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Gitの内部データ構造をGraphvizで描画してみた 第1回 commitとtreeとblob

Last updated at Posted at 2021-06-02

解決すべき問題

わたしは毎日Gitを使います。まずgit initする。そのあとgit add xxxしてgit statusしてgit commit -m "xxx"するのを繰り返す。git logしたりgit statusもする。これら高級なgitコマンドだけでGitのメリットを十分に享受できる。わたしはずっとそうやってきました。しかしGitの内部のデータ構造がどうなっているのか、わかっていなかった。そのままうかうかと何年も過ごしてしまいました。

ある日、【翻訳】Gitをボトムアップから理解する という記事を読んだ。原著者はJohn Wiegley さん、日本語訳 by O-Showさん。この記事は示唆に満ちていた。git statusのような高級なコマンドだけではなく、git cat-fileなどの低レベルなgitコマンドを駆使すればGitレポジトリの内部のデータ構造を目視できることを教えてくれた。しかしこの記事が示す図は抽象的でよくわからなかった。とくにGitの基本の基であるcommitオブジェクトとtreeオブジェクトとblobオブジェクトから成るツリーがどういう構造をしているのか、わからなかった。概念図ではなく具体的な例を図にしたものを見たいとおもった。

いま自分の手元にあるプロジェクトの .git ディレクトリのなかにあるcommitオブジェクトとtreeオブジェクトとblobオブジェクトのツリーの実物を読み出し図示してくれる、そういうツールがほしい。

解決方法

  1. git cat-filegit revparsegit ls-treegit ls-filesなどの低レベルなgitコマンドをコマンドラインから実行すればgitレポジトリの内容を読み取ることができる。これらのコマンドがSTDOUTに出力したテキストをparseすれば、commitオブジェクトとtreeオブジェクトとblobオブジェクトにかんする情報をすべて把握することができる。gitが生成したバイナリファイルをじかに読む必要はない。

  2. グラフを描くツールとしてGraphvizがある。

  3. gitコマンドとGraphvizを利用してGitレポジトリの内部データ構造をPNG画像に描画するツールをPython言語で組み立てよう。

こういうツールを開発しました。名前は visualize_git_repository としました。

説明

ひとつ小さなプロジェクトを作り、git initした。そしていくつかファイルをaddしてcommitしたあとで visualize_git_repository を実行してgitオブジェクトのツリーを図にする。これを計3回やってgitオブジェクトのツリーの形がどのように変化していくかを観察した。その次第をレポートします。

1回目のcommit

プロジェクトのディレクトリを適当な場所に作りました。そのなかにファイルを3つ作りました。

% mkdir $project
% cd $project
% echo '*~' > .gitignore
% echo '# Readme please'> README.md
% echo 'prinln("How do you do?");' > src/greeting.pl

このディレクトリで git initしました。

% git init

ファイル3つをGitレポジトリのindexに登録しました。

% git add .

git statusコマンドを実行すると、次にgit commitしたら何が起こるかを教えてくれました。

% git status
On branch master

No commits yet

Changes to be committed:
(use "git rm --cached <file>..." to unstage)
new file:   .gitignore
new file:   README.md
new file:   src/greeting.pl

まだ一度もgit commitをしたことがないこと、git commitすれば3つのファイルがレポジトリに追加されるはずだとわかります。

git ls-files --stageコマンドを実行すると、この時点でindexがどのような内容になっているかを読み出すことができます。

% git ls-files --stage
100644 b25c15b81fae06e1c55946ac6270bfdb293870e8 0   .gitignore
100644 aadb69a077c74818e3aff608c0c60c56c6c7c6c9 0   README.md
100644 b371df9d9194821c4a54f0e3a77f89bbcee62f7e 0   src/greeting.pl

git addしたときに3つのファイルに対応するblobオブジェクトが生成された。そのblobのhashが3つ、indexのなかに列挙されています。各blobに対応するファイルのパスも示されています。たとえば src/greeting.pl のようにルートディレクトリを基底とする相対パスが示されています。

git commitしました。

% git commit -m "initial commit"
[master (root-commit) eba6db4] initial commit
3 files changed, 3 insertions(+)
create mode 100644 .gitignore
create mode 100644 README.md
create mode 100644 src/greeting.pl

