##はじめに
今回の記事は、前回の記事(Googleの新サービス「AppSheet」でお酒のカタログアプリを作ってみたよ_其の参)の続きです。
Googleの新サービスである、コードをほとんど書かなくてもアプリが作れちゃうという「AppSheet」というサービスで、
お酒のカタログアプリを作っている最中で、記事が思ったよりもさらに思ったよりも長くなってしまい、今に至ります。
今までの作業で、
登録したお酒の一覧は表示することができました。
お酒をカテゴリ別で表示できるようにもなりました。
Sliceという機能を使って、綺麗な表示もでいるようになりました。
「でも、まだまだ画面遷移が野暮ったいぞ! 修正じゃい!」というところから始まります。
###今回の記事でできること
・データ型「APP」の設定による画面遷移の制御
それでは始めていきます。
##画面遷移の変更
まず、画面遷移をコントロールするために、スプレッドシートに以下のように列を追加します。
「LiquorDataTest」スプレッドシートの「種別」シートの、
C列に、「app」という列が追加されていることがわかると思います。
AppSheetでは、画面遷移をするときには、「APP」というデータ型を使用することが説明されています。
英語の説明ですが、冒頭部分をGoogle先生に翻訳してもらいます。
こんなことが書かれていました。
「アプリ列タイプは、現在のアプリの別のビューまたは別のアプリに移動するために使用されます。」
そうです!
この記述から察するに、この機能を使えば、
「種別」ビューにて、「日本酒」がクリックされると、「日本酒」ビューを表示する、ということができるかもしれません。
前回記事の最後に書いたような、理想の画面遷移が実現できる気がします。
さらに読み進めて、キャプチャのスプレッドシートにもあるように、
各行のapp列には「#control=XXXX」というデータを追加しています。
このXXXX部分には、遷移させたいビューの名前を指定しています。
それでは、以前にも実施したように、スプレッドシートの列を追加したので、アプリにもデータ列の反映作業をしていきます。
「Data」>「Columns」から「種別」の「Regenarate Structure」ボタンをクリックします。
そのまま設定を反映させたら、以下のように、「種別」テーブルに「app」列が追加されます。
続けて、追加された「app」項目の型を「App」に変更します。
###APP型の動作確認
ここで、設定した「APP」型がどのように動作するのか、確認してみましょう。
「種別」ビューから、日本酒をクリックしてみます。
「種別」の詳細画面に、app列が表示されるようになりました。
実はこの項目をクリックすることができます。
クリックしてみると、、、
ただ、まだ!
まだこの遷移もいけてない!
明らかに、「種別」の詳細画面はいらない!
この1画面の遷移だけいらない!
・
・・
・・・*
調べたら、できそうだー〜ー
ここからあと少しです。
「UX」>「Views」から、「種別」ビューを確認します。
「種別」ビューの項目をスクロールで下がっていくと、
「BEHAVIOR」という項目があります。
この「BEHAVIOR」をクリックすると、以下のように各項目が表示されるようになります。
その勢いで、以下の項目を変更します。
Row Selected:Go to App Link(app)
この項目を設定すると、「行を選択した場合に、appリンクが実行される」という挙動になります。
これでひと通りの設定ができたはず!
###動作確認
動作確認していきます!
日本酒ビューに線伊勢dきたーーーー
(取り乱しました)
日本酒ビューに遷移できたーー!!
##最後の微調整
現在はデータを自由に操作できる設定にしています。
もしも複数人で共有するような場合は、勝手に削除/更新/追加できないようにしたいとします。
「UX」>「Views」から「商品」ビューを開いて、
Show actionn bar項目のチェックを外します。
これで、画面内のゴミ箱ボタンなどは表示されなくなりました。
でも、画面内に、まだ「+」ボタンがありますね。
これを消すには、「商品」テーブルへの編集権限を「読み取り専用」にするしかなさそうです。
最初からここまで通して読んできてくれた酔狂な方はわかるかもしれません。
[Data]>[Tables]から「商品」テーブルの以下
**Are updates allowed?**項目を「Read Only」に変更します。
これで、画面内の変更ボタンが全て消えました!!
めでたしめでたし!!
##最後のまとめ
今回の設定で以下のことができるようになりました。
・データ型「APP」の設定
この4回の記事で、簡単なアプリを作るための要素は詰めることができたと思います。
アプリの要件によっては、
「複数人で使用したいんだけど、他の人には登録データを参照させたくない」
「自分が登録したデータを、上司が一部項目だけを変更できるようにしたい」
「Googleカレンダーと連携させたい」
など色々な要件があるとおもいます。
こういったことも、調べるとできます!!
皆さんもAppSheetを是非使ってみてください!!