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ファミコンエミュレータMesenでUNIX風OSのLUnixを動かす話

Last updated at Posted at 2024-12-18

はじめに

 8ビットCPUで動作するOSの情報を集めていると、ファミコン上でUNIX風OSの動作に成功したとの記事を見つけました。
 実際に、どのように動くか確認しました。
 本稿の内容は、「鹿児島Linux勉強会 2024.03(オンライン開催)」での発表内容を含みます。

LUnix Next Generation

 ファミコンのCPUは6502という8ビットCPUをベースに作成されました。

 6502のCPUを搭載したコンピュータのうち、Comodore64、Commodore128、Atari 400/800、Apple IIで動作するUNIX風OSにLUnix Next Generation(以降、LNG)があります。このOSはTCP/IPをサポートしており、ネットワーク接続の実験ができます。

lng-fds

 2024年1月にLNGがファミコンに移植されました。
 Youtubeの解説を見ると、ファミコン本体のRAMが2 KBなので、ディスクシステムのRAMアダプタの32 KBも活用して、動作環境を構築したようです。LNGはディスクシステムから起動し、ファミコンディスクへの読み書きも可能なようです。キーボードには、本体の拡張端子に接続可能なファミリーベーシックキーボードを利用します。

 Youtubeの動画では、Mesenというエミュレーターでの操作が最初に紹介され、その後、NESとEverDriveの組み合わせで実機での起動が紹介されています。残念ながら、キーボードが接続されていないので、起動時に表示されるピリオド状のプロンプト表示までで、動画は終わります。

エミュレータのMesenでの動作

 動作に必要なLNGのディスクイメージはあらかじめコンパイルされており、「lunix.fds」として公開されています。

 使用されているエミュレータのMesenで「lunix.fds」を動作させるためには、RAMアダプタに搭載のディスクシステムの制御用ROMのイメージファイルが必要です。

 RAMアダプタからROMイメージをダンプしてもいいのですが、本実験では、ニンテンドークラシックミニのROMファイルを使用しました。

 Mesenを起動後に「lunix.fds」を読み込むと、LUnixが起動します。パソコンのキーボードがファミリーベーシックキーボードをエミュレートしますので、「Init v0.1」の次の行の「.」のところに「l sh」と入力すると、LUnixのShellが起動して、コマンドプロンプトが表示されます。

おわりに

 ファミコンエミュレータのMesen上で、LNGが動作しました。
 ファミコンクラシックミニにもファミコンエミュレータが搭載されているので、起動を試したところ無事起動したのですが、ファミリーベーシックキーボードのエミュレーションの方法がわからず、コマンドプロンプトには至っていません。
 以下にファミコンクラシックミニでLNGを起動した動画を掲載します。

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