はじめに
MSX用マッパーRAMとシリアルポート搭載カートリッジは、オープンハードウェアとして公開されていますが、自身にROMを搭載していないので、MSX-DOS2と併用する必要があります。
回路図を見ると、配線を修正することで、64 KBのRAMカートリッジとして利用可能なことがわかります。
実際の配線を考えました。
74LS670の端子をジャンパ線でつなぐ
回路図を見ると、AS6C4008 (U1)のA14、A15、A16、A17、A18を74LS670 (U2, U3)の端子を通して、カートリッジコネクタに接続すればいいことがわかります。
以下に、U2とU3内の端子のジャンパを記載します。
U1, A14(3) - U2, Q1(10) -> U2, Ra(5) - A14
U1, A15(31) - U2, Q2(9) -> U2, Rb(4) - A15
U1, A16(2) - U2, Q3(7) -> U2, GND(8) -GND
U1, A17(30) - U2, Q4(6) -> U2, Er(11) - GND
U1, A18(1) - U3, Q1(10) -> U3, Er(11) - GND
A14とA15はカートリッジコネクタの該当箇所に、A16、A17、A18をGNDに接続しています。
流用可能にするため、U1とU2、U3にソケットを搭載し、ジャンプワイヤで接続するのがいいようです。
おわりに
MSX用マッパーRAMの基板を使って、64 KB RAMカートリッジの作り方を妄想しました。
ROMカートリッジを改造するより、マッパーRAMを64 KBのRAMカートリッジに改造するほうがお手軽だとわかりました。
