やりたいこと

rubyxlで編集したエクセルファイルを数十個出力し、それらをzipファイルで圧縮しsend_dataで送信したい。

使用するgem

Gemfileに以下を記入し、bundle installを実行します。

# zipファイル作成
gem 'rubyzip'

使用例

複数箇所で使用したかったので、moduleにしました。

# zipファイルを作成

require 'rubygems'
require 'zip'
# windows文字化け対策
require 'nkf'

module CompressFilesToZipService
  module_function

  def call(filenames, folder, zipfile_name)
    Zip::File.open(zipfile_name, Zip::File::CREATE) do |zipfile|
      filenames.each do |filename|
        zipfile.add(filename, File.join(folder, filename))
      end
      zipfile.get_output_stream(NKF.nkf('-s', "document#{i + 1}.txt")) {|s| s.print(File.read(filename)) }
    end
  end
end

callするのに必要な引数は、３つです。

filenames: zip化したいファイル名配列
folder: zip化したいファイルが入った一時退避ディレクトリ
zipfile_name: zip化したファイルの格納path

windows版だと文字化けしてしまうみたいなので、下記リンクを参考にさせていただきました。
文字化け

以下のうようにしてmoduleを呼び出します。

compress_target_filenames = []
    items.each do |item|
      sheet = WriteExcellSheetService.render_excel(item)
      filename = "出力したいエクセルのファイル名_#{item.id}.xlsx"
      sheet.write("#{ESCAPE_DIR}/#{filename}")
      compress_target_filenames.push(filename)
    end
    CompressFilesToZipService.call(compress_target_filenames, ESCAPE_DIR, "#{ESCAPE_DIR}/#{ZIP_FILE_NAME}")

compress_target_filenamesに圧縮したいファイル名の配列を格納します。

sheet = WriteExcellSheetService.render_excel(item)
      filename = "出力したいエクセルのファイル名_#{item.id}.xlsx"
      sheet.write("#{ESCAPE_DIR}/#{filename}")

上記はrubyxlで一時退避ディレクトリにエクセルを出力しています。
rubyxlの使いかたについては、ほか記事を参考にしてみてください。

compress_target_filenames.push(filename)

これで、出力したエクセルファイル名を配列にpushしています。

CompressFilesToZipService.call(compress_target_filenames, ESCAPE_DIR, "#{ESCAPE_DIR}/#{ZIP_FILE_NAME}")

上記でcallすれば指定したディレクトリにzipファイルが作成されます。

データ送信〜一時退避ディレクトリの削除

# 一時退避ディレクトリが残っていたら削除
      FileUtils.remove_dir(ESCAPE_DIR) if File.exist?(ESCAPE_DIR)
      Dir.mkdir(ESCAPE_DIR)
      send_data(File.read("#{ESCAPE_DIR}/#{ZIP_FILE_NAME}"), filename: ZIP_FILE_NAME)
      FileUtils.remove_dir(ESCAPE_DIR)

FileUtilsで一時退避ディレクトリが残っていたら削除し、またデータ送信後にも削除します。
FileUtils
send_dataを用いてzipファイルを送信して、今回やりたいことは完了です。
send_dataとsend_fileの違いについては、以下リンクがわかりやすかったです。
簡単に言うとsend_dataはdataを指定し、send_fileは送信したいファイルのpathを指定します。
send_fileはpath指定なので、参照しているディレクトリを削除するとエラーになってしまいます。
そのため、今回は一時退避ディレクトリを処理後に削除したいのでsend_dataを使用しています。
send_dataとsend_fileの違い

終わりに

実務で使用する機会があり、zip化してから何かしらでダウンロードするパターンが多いと思うのですが、そこまで記述がある記事がみあたらなかったので書いてみました。
rubyzipでは、ディレクトリを指定してその配下すべてをzip化する方法もあるみたいです。