HEADが指し示すところのcommitオブジェクトのhashが何かを調べました。

% git rev-parse HEAD
eba6db414f7045bdを5bce871f0cb183673def2c0c

HEADが指し示すところのオブジェクトがcommitオブジェクトであることを念のため確認しました。

% git cat-file -t eba6db414f7045bd5bce871f0cb183673def2c0c
commit

HEADが指し示すところのcommitオブジェクトの内容をプリントしてみました。

% git cat-file -p eba6db4
tree c9b82148b2a37422ec497b1b6aff179410052d31
author kazurayam <kazuaki.urayama@gmail.com> 1622613358 +0900
committer kazurayam <kazuaki.urayama@gmail.com> 1622613358 +0900

initial commit

commitオブジェクトにはparentで始まる行が少なくとも1行あるのが普通で、それによってcommitオブジェクトのチェーンが形成されます。ところが上記のcommitオブジェクトにはparentがありません。というのも、このcommitオブジェクトはこのプロジェクトがgit initされてから最初のcommitなので、親が無いんですね。

commitオブジェクトを読み出した一行目にtreeオブジェクトのblobが書いてあります。このtreeオブジェクトをたどれば3つのファイルのblobオブジェクトにアクセスできるにちがいありません。treeオブジェクトを読み出してみましょう。

% git ls-tree c9b82148b2a37422ec497b1b6aff179410052d31
100644 blob b25c15b81fae06e1c55946ac6270bfdb293870e8    .gitignore
100644 blob aadb69a077c74818e3aff608c0c60c56c6c7c6c9    README.md
040000 tree 3365c4adc895a4c382b97ec206be94f7ee3883e4    src

ここにはルートディレクトリの直下にある2つのファイル .gitignoreREADME.mdに対応するblobオブジェクトのhashが列挙されており、そしてサブディレクトリ src に対応するtreeオブジェクトのhashが示されています。

.gitignoreファイルのblobの中身を読み出してみましょう。

% git cat-file blob b25c15b
*~

はい、たしかにこうでした。README.mdファイルのblobの中身も読み出してみましょう。

% git cat-file blob aadb69a
# Read me please

はい、その通りでした。srcディレクトリに対応するtreeオブジェクトの中身を読み出してみましょう。

% git ls-tree 3365c4adc895a4c382b97ec206be94f7ee3883e4
100644 blob b371df9d9194821c4a54f0e3a77f89bbcee62f7e    greeting.pl

srcディレクトリの下に greeting.pl ファイルのblobオブジェクトがある、と書いてあった。ではそのblobオブジェクトの中身をprintしてみましょう。

% git cat-file blob b371df9
print("How do you do?");

はい、greeting.plファイルの中身はたしかにこうでした。

1回目のグラフ

1回目のgit commitが完了した時点で visualize_git_repository ツールを実行しました。ツールが生成したグラフがこれです。

figure-1.1.png

1回目のグラフから読みとれること

このグラフをみてわたしは下記のことを理解しました。

  1. commitオブジェクトはかならずプロジェクトのルートディレクトリ / に対応するtreeオブジェクトへのポインタを持っている。
  2. commitオブジェクトは個々のファイル(README.mdとか)へのポインタを持っていない。
  3. commitオブジェクトからルートディレクトリ / に対応するtreeオブジェクトを探り、そのtreeを起点としてツリーをたどればプロジェクトのすべてのファイルのblobオブジェクトに到達することができる。

2回目のcommit

つづいて1回目のcommitで追加済みのファイル README.md の内容を変更しましょう。変更した README.mdgit add して git commit しましょう。2回目のcommitによってGitレポジトリの形がどのように変化するでしょうか?

