DXFを扱っていると、エンティティという言葉が頻出します。直訳すると「実体」というような意味になりますが、仕様上で定義されているわけではないこともあり、そのままでは抽象的すぎてよく分かりません。
なので、勝手に推測してしまうと、エンティティというのは、
- グループコード:0 タイプ(エンティティの始点)
- グループコード:5 エンティティのハンドル値
を持ったセルの集まりと思っておけば問題ないでしょう。
ハンドル値というのは、DXFファイル内のエンティティ間でユニークな64bit値で、多分、実際にはAutoCAD内で使用してるポインタ(のポインタ?)だと思います。
図面上の要素(線分や弧など)は、ENTITIESセクションに、このエンティティという形で保持されます。それ以外にもBLOCKSセクションやTABLESセクションでも使用されていて、R13で追加されたCLASSESセクションやOBJECTSセクション以外(つまりR12以前から使われているセクション)では、基本的なデータ構造となっています。