はじめに
今回は、Google Colaboratory (以後、Colab)のショートカットキーについてです。
いきなり多くのショートカットキーを詰め込んでも、最初は大変なので、よく使うショートカットキーに絞りこんで説明させていただきます。
環境
今回紹介するショートカットキーの動作環境は以下の通りです。
Windows 10
Google Colaboratory
Macをご使用の方は、Ctrl を Cmd に置き換えてください。
Colab のショートカットキー一覧
ショートカットキーの一覧については、
Colab を開き、ツール > キーボードショートカット から確認することができます。
または、Ctrl + M H でも同様に確認することができます。
Colab でよく使うショートカットキー
今回紹介するよく使うショートカットキーは以下の通りです。
ショートカットキー | 内容 |
---|---|
Ctrl + M H | キーボード ショートカットを表示 |
Ctrl + S | ノートブック1を保存 |
Ctrl + M A | 上にコードセル2を挿入 |
Ctrl + M B | 下にコードセル2を挿入 |
Ctrl + M D | 選択したセル3を削除 |
Ctrl + M Y | コードセル2に変換 |
Ctrl + M M | テキストセル4に変換 |
Esc | 現在のセル3の選択を解除 |
Ctrl + Enter | 現在のセル3を実行 |
Shift + Enter | セル3を実行して次のセル3を選択 |
Ctrl + F9 | ノートブック1内のすべてのセル3を実行 |
Ctrl + M I | 実行を中断 |
Ctrl + / | 現在の行をコメントにします |
Shift + Tab | 現在の行のインデント5を解除 |
Tab | オートコンプリート6 |
Ctrl + Space | オートコンプリート^6 |
Ctrl + Z | セル内の変更を戻す |
Ctrl + Shift + Z | 最後のセル操作を元に戻す |
Ctrl + M Z | 最後のセル操作を元に戻す(同上) |
Ctrl + D | 同じコード/テキストを選択 |
Ctrl + H | グローバル検索/置換 |
覚える順番のオススメ
ショートカットキーは、いきなりすべてを詰め込むのではなく、実際に使ってみて徐々に慣れていくと自然に覚えます。
はじめのうちは、3つくらいを1日打つ練習をすると、すぐに慣れると思いますよ。
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Ctrl + S, Ctrl + M A, Ctrl + M B, Ctrl + M D, Ctrl + M Y, Ctrl + M M, Esc
まずは、これらのショートカットキーを使って、セルの操作に慣れてください。セルの操作はよく行うので、ショートカットキーを覚えることで格段に操作が速くなりますよ。 -
Ctrl + Enter, Shift + Enter, Ctrl + F9, Ctrl + M I
つぎに、セルの実行に関するショートカットキーに慣れてください。こちらもセルの操作と同じくらい多く使います。Ctrl + M I
は、実行を中断します。セルを実行して、実行が完了しないおかしいなと思ったときに使います。 -
Ctrl + /, Shift + Tab, Tab, Ctrl + Space
セルの中にコードを記述する際に、よく使うショートカットキーです。
Tab
とCtrl + Space
は、オートコンプリートを行うことができます。どちらか片方使いやすい方を選んで覚えれば大丈夫です。
※私はTab
で覚えています。 -
Ctrl + Z, Ctrl + Shift + Z, Ctrl + M Z, Ctrl + D, Ctrl + H
セルの変更や操作を戻したり、検索/置換を行うショートカットキーです。
Ctrl + D
とCtrl + H
は組み合わせて使用すると、一括置換ができるので便利です。
Ctrl + Shift + Z
とCtrl + M Z
は、最後のセル操作を元に戻すことができます。実験的にセルを追加して実行したが不要なので消したい場合に使用したりします。どちらか片方使いやすい方を選んで覚えれば大丈夫です。
※私はCtrl + Shift + Z
で覚えています。
さいごに
前回の記事と合わせて、ショートカットキーについては以上となります。
次回は、いよいよPythonの記事になります。
まずは、Pythonでよく使うライブラリの紹介と各ライブラリはなにができるのかということを身近なものに例えてみたいと思います。
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ノートブックとは、現在開いているColab環境そのものを指します。ノートブックは、複数のセルと呼ばれるブロックで構成されています。 ↩ ↩2
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テキストセルとは、Markdown 形式で文章を書くためのセルです。 ↩
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インデントとは、文章の行頭に空白を挿入して先頭の文字を右に押しやる字下げのことです。プログラミングでは、Tabで字下げを行い、コードの可読性を向上させるために用いられます。 ↩
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オートコンプリートとは、過去に入力した文字を記憶し、次に入力される内容を予想して表示する機能のことです。プログラミングでは、設定されたコードを途中まで入力すると、該当する候補がオートコンプリートによって表示されます。 ↩