はじめに
これまでに以下の2記事を書きました。
-
QC発表資料を「約15分で初稿作成」できるアプリの開発
→ アプリの概要と設計思想 -
発表として成立するかの検証(VOICEVOXで読み上げ)
→ 実際に使えるかの検証
本記事ではその最終形として、
👉 なぜこのアプリを作り、何を証明したのか
をまとめます。
なぜ作ったのか
製造業の現場で19年間働く中で感じたことがあります。
👉 「無駄な作業が多すぎる」
特にQC発表資料は、
- 毎回ほぼ同じ構成
- なのにゼロから作る
- 数週間〜数ヶ月かかる
👉 これは「人がやるべき仕事ではない」と考えました。
作ったもの
👉 QC発表資料を“入力だけで”約15分で初稿作成できるアプリ
- スライド自動生成(16:9プレビュー)
- 発表ノート自動生成(テンプレート+JSON辞書)
- PowerPoint出力(.pptx)
👉 発表まで成立する状態を一気通貫で自動化
何を証明したか
今回やりたかったのはこれです👇
👉 「現場DXは、現場の人間でも実装できる」
- 課題の解像度(現場19年)
- 設計(再現性・運用性)
- 実装(フロント〜出力まで)
- 検証(発表として成立するか)
👉 “作った”ではなく“使える状態まで持っていく”ことを証明
技術的なポイント
- React + TypeScript
- Zustand(slice構成)
- schema-driven UI
- FastAPI + python-pptx
👉 フォーム入力 → スライド構造 → 出力まで一貫して自動化
あえてLLMを使わなかった理由
生成AIが主流の中で、今回はあえて使っていません。
理由👇
- 高性能GPU環境への依存
- 出力のばらつき
- 現場運用でのコスト/安定性
👉 現場で“確実に動く”ことを優先
そのため👇
👉 テンプレート + 条件分岐 + JSON辞書で設計
これにより
- 高速(即時生成)
- 安定(出力の一貫性)
- 低コスト(一般PCで動作)
を実現しました。
成果
- 初稿作成:約16分(実測)
- 発表ノート読み上げ:約11分(VOICEVOX)
- 想定発表:約14〜15分
👉 従来:数週間〜数ヶ月 → 約15分(大幅短縮)
制約と今後
- 現状、PowerPointは画像として出力(プレビューとの完全一致を優先)
- 個別オブジェクトの編集は不可
👉 今後は
- 画像ベース(高速・安定)
- オブジェクトベース(編集可能)
の切り替え対応を検討
GitHub
👉 https://github.com/kazuo-mieno/qc-slide-generator
この開発で得たもの
- 現場課題の言語化
- トレードオフを踏まえた設計
- フロント〜バックエンド〜出力の実装力
- 最後まで公開まで持っていく実行力
まとめ
👉 QC資料作成を
- 「作る」→「入力する」へ
- 手作業 → 自動化
- 数週間 → 約15分
そして
👉 現場の課題は、技術で解決できる
おわりに
これは単なるツール開発ではなく、
👉 自分の価値(現場DX × 実装力)を証明するための開発
でした。
同じように現場で課題を感じている方の参考になれば嬉しいです。