はじめに
インターネットを検索していると、RP2040やRP2350を利用したMSX用カートリッジを作製する例をいくつか見かけます。
特定のRP2350を用いる場合、あらかじめIOVDD端子に3 Vを印加しておくと、特定のGPIOが5V トレランスになるようです。
資料によると、以下のチップが対応しているようです。
- RP2350 A4ステッピング(RP2350A0A4 / RP2350B0A4)
- 初期のA2ステッピングに存在したGPIO関連の不具合(Erratum 9)が修正され、5 VトレランスGPIOが正式対応に。
- 使用時には、IOVDD(3.3 V)が供給されていることが前提条件です。
- RP2354A/B
- RP2350A/BのA4ステッピングベースに2 MBフラッシュをパッケージ内蔵したバリアント。
ピン互換・仕様もA4と同様で、5 Vトレランス対応です。
- RP2350A/BのA4ステッピングベースに2 MBフラッシュをパッケージ内蔵したバリアント。
RP2350A4を用いると、MSXなどの5 Vで動作するレトロコンピュータ用の周辺機器を容易に作成できそうです。
MSX用自作カートリッジ基板
インターネットを検索していると、自作用基板の例が紹介されていますが、ガーバーデータを公開しているものになるとなかなか見つかりません。
Apolovalさんのmsc-cartridge内に存在する、「cartridge-breakeout」を見つけました。
2x25ピンのメスソケットの各ピンにMSXバスの端子が接続されています。
この図を見たときに、思い出したのが、ちくわ帝国さんの「【MSX】カシオのMSXにカートリッジスロットを増やし隊②【帝国産ハード】」の「サスペンション基板」です。
こちらも、2x50ピンのピンソケットを接続して使用します。
おわりに
ガーバーデータの公開されている、MSX用自作カートリッジを作製するのに適した基板を探しました。
2つの例のうち、ちくわ帝国さんの「サスペンション基板」は手元に何枚かあるので、RP2350の基板と組み合わせて、オリジナルカートリッジを作製してみようと思います。