まず README.md ファイルをちょっと書きかえました。

% cd $project
% echo '# Read me more carefully' > modified README

変更ぶんをindexに登録しましょう。

% git add .

git statusコマンドを実行すると

% git status
On branch master
Changes to be committed:
(use "git restore --staged <file>..." to unstage)
modified:   README.md

README.mdファイル1個だけ変更があって次回commitすればレポジトリに反映されるだろうと教えてくれました。

念のためにindexのいまの状態を読み出してみましょう。

% git ls-files --stage
100644 b25c15b81fae06e1c55946ac6270bfdb293870e8 0   .gitignore
100644 5a7954106794a54e6fc251a0c85b417baf39a87f 0   README.md
100644 b371df9d9194821c4a54f0e3a77f89bbcee62f7e 0   src/greeting.pl

indexには3つのファイルに対応する3行が列挙されています。

ええっ、そうだったのか! わたしはindexにはREADME.mdについて1行だけ書いてあるんだろうと想像していました。なぜならgit statusコマンドがREADME.mdファイルひとつだけmodifiedですよと応答したから。ところがindexの実物を見ると、今回変更された README.md だけが書かれるのではなくて、その時点でプロジェクトに存在しているファイルすべてのblobがindexに列挙されている。全然違うじゃないか!

では2回目のコミットをしましょう。

% git commit -m "modified README.md"
[master 3de57bc] modified README.md
1 file changed, 1 insertion(+), 1 deletion(-)

2回目のコミットのあとHEADが指すところのcommitオブジェクトのhashを調べましょう。

% git rev-parse HEAD
3de57bc90ad3e77db3b1df4dc897ea268f4bb5be

2回目のcommitオブジェクトのhashを指定してcommitオブジェクトの中身をprintしてみましょう。

% git cat-file -p 3de57bc
tree bd4ab230c988560dade3777a5f729cc62792d701
parent eba6db414f7045bd5bce871f0cb183673def2c0c
author kazurayam <kazuaki.urayama@gmail.com> 1622613359 +0900
committer kazurayam <kazuaki.urayama@gmail.com> 1622613359 +0900

modified README.md

この2回目のcommitオブジェクトには parent で始まる行があります。parent=親コミット=1回前のcommitのhashが記録されています。parent行があることによって2回目のcommitから1回目のcommitへ遡ることができるようになっています。3回目、4回目のコミットにもparentが記録されるでしょう。つまり最新のコミットからparentのリンクをたどることによって1回目のコミットまで遡ることができる。

2回目のcommitオブジェクトにも tree で始まる行があります。そのtreeオブジェクトのhashを指定して中身をprintしてみましょう。

% git ls-tree bd4ab230c988560dade3777a5f729cc62792d701
100644 blob b25c15b81fae06e1c55946ac6270bfdb293870e8    .gitignore
100644 blob 5a7954106794a54e6fc251a0c85b417baf39a87f    README.md
040000 tree 3365c4adc895a4c382b97ec206be94f7ee3883e4    src

プロジェクトのルートディレクトリ / の直下にある2つのファイルと1つのディレクトリ src のhashが列挙されています。この形式は、1回目のcommitオブジェクトからポイントされているtreeオブジェクトと同じ形式です。しかしhash値に注目してみると相違があることに気づきます。今回内容を変更した README.md ファイルのhash値が変わっています。しかし変更のない .gitignoreファイルに対応するblobオブジェクトと srcディレクトリに対応するtreeオブジェクトのhashは変わっていません。

2回目のcommitオブジェクトからポイントされている .gitignore ファイルのblobオブジェクトのhash値と、1回目のcommitオブジェクトからポイントされている .gitignore ファイルのblobオブジェクトのhash値が同じであるということは、つまり.git/objects/ディレクトリの下に存在している物理的に同一のオブジェクト・ファイルが参照されているということを意味します。

gitは2回目のコミットで変更されたファイルについては当然ながら新しく作られたblobオブジェクを参照するものの、変更がないかぎりは前回ないしそれ以前のコミットにおいて作られたblobオブジェクトを名前で参照する。いいかえれば変更のないファイルのblobを無駄に複数作ったりコピーしたりしない。

