LoginSignup
1
0

More than 5 years have passed since last update.

Delphi/C++BuilderのPAServerがmacOS Sierraでは日本語メッセージが出ない場合の対処方法

Last updated at Posted at 2016-11-16

エンバカデロ・テクノロジーズRAD Studio/Delphi/C++Builderでは、Windows上のIDEでMacOSやiOSデバイス向けのアプリケーションをビルドして実機デプロイするわけですが、この場合にはPAServerというブリッジサーバをMacOS上で動かす必要があります。

しかしmacOS SierraでPAServerを実行すると、本来は日本語で表示されるはずの各種メッセージが英語で表示される場合があります。

この対処方法をRAD Studio/Delphi/C++Builderのバージョン別に紹介します。

10.1 Berlin Update 2 を利用中の場合

このリリースに付属の PAserver 9.0.2.03 は日本語メッセージが正しく表示されますので対処不要です。

10.1 Berlin Update 1 を利用中の場合

このリリースに付属の PAserver 9.0.2.03 を macOS Sierra で実行すると、メッセージが英語になります。PAServer のバージョン番号が 10.1 Berlin Update 2 と同じなのは typo ではなく、本当にこのバージョン表記となっています。(むしろ、Update 2 に付属のPAServerのバージョン番号がアップデートされていないことのほうが問題かと)

さて、このバージョンの場合の対処は2つです。

10.1 Berlin Update 2 にアップデートする。

10.1 Berlin Update 2 にアップデート可能な方はアップデートしたほうがよいかと思います。

PAServer の日本語リソースファイルのファイル名を書き換える。

10.1 Berlin Update 2 へのアップデートが直ちに行えず、かつメッセージを日本語で出したい場合は、/Application/PAServer-18.0.app/Contents/MacOS にある "paserver.ja" を "paserver.ja-jp" にリネームしてください。

この作業は、ターミナルを開いて以下のように実行します。

$ cd /Application/PAServer-18.0.app/Contents/MacOS 
$ sudo paserver.ja paserver.ja-jp

リネームできていたら、ファイル名はこんなふうになっているはずです。下から4つめのファイル名が他とは違うことが分かるでしょうか。

スクリーンショット 2016-11-16 9.22.59.png

なお、この作業が必要な理由ですが、これはmacOS Sierraでロケール関連の実装が今までと変わっているためです。つまり、本件は実はPAServerだけの問題ではなく言語によってメッセージを切り替えるようなアプリはすべて影響を受ける可能性があります。本件事象に関連するAPIは以下のURLの通りです。

10.1 Berlin Update 1 より前のバージョンを利用中の場合

10.1 Berlin Update 1 より前のバージョンを利用中の方も、Update 1 向けと同じ対応を行っていただければOKです。

1
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
1
0