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SPSS Statisticsによる非線形回帰分析

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はじめに

4次元の多項式の非線形回帰を行います。

実行動画(3分20秒)

■テスト環境
Windows 11
SPSS Statistics 29.0.1 Standard Edition

データの入力

テストデータを読み込みます。

image.png

以下のようにxとyのデータが読み込めました。

データの可視化

「グラフ」_「図表ビルダー」を起動します。
image.png

以下はOKで進んでください。
image.png

「散布図/ドット」を選び、散布図を選んでキャンバスにドラッグアンドドロップします。
変数「x」をx軸に、変数「y」をy軸に設定します。
image.png

以下のようなデータです。4次関数が想像されます。
image.png

非線形回帰分析

メニューから「分析」「回帰」「非線形」を選びます。
image.png

以下のような4次関数の多項式を想定します。

\alpha+\beta1x+\beta2x^{2}+\beta3x^{3}+\beta4x^{4}

「従属変数」に「y」を設定します。
「モデル式」に以下を設定します

a+b1*x+b2*x**2+b3*x**3+b4*x**4

image.png

「パラメーター」ボタンを押して、推定したいパラメーターとその初期値を定義します。ここでは初期値は全て0で始めています。
image.png

「保存」ボタンをクリックし、「予測値」と「残差」を出力するように設定します。
image.png

「OK」で分析を開始します。
image.png

「パラメータ推定値」をみると各パラメーターの推定値がでています。
image.png

「分散分析表」の下部にはR2乗値がでています。ここでは「0.972」ですのでかなり当てはまりがよい結果でした。
image.png

結果の可視化

「グラフ」_「図表ビルダー」を起動します。

「Predicted Values」をy軸に追加します。
image.png

前回の散布図の設定が残っていますので、予測結果も重ねて表示してみます。
image.png

確かによくフィットできているようです。
image.png

次に今度は残差「Residuals」と予測値「Predicted Values」の関係を確認します。
変数「Predicted Values」をx軸に、変数「Residuals」をy軸に設定してグラフを表示します。
image.png

残差は予測値から大体独立しているかと思います。
image.png

サンプル

サンプルデータ

サンプルSYNTAX

DATASET ACTIVATE データセット6.
* 非線型回帰分析.
MODEL PROGRAM  a=0 b1=0 b2=0 b3=0 b4=0.
COMPUTE  PRED_=a+b1*x+b2*x**2+b3*x**3+b4*x**4.
NLR y
  /OUTFILE='C:\Users\503615~1\AppData\Local\Temp\spss20516\SPSSFNLR.TMP'
  /PRED PRED_
  /SAVE PRED RESID
  /CRITERIA SSCONVERGENCE 1E-8 PCON 1E-8.

参考

非線型回帰 - IBM Documentation

【機械学習入門】実験データの解析に役立つ非線形回帰分析を利用してみよう

こちらの記事で作成されていたデータを流用させていただきました。

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