新型コロナは相変わらずすごい勢いで感染者が増えていますが、
3密や換気に関しての意識は以前より薄れてきたように思えます。
ただ、換気に関してはコロナが収まったとしても必要な事だと思っています。
今回換気の目安になるCO2計測用のセンサー使ってみました。
使ったのはSensirion社のSCD41を搭載したボードで、
マルツで販売されている、SCD41搭載CO2温湿度センサーモジュール【FSNS-SCD41-X00】
です。
これはSensirionが販売している SCD30 というセンサーの基板サイズとピン配置を互換にして
SCD41をのせたモジュールになります。
SCD30の販売価格が税込¥8,677円で
こちらのボードが税込¥7,040円となっていますので1600円位安くなっています。
(共にマルツでの販売価格)
多分SCD30を使うように設計された基板で安価なSCD41を使うために開発された基板だと思います。
SCD30とSCD41のデータの比較をこちらに公開していますので参考にしてください。
CO2センサーデータ比較
マルツの販売ページには解説や解説へのリンクが有りませんが
[VOL-23]SCD4X, SCD30 Exchangeボード(クレイン電子)
こちらに回路図やRaspberry piでのサンプルプログラムが公開されていますので参考にしてください。
マイコンボードとの接続は
VCC
GND
SCL
SDA
の4本を接続するだけです。
VCCはSCD41の動作電源が 2.4 V to 5.5 V となっていますのでその範囲にしてください。
なお1点注意しないといけない点が有ります。
回路図を見てもらうと、I2C信号 のプルアップがジャンパーとなっていて標準ではプルアップされていません。
このボードを単体で使う場合や、他のボードでI2Cがプルアップされていない場合は、
必ず ジャンパーを半田でショートしてプルアップしてください。
(I2Cはプルアップされていないと動きません)
Raspberry piで使う場合の参考ページへのリンクは先ほどのクレイン電子のページに有りますので
ここではArduino UNOで使う場合を例にします。
Github Sensirion/arduino-i2c-scd4x
こちらからライブラリをダウンロードして Arduino IDE にセットアップしてください。
(ライブラリの追加方法に関しては色々と紹介されているのでここでは割愛します)
ライブラリの追加が終わると
ファイル->スケッチ例に
Sensirion I2C SCD4x -> exampleUsage
が表示されるので、これを選択して実行してください。
実行してしばらくは校正が出来ていない為、データがばらついたり、おかしかったりしますのでしばらく動かしたままにして下さい。
CO2の濃度の目安としては外で400ppm位です。
なおこのサンプルは他のマイコン(ESP系、Spresenses等)でも動きます。
(SpresenseはIO電源が1.8Vなのでその点ご注意ください。)
※補足
このSCD41ボードはGROVEコネクターを実装できるようになっていて、
それを付ければGROVE用のケーブルでも使えるようになります。
マルツで販売されているGROVE用のSCD41センサーの中では低価格となっています。
このボードを使うと高性能なCO2計測器を作ることが出来ますので、皆さんぜひ挑戦してみて下さい。
なおこの記事に関して質問等がある場合は マルツ様やクレイン電子様にはしないようにお願いします。