Microsoft認定資格のMicrosoft 365 Administrator Expertを取得しました!
この資格は参考情報が特に少ないので、MS-700と同様に合格のキーポイントなども記載してみました。
はじめに
- バックグラウンド:Microsoft 365 導入経験/Teams 管理者経験あり
- 学習期間・総学習時間:3週間・約70時間
- 使った教材:MS Learn、ChatGPT、Microsoft 365 Developer Program(実機)
- 合格のカギ:MS Learnの目次ナビ+実機での再現(導入~運用)
MS-102(Microsoft 365 Administrator)とは?
Microsoft 365 管理者ロール向けの試験。テナントレベルでのクラウド/ハイブリッド運用を横断し、アイデンティティ(Entra)/セキュリティ(Defender XDR)/コンプライアンス(Purview)/テナント管理を評価。
測定スキルと配点の目安
ドメイン | 目安 |
---|---|
Microsoft 365 テナントの展開と管理 | 10–15% |
Microsoft Entra のID/アクセスの実装と管理 | 25–30% |
Microsoft Defender XDR によるセキュリティ/脅威管理 | 35–40% |
Microsoft Purview によるコンプライアンス管理 | 15–20% |
想定読者:M365の横断設計・運用に関心/Administrator Expertを目指す方
前提スキル(目安):応用情報レベルのIT基礎、MS-900相当、セキュリティ基礎、PowerShellの知識、M365導入経験
補足:Administrator Expert を取得するには、MS-102合格に加えて所定のアソシエイト認定(いずれか1つ)が必要(例:Endpoint/Messaging/Teams/Identity & Access/Information Security)。
なぜ取得しようと思ったのか
- 実務経験の“暗黙知”を資格で可視化したかった
- 調べていくほど「まだ使えていない機能が多い=もったいない」と感じ、Microsoft製品の横断力を底上げしたかった
- 今後の Copilot 活用を見据えたMicrosoft365の更なる活用
学習方法(設計と回し方)
教材と使い方
- MS Learn:MS-102 のラーニングパスを精読→評価モジュールで確認。弱点は“用語ペア(日英)”と“到達見出し”でメモ化。
- ChatGPT:弱点からケーススタディ型の模擬問を生成→理由づけ解説を精読。不明点は必ずLearn原典+実機で裏取り。
- Microsoft 365 Developer Program:E5 開発サブスクで再導入(ユーザー・ライセンス付与/条件付きアクセス/DLP/ラベル/Defenderポータル/監査検索まで)。
- MS Learn 目次ナビ(重要):検索に頼らず、トップ→章→節で目的地へ到達する練習を日課化。
スケジュール(3週間/約70h)
- Week 1:MS Learn 集中読解 → 評価モジュール
- Week 2:Developer Program でテナント再導入(同期/CA/DLP/ラベル/Defender/監査)
- Week 3:ChatGPT 模試 → 理解が浅い部分は実機で確認
試験当日の所感・コツ
- 出題傾向:MS-102もケーススタディ系多め(設計/設定の妥当性を問う)
- オープンブック:試験中に MS Learn を参照可。事前に権限一覧集など開くサイトを決めておく。
- 目次ナビ:検索から入ると迷子になりやすい。トップ→章→節の階層移動で狙い撃ち
- 用語は英日で:訳語の揺れ対策に英語表記を添えて暗記
- 時間配分:即決できない問題はマーク→後回し。Learn参照は到達見出しを決めてから
よくある落とし穴(&回避策)
-
「トレーニングモジュール=出題範囲」と思い込み
→ Teams/Officeワークロードの設問も出るため、Teams管理要点を別途復習 -
PowerShellをコマンド丸暗記
→ MS Learnを開けるので、概要とオプションの指定の仕方のみをキャッチアップ -
検索フォーム一本勝負
→ 目次ナビを習慣化。本当に検索を使うと辿りつけないことが多いです… -
Copilot理解が表層的
→ Defender/Purview/Entra/Teams/Officeそれぞれで “何ができるか/前提条件” を1行で言語化しておく
実務に効いたポイント(合格後の変化)
- 依存関係の見取り図が明確に(例:CAとBYOD/DLPと共有設定/監査と保持)
- ハイブリッド(AD DS+Entra) の設計・運用判断を説明しやすくなった
- 社内のや顧客など、 一定の信頼感 を得られやすい( さりげなく資格をアピール )
さいごに(所感)
- MS-700と同様に思っていた以上に機能が多い。
更にMicrosoft365は様々な機能がどんどんアップデートされていくため、これらの機能をフル活用&追従できている情シスは国内でも少数では?と思った。 - 今後、Copilotの機能が拡充されていくと、更に管理者向けに対してもAI活用の恩恵が大きくなると思う。
そのためにはMicrosoft365の活用が必要不可欠で、活用できていないとCopilotも十分に機能してくれないと思う。 - 今回の試験を経て、Microsoft製品へのモチベが更に上がりました!ので、他にも学習を続けてみようと思う(PowerPlatformとか)
参考リンク(公式)
- Exam MS-102: Microsoft 365 Administrator(配点・スコープ)
https://learn.microsoft.com/credentials/certifications/exams/ms-102/ -
Microsoft 365 Certified: Administrator Expert(前提アソシエイトの一覧)
https://learn.microsoft.com/credentials/certifications/m365-administrator-expert/ - Study guide for MS-102
https://learn.microsoft.com/credentials/certifications/resources/study-guides/ms-102 -
Microsoft 365 Developer Program(E5 開発サブスク/FAQ/手順)
https://developer.microsoft.com/microsoft-365/dev-program
https://learn.microsoft.com/office/developer-program/microsoft-365-developer-program
https://learn.microsoft.com/office/developer-program/microsoft-365-developer-program-faq - ドキュメント入口(目次ナビ用)
- Microsoft 365 管理センター: https://learn.microsoft.com/microsoft-365/admin/
- Entra Conditional Access: https://learn.microsoft.com/entra/identity/conditional-access/
- Defender XDR: https://learn.microsoft.com/defender-xdr/
- Purview(リスク&コンプライアンス): https://learn.microsoft.com/purview/
- Teams 管理: https://learn.microsoft.com/microsoftteams/