2回目のグラフ

2回目のgit commitが完了した時点で visualize_git_repository ツールを実行しました。ツールが生成したグラフがこれです。

figure-1.2.png

このグラフのなかで、2回目のcommitからポイントされたツリーのなかで、背景を灰色に塗った矩形がいくつかあるのに注目してください。たとえば.gitignore ファイルを見てみましょう。2回目のcommitにおいて .gitignoreファイルのblobオブジェクトのhashは b25c15b です。いっぽう1回目のcommitからたどれる .gitignore ファイルのblobオブジェクトのhash値も同じ b25c15c です。2回目のコミットツリーに存在している .gitignoreのblob はじつは1回目のコミットツリーと物理的に同じblobオブジェクトを指しているわけです。2回目のコミットにおいて .gitignore ファイルに変更が無かったということを矩形の背景を灰色にすることで図示しています。

2回目のグラフから読みとれること

2回目のcommitの後のグラフを眺めて、わたしは次のことを理解しました。

  1. commitオブジェクトはparentをもっていて親commitへのリンクを保持している。最新のcommitからリンクをたどって最初のcommitにまで遡ることができるようになっている。
  2. 2回目のcommitオブジェクトもプロジェクトのルートディレクトリ / に対応するtreeオブジェクトへのポインタをもっている。そしてルートオブジェクトのtreeオブジェクトを起点としてツリーを辿ることによりすべてファイルのblobオブジェクトに到達することができる。この構造は1回目のcommitオブジェクトとまったく同一である。
  3. 追加・変更・削除されたファイルだけが差分として列挙されてcommitオブジェクトのなかにメモされるような形式ではない。
  4. あるプロジェクトにおいてファイルを1つだけ変更しgit addしてgit commitしたとしよう。このときどれだけの数のcommitオブジェクト、treeオブジェクト、blobオブジェクトがgitレポジトリのなかに追加されるだろうか? --- commitオブジェクトが新しく1個できる。blobオブジェクトが新しく1個できる。treeオブジェクトが最低2個できる。すなわち今回追加されたファイルの親ディレクトリのtreeオブジェクトが追加されて、ルートディレクトリに対応するtreeオブジェクトの新しいやつが追加される。もしもサブディレクトリが /src/main/java/my/Hello.java のように複数の階層に渡っているなら中間のディレクトリの数だけ(3つとか)treeオブジェクトが増えるだろう。
  5. コミットによってツリーに追加されるオブジェクトの数は追加・変更・削除されたファイルの数に比例するが、プロジェクトにすでに存在しているファイルの総数(数百・数千とか)には比例しない。だからコミットによって生じるデータの変化量はがいして小さい。

3回目のcommit

最後にもう一度。新しいディレクトリ doc を追加しファイル doc/TODO.txt を追加してみよう。Gitレポジトリにどんな変化が起きるだろうか?

ファイルを追加しよう。

% cd $project
% echo `Sleep well tonight.` > doc/TODO.txt

indexに追加しよう。

% git add .

git statusで状態を確認しよう。

% git status
On branch master
Changes to be committed:
(use "git restore --staged <file>..." to unstage)
new file:   doc/TODO.txt

この段階でindexがどうなっているだろうか?indexをprintしてみよう。

% git ls-files --stage
100644 b25c15b81fae06e1c55946ac6270bfdb293870e8 0   .gitignore
100644 5a7954106794a54e6fc251a0c85b417baf39a87f 0   README.md
100644 de13371a889dad1d6ead2cc440086db40ac8690e 0   doc/TODO.txt
100644 b371df9d9194821c4a54f0e3a77f89bbcee62f7e 0   src/greeting.pl

ワーキングツリーには4つのファイルがある。それを反映してindexには4行、記録されている。今回追加した doc/TODO.txt だけでなく、変更のないほかの3つもindexに含まれている。

ではコミットしよう。

% git commit -m "add doc/TODO.txt"
[master 851aa8d] add doc/TODO.txt
1 file changed, 1 insertion(+)
create mode 100644 doc/TODO.txt

