5
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

パソナX-TECHAdvent Calendar 2024

Day 24

【成功?失敗?】忘年会幹事が作って実践!出欠&会費管理システム!

Last updated at Posted at 2024-12-24

はじめに

本記事は、2024年を締めくくる忘年会で、幹事として会計担当を務めた筆者が、5年ぶりのオフライン開催にあたり作成した「出欠&会費管理システム」について述べていきます。

筆者について

営業からエンジニアに転向して約1年半になったまだまだ初心者です。約1年ほどはクラウドインフラチームとして、AWSを使った案件を中心に担当してきました。半年ほど前から開発案件に携わり、試行錯誤しながらなんとか食らいついています。

出欠&会費管理システムについて

背景と目的

「出欠&会費管理システム」は、参加者の出席または欠席と、参加者が会費を支払ったかを、幹事が正確に管理し、適切な資金繰りを実施するために作成しました。

以下の要因によって、通常以上に参加者や会費、運営費を厳密に管理する必要がありました:

  • 忘年会会場に支払う金額が、当日参加した人数によって変動する後払い制
  • 参加者からは事前に会費を集める方法にしていたため、当日飛び入り参加の方を判別し、その場で会費を徴収する必要があった

また、開場から乾杯までの時間が少なく、入場時の混雑が想定されたため、少しでも時間の短縮になればよいと考えました。

システムの概要

1.事前準備

  • 参加者全員に個別のQRコードを配布
  • QRコードには社員番号と名前を含む

2.受付時の処理

  • 幹事がiPhoneのショートカットアプリでQRコードをスキャン
  • スキャンした情報がAPI Gateway経由でLambdaに送信

3.システムの処理

  • Lambdaがkintoneのアプリと連携
  • 参加者の出欠と会費状況を確認
  • 状況に応じて適切な処理を実行
    • 未出席で支払い済み → 出席済みに更新
    • 未出席で未支払い → 出席済みに更新(受付担当が会費を徴収)
    • すでに出席済み → エラー通知
    • リストにない場合 → エラー通知

image.png

具体的な設定・実装方法

iPhoneショートカットアプリの設定

以下のように、QRコードから社員番号を読み取ったうえで、API GatewayのURLを叩けるように設定しています。
image.png

Lambdaのコード

実際のソースコードの掲載は割愛しますが、以下の機能が主に実装されています。

  • kintoneから情報を取得
    • 指定した社員番号の情報を取得するため、kintone に GET リクエストを送信
  • レスポンスの処理
    • 対応するレコードが存在しない場合、エラーを返す
    • レコードの情報(出席状況、参加費状況、名前)を取得
  • データ更新
    • 出席状況が「未出席」であれば「出席済み」に変更
    • 更新時に kintone API に PUT リクエストを送信
  • メッセージ生成
    • 出席状況や参加費状況に応じてメッセージを生成し、結果を返す

開発にあたって工夫した点

1.参加者の出欠と会費の支払い状況を確認するリストをkintoneアプリに実装

  • 忘年会当日、開始予定時刻の集まり状況をリアルタイムで把握し、開始時刻の調整などに柔軟に対応可能
  • 乾杯等の重要任務がある出演者や役員の到着状況を即時確認可能

2.Lambdaからのレスポンスに名前を含め受付担当のスマホ画面に表示

  • 参加者の顔と名前の目視確認による二重チェックが可能

3.QRコードリーダーを購入せず、iPhoneのショートカットアプリを活用

  • 経費削減
  • 無料のiPhoneショートカットアプリで複数台での同時受付に対応
  • 使い慣れたスマートフォンでの操作が可能

実施結果と考察

当日のシステム運用については、技術面では概ね想定通りの動作を実現できました。APIの応答も良好で、kintoneとの連携も問題なく機能しました。

しかし、運用面では予想以上に時間がかかり、受付に列ができてしまう結果となりました。原因として以下が考えられます:

  • QRコードをスムーズに表示いただくような、より丁寧な周知が必要だった
  • 会場入口が狭く、物理的に混雑が生まれてしまった
  • 参加者の一時的な来場集中

一方で、会計面では大きな成果がありました:

  • 参加者の出欠状況をリアルタイムで正確に把握
  • 当日の飛び入り参加者への迅速な確認・対応
  • 会費徴収漏れの完全防止

まとめと今後の展望

このシステムが完全な成功だったとは言い切れませんが、チャレンジする価値は十分にありました。特に、会計担当として抱えていた「正確な参加者管理」という課題に対して、テクノロジーを活用して解決できたことは、エンジニアとして大きな学びとなりました。

当日の運用を含めて、今後の改善点としては以下が挙げられます:

  • QRコード読み取り後の通知機能追加
  • 出演者向けの特別対応の実装
  • QRコードに追加情報を付与し、運用価値を向上

これらの課題は来年度の担当者への引き継ぎ事項として整理し、さらなる改善につなげていければと考えています。

テクノロジーの力で業務改善を実現できた今回の経験は、エンジニアとしての自信にもつながりました。今後も、様々な課題に対してテクノロジーを活用した解決策を模索していきたいと思います。

(最後に、忘年会にご参加いただいたみなさまありがとうございました!こちらのシステムについてもご意見ございましたらアンケートにご記載くださいませ。)

5
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
5
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?