経緯
新しく導入したWin11のマシンをセットアップしていたところ,再起動後にメーカーロゴが表示されるところで固まって一向に起動しない症状が発生した.
セーフモードで起動することはできたので,周辺機器の取り外し,ドライバの再インストール,システムの復元等色々試したものの,その時は結局原因がわからずクリーンインストールすることで解決した.
その後,別にWin11を搭載したSurfaceを購入し,セットアップをしていたところこの症状が再発.今回は何かあった時に原因が切り分けられるように,頻繁に再起動を挟みつつセットアップをしていたので,どうやらAdobe CS6をインストールしたことが原因であることがわかった.
その筋で色々検索をかけてみるとこんな情報が
つまるところ,Encoreで使われている古いドライバがWin11のメモリ整合性の設定とカチ合ってしまうのが原因のようで,当該ページではメモリ整合性の設定をOFFにすることで対処している.
が,これは当然セキュリティ的にはよろしくないので,メモリ整合性をONにするには?という筋でさらに調べていくとこんな情報が見つかり,
単純に当該ドライバを削除してしまえばいいらしい.おそらくそれに伴ってEncoreは正しく動かなくなるのだろうが(未検証),筆者的にはEncore使う機会は今後まずないのでよしとした.
手順
- Win11をセーフモードで起動する
- 起動→電源ボタンを長押しして強制終了を何回か繰り返す
- 回復環境(青い画面)が出てくる
- 「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」→「再起動」
- 再起動した後,別の青い画面が出るので4を選択
- 勝手に再起動し,セーフモードでWin11が起動する
起動オプションで4ではなく5を選択すると,動作が怪しくなる代わりにネットが使えるようになる.もうCS6を削除するつもりで,アクティベーション解除をしたいのであればこちらを選択するとよい.
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PxHlpa64.sysを削除する
当該ファイルはC:\Windows\System32\drivers\PxHlpa64.sys
にある.
普通にエクスプローラーで開いて削除可能. -
レジストリの修正(この工程は必要ないかもしれないが未検証)
レジストリエディターを開き,
\HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Class\{4d36e965-e325-11ce-bfc1-08002be10318}
のLowerFilters(PxHlpa64.sysという値が入っている)を削除.
後は普通に再起動すれば無事正常起動.
その後Encoreは試していないが,少なくともイラレやフォトショを使った範囲で問題は起きていない.
1回目のトラブル時にはググってもCS6が原因だなんて情報は見つからなかったので,このメモが誰かの助けになれば幸い.まあWin11でCS6使ってる人なんて小数だろうしね…