本記事では、今年リリースされたWorkatoの新機能「Insights(インサイト)」についてご紹介します。
はじめに
自動化やシステム統合は業務効率の向上に貢献しますが、その具体的な成果を正確に評価し、可視化することに課題を感じている企業様もいらっしゃるかもしれません。
Workatoの「Insights」機能は、自動化やシステム統合に関する疑問を直感的に解決し、企業様の意思決定をサポートします。
Insights(インサイト)とは?
Insightsは、Workatoのワークスペース上のデータを簡単に可視化できる機能です。
データをグラフやテーブル等に変換し、それらをダッシュボードにまとめることができます。
Insightsを活用することで、以下の情報を把握しやすくなり、組織における意思決定や判断のスピードを向上させることができます。
- Workatoのワークスペースの利用状況
- レシピ/ジョブ/タスクの数、実行時間、エラー率
- Workatoを利用して、実際にどのくらいのインパクトが出ているか
- Workflow Apps を利用して行われた申請・承認の傾向(件数や、リードタイム等)
ダッシュボード作成の流れ
基本的な作成手順は以下の通りで、とてもシンプルです。
主なステップは4つに分かれます。
STEP 1:ダッシュボードの作成
まず、グラフやテーブルを配置するダッシュボードを作成します。
利用できるテンプレートは以下の3種類です。
- Workspace overview
- Project overview
- Blank
STEP 2:データソースの選択
可視化したい元データを選びます。
利用可能なデータソースについては、こちらでご確認いただけます。
STEP 3:データの変換
必要なデータを抽出し、希望の形に変換します。
以下のクエリを利用できます。
- フィルター
- サマライズ
- Join
- 行制限
STEP 4:データを視覚化
最後に、抽出したデータを可視化します。
可視化の方法は以下6つあり、選ぶだけで簡単に視覚化が可能です。
- テーブル
- 折れ線グラフ
- 棒グラフ
- 円グラフ
- 面グラフ
- 数値グラフ
Data tables と Join を組み合わせて様々なデータの分析が可能
Insightsでは、ワークスペース利用に関するデータソース(Workspace Data、Workflow Apps)だけでなく、Data tablesも参照可能です。
また、Join(テーブル結合)を活用することで、複数のデータを繋ぎ合わせ、必要な情報を柔軟に抽出できます。
このため、ROIの計算や、別システムから取得したデータを基にした簡易的な分析も容易に行うことができます。
Insightsのダッシュボードは複数作成可能
Insightsでは、各ワークスペースの環境ごとに複数のダッシュボードを作成可能です。
これにより、さまざまな役割やチームのニーズに合わせて、柔軟にダッシュボードをカスタマイズできます。
役割ごとに専用ダッシュボードを作成・管理することで、関係者にWorkatoの情報をより効果的に共有できるようになります。
Workatoのワークスペースへのアクセス権がない関係者には、画像をダウンロードして共有が可能です。
レシピ実装・管理に関わっていないメンバーへ可視化情報を共有するには Workflow Apps がおすすめ
実は、Workflow AppsにもInsightsと同等の機能が備わっており、作成したアプリ上で可視化された情報を確認できます。
Insightsで作成したダッシュボードは、画像としてダウンロードして関係者に共有可能ですが、リアルタイムの可視化情報は、ワークスペースに招待されたメンバー(レシピの実装・管理に関わるメンバー)のみが閲覧できます。
一方で、ワークスペースにアクセスできないメンバー(レシピの実装・管理に関わっていないメンバー)にリアルタイムの可視化情報を共有する場合は、Workflow Appsの利用がおすすめです。
Workflow Appsは、ワークスペースとは別のアカウント管理方式を採用しており、アプリごとにメンバーを招待する仕組みになっています。
そのため、ワークスペースにアクセスできないメンバーでも、アプリ上で必要な情報を視覚的に確認することが可能です。
まとめ
今回は、Workatoの新機能「Insights(インサイト)」をご紹介しました。
Insightsは、ノーコードで直感的にデータを簡単に可視化できる便利な機能です。
まだ利用されていないWorkatoユーザーの皆様は、ぜひ一度お試しください。