何かとお世話になっているスプレッドシート。
ただ普段から使い慣れていないと、資料を更新してセルの値は追加したけど数式の参照範囲が固定になっていたので結果に反映されなかったなどの経験はないでしょうか?
そんな範囲間違いの作業ミスや「こんな時どう書くの?」のような疑問をなくすための個人的なポイントや便利な関数を紹介します。
紹介する内容
- 列の最後まで指定
A1:A
- 行の最後まで指定
A1:1
- 数式を検索範囲の数値が入っている部分まで自動適応
ARRAYFORMULA() + INDIRECT()
- 別のシートから範囲参照
IMPORTRANGE
- 参照範囲の重複削除(一意な値のみを抽出)
UNIQUE
- 参照範囲をフィルタリング(値指定によってデータを抜き出す)
FILTER
- 参照範囲をQuery抽出(SQLのような使い方でデータを抜き出す)
QUERY
使い方
列の最後まで指定
項目 | 内容 |
---|---|
関数 | A1:A |
使い方 | A1セルからA列の最後までを参照 |
ポイント | 列に値を追加しても計算結果に自動適応できる |
画像 |
行の最後まで指定
項目 | 内容 |
---|---|
関数 | A1:1 |
使い方 | A1セルから1行の最後までを参照 |
ポイント | 行に値を追加しても計算結果に自動適応できる |
画像 |
数式を検索範囲の数値が入っている部分まで自動適応
項目 | 内容 |
---|---|
関数 | ARRAYFORMULA() + INDIRECT() |
使い方 | A1セルからA列の最後までを参照 |
ポイント | 列に値を追加しても計算結果に自動適応できる。 いくつか数式を組み合わせるが下の画像C列のように各セルに記述する必要がないので記載漏れや行の追加タイミングでの手作業も必要なくなる。 また速度向上や負荷軽減の効果もあるので複数の数式利用時ややデータ量が多い場合などにも便利。 |
画像 | |
画像2 | |
公式 |
https://support.google.com/docs/answer/3093275?hl=ja https://support.google.com/docs/answer/3093377?hl=ja |
別のシートから範囲参照
項目 | 内容 |
---|---|
関数 | IMPORTRANGE |
使い方 | 別シートの内容を参照できる |
ポイント | 別資料をロックして変更をかけたくない場合や、同一の内容を参照することでコピーミスなどの防止に利用できます。 ちなみにURL部分はオレンジ枠のIDのみでも指定可能です。 |
画像 | |
公式 | https://support.google.com/docs/answer/3093340?hl=ja |
参照範囲の重複削除(一意な値のみを抽出)
項目 | 内容 |
---|---|
関数 | UNIQUE |
使い方 | 参照範囲のユニーク(一意)な値を取り出す |
ポイント | 重複なしのリストを取り出したい時に利用 |
画像 | |
公式 | https://support.google.com/docs/answer/3093198?hl=ja |
参照範囲をフィルタリング(値指定によってデータを抜き出す)
項目 | 内容 |
---|---|
関数 | FILTER |
使い方 | 参照した範囲のなかから指定した条件によってデータを取り出せる |
ポイント | 条件による値の抽出が行える |
画像 | |
公式 | https://support.google.com/docs/answer/3093197?hl=ja |
参照範囲をQuery抽出(SQLのような使い方でデータを抜き出す)
項目 | 内容 |
---|---|
関数 | QUERY |
使い方 | 参照した範囲のなかから指定した条件によってデータを取り出せる |
ポイント | FILTER関数と似ているがクエリ言語で指定が可能なので汎用性が高い。 ただしクエリ言語の理解が少し必要なため非エンジニアには敷居が高く見える可能性がある。 また見出し(タイトル)部分の表示も指定できるため慣れれば便利。 |
画像 | |
公式 | https://support.google.com/docs/answer/3093343?hl=ja |