HEADが指している最新のcommitオブジェクトのhashを調べよう。

% git rev-parse HEAD
851aa8d6b19c19df6589e69ade43d2537b24c124

たしかに新しく3つめのcommitオブジェクトができている。では3つ目のcommitオブジェクトの内容をprintしてみよう。

% git cat-file -p 851aa8d
tree 39e990facd1efd19301e1f28377c63f28c4f238a
parent 3de57bc90ad3e77db3b1df4dc897ea268f4bb5be
author kazurayam <kazuaki.urayama@gmail.com> 1622613360 +0900
committer kazurayam <kazuaki.urayama@gmail.com> 1622613360 +0900

add doc/TODO.txt

3つ目のcommitオブジェクトがparentとしてリンクしているcommitオブジェクトのhashは 3de57bc だ。これは前回やった2つ目のcommitオブジェクトのhashにほかならない。

3つ目のcommitオブジェクトがポイントしているtreeオブジェクト 39e990f の内容をprintしてみよう。

% git ls-tree 39e990facd1efd19301e1f28377c63f28c4f238a
100644 blob b25c15b81fae06e1c55946ac6270bfdb293870e8    .gitignore
100644 blob 5a7954106794a54e6fc251a0c85b417baf39a87f    README.md
040000 tree b2298cc3a3956d2c430fd9c061d73c02fa62b078    doc
040000 tree 3365c4adc895a4c382b97ec206be94f7ee3883e4    src

今回追加した doc ディレクトリに対応するtreeオブジェクトが収録されていることに注目しよう。そして今回変更のない2つのファイルと srcディレクトリに対応するtreeオブジェクトも含まれているものの、そのhashを調べると2回目のcommitオブジェクトに収録されていたhashと同一であることを確かめることができる。

今回追加された docディレクトリに対応するtreeオブジェクトの内容をprintしてみよう。

% git ls-tree b2298cc3a3956d2c430fd9c061d73c02fa62b078
100644 blob de13371a889dad1d6ead2cc440086db40ac8690e    TODO.txt

今回追加されたTODO.txtファイルに対応するblobオブジェクトの内容をprintしてみよう。

% git cat-file blob de13371
Sleep well tonight.

はい、たしかにTODO.txtファイルの中身はこのとおりでした。

3回目のグラフ

3回目のgit commitが完了した時点で visualize_git_repository ツールを実行しました。ツールが生成したグラフがこれです。

figure-1.3.png

3回目のグラフから読みとれること

3回目のcommitの後のグラフを眺めて、わたしは次のことを理解しました。

  1. 1回目と2回目のコミットの図から読み取ったgitの動き方についての理解がそのまま3回目にもあてはまる。だから今後どれだけたくさんコミットを重ねてもどれだけファイルの数が増えても大丈夫だ。Gitは同じ仕組みでcommitとtreeとblobを管理できる。

まとめ

わたしは長年Gitを使ってきたのにGitの内部のデータ構造がどんな形をしているのか理解していなかった。今回、gitレポジトリの中身をGraphvizで描画するツールを作るためにcommitオブジェクトとtreeオブジェクトとblobオブジェクトから成るデータ構造に目を凝らした。そしてようやく理解することができた。目から鱗が落ちました。

今回作ったPythonコードの中核は kazurayam/gitviz/visualize_git_repository.plkazurayam/gitviz/visualize_git_repository_test.py です。まだ洗練が足りないので、ここではコードにかんする説明を省略します。もっとよいコードにできたらライブラリ化してPyPIで公開したいと考えています。

今後

いろいろ見たいことがある。

  • masterブランチからdevelopブランチを作ったときcommitオブジェクトのツリーをGraphvizでどう描くことができるだろう?
  • developブランチをmasterブランチにmergeするという操作を絵にしたらどうなるんだろう?
  • mergeするんじゃなくてdevelopブランチをmasterの先頭にrebaseするという操作を絵にしたらどうなるんだろう?
  • マージしようとしてconflictが起きる場合と起きない場合の違いを絵にしたらどうなるんだろう
  • tagを絵に書き加えたらどういう図になるんだろう?
  • git addしたらindexがどう変化するのか?
  • git addしたあと続けてgit commitしたらオブジェクトツリーがどう変化していくのか?

以前、Gitまだわかりませんという同僚諸君にGitを説明しようとしたとき、彼らがひと目見てなるほどと理解できるような図を自力で描きたいと思った。しかし描けなかった。visualize_git_repositoryツールを育てれば良い図が描けそうです。

  • date: June 2021
  • author: kazurayam

連作の目次

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