトを書いていて,文法上おかしい場合には編集中でもRStudioから怒られていたと思います。その辺りの設定です。私もそうなのですが,初歩的なところでミスすることが多いので,これらの項目を多めにチェックをいれるのもいいかも。あとJSやHTML, CSSもよく書くので私はこれらの言語もチェックを入れています。
続きは後編で
ざっくりと紹介しましたが,やはりCode部分はRStudioユーザーであれば自分のコーディングスタイルを意識して設定項目を確認すべきでしょう。全ては作業の効率化のためです。
Enjoy!