LoginSignup
8
5

More than 1 year has passed since last update.

SPSS Modelerがサポートするデータベースの確認方法

Last updated at Posted at 2019-10-02

はじめに

SPSSはデータベースに接続して処理を行うことが可能です。そのためには以下を確認する必要があります。
・どのDBをサポートしているか
・どのような機能をサポートしているか
・どのODBCドライバーをサポートしているか
・OSに制限がないか

これらの確認方法を紹介します。

Software Product Compatibility Reportsにアクセスする

IBMのソフトウエアのSystem requirementsは以下から探すことができます。
https://www.ibm.com/software/reports/compatibility/clarity/softwareReqsForProduct.html

「Full or partial product name:」にSPSS modelerと入力し、「Search results:」からIBM SPSS Modelerを選択し、Versionで調べたいバージョンを選び、Submitします。

image.png

なお、ModelerのバージョンによってサポートするDBは異なることがあります。
image.png

利用しているModelerのバージョンを調べて正しいものを選んでください。
image.png

image.png

「Supported Software」のData Sourceをクリックします。
image.png

どのデータベースのどのバージョンがサポートされているかの一覧が表示されます。
image.png

さらにViewというリンクをクリックすると詳細を確認することができます。
例として、DB2 Advanced Enterprise Server Editionの詳細を確認します。

11.1.0とそのフィックスパックがサポートされることが確認できます。
image.png

Database Support: にはどんなModelerの機能がサポートされているかが記載されています。

image.png

以下のような機能があります。
Read:SELECTができます。
Write:INSERTやUPDATEなどの書込みが可能です
Scoring Adaptor:モデルのスコアリングをDB内にファンクションをつくって行うことができます。
SQL pushback :Modelerでつくった処理からSQL文を生成して実行する機能です。

特に重要なのはSQL pushbackがサポートされているかどうかです。Readだけの場合はSELECT * FROM <テーブル名>で全件SELECTが実行されます。大きな表に対して全件SELECTが行われるとDBに大きな負荷がかかります。大きな表を扱う場合にはSQL pushbackがサポートされているデータベースを選択することが推奨されます。

その下にはどのODBCドライバーがサポートされているかが書いてあります。
image.png

ここではSDAPとDb2 client ODBC driverの両方がサポートされていると書かれています。
Db2 client ODBC driverはDb2が提供しているODBCドライバーです。
SDAPとはSPSS Data Access PackというSPSS Modelerに付属しているODBCドライバーのセットです。Progress社からOEM提供されています。
Mac版のSDAPは2019/10現在は提供されていないため、Db2 client ODBC driver を使う必要があると書かれています。

SDAPを導入すると以下のように複数のODBCドライバーが導入されます。
image.png

SDAPとDBが提供するODBCドライバーがどちらも使える場合はどちらを選んでもよいのですが、DBが提供するODBCドライバーの方が外部ローダーが使えたりするので、どちらかというとDBが提供するODBCドライバーを使うことが多いです。

OSによってサポートが異なる場合にはOperating System Restrictions?にYesがついています。
image.png

Viewで詳細をみると「Operating System Restrictions」というタブがあるので、確認できます。
image.png

おまけ System Requirementsリンクの取得

System Requirementsのリンクを他の人にも見てほしいことがあります。

その場合ブラウザのURLをコピーしても同じページを開くことができません。Regenerate Anytimeのリンクをクリックすると、同じページを開くためのURLが出てきます。
image.png

まとめ

  • SPSS Modelerのバージョンとデータベースのバージョンによってサポートがあるかどうかが決まります。
  • サポートされる機能はデータベースによって異なります。特にSQL pushbackの機能がサポートされているかに注目します
  • OSによってサポートが制限されることがありますので確認が必要です。
8
5
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
